肛宴のお龍

49.相模屋の告白

一糸纏わぬ全裸で胡座縛りにされ、大勢のヤクザ達が取り囲む円卓の上に載せられたお龍の裸身は、ぬらぬらと脂汗を滲ませた上に眩いばかりの照明を浴びてきらきらと輝いていた。冷えて固まると蛇になるという怪しげな緑色の浣腸液を2リットルも注入され、必死に便意に耐えながら親分の一物を受け入れ、何度も抜き差しされた後に精液まで注ぎ込まれ た上に、さらに5分間も便意を耐えなければならないのである。

シーンと静まり返る座敷の中に、時折お龍が漏らす喘ぎ声だけが響いていた。

「親分さん」と言いながら相模屋が椅子を持って来て、お龍の下半身を眺めていた親分の外側に腰を降ろした。

「いやぁ、それにしても今夜は楽しいですな」

ヒクヒクと必死に締め付けているお龍の後門に目をやりながら相模屋が言った。

「本当に。これも相模屋さんのお陰ですよ。今までも色々世話になってましたが、こっちの方にもお詳しいとは驚きです」

相模屋の方を振り返りながら親分が言った。

「いや、お恥ずかしい。もういい年ですが、こればっかりは止められませんな、ハッハッハ」

「うちの鉄二にも、相模屋さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいとこです、本当に。もう三十になろうというのに、あいつは堅物で女遊びもしない。それなのに剣の腕ももう一つなんですな」

「いやいや、鉄二さんは中々見どころがありますよ。まるで若い時の私を見てるようです」

「そうですか、いや、さっきから気になってたんですが、相模屋さん、やけに鉄二を褒めて下さいますね。そんなに見どころがありますかね」

「ええ、それはもう、私が保障しますよ」

「なんと、そこまで言って下さいますか」

「ええ、間違いありません」

そこまで言うと相模屋は親分に一層近づき声を落として続けた。

「実は前々からお尋ねしようと思ってたんですが……」

「何ですか」

「失礼ながら、鉄二さんは実の息子さんではないのでは?」

親分は一瞬顔を強ばらせたが、直ぐに平静を装った。

「いかにも。でもどこでそのことを?このことはほんの少しの人間しか知らない筈なんだが」

「いえ、誰に聞いた訳でもありません。しかし、 もしかして三十年前の大火事の直後、8月1日にお引取りになったのでは」

「えっ、どうしてそれを?」

「実は、私も若い時はこの街に住んでたんです。と言っても生まれたのは違うところなんですが、両親が早くに死んで、何となくこの街に流れて来ましてね」

「そうでしたか」

「それでも苦労して家内と二人で何とか小さな店を構えるようになって、子供が出来た直後にあの大火事が」

「あれは酷かった。この辺りは無事だったが、南の方は焼け野原でしたな」

「私は赤子を抱いて何とか逃げ出したのですが、家内は金庫を持ち出さないとって戻ったっきり……」

「そうでしたか」

「店も商品も全て灰になりました。また元通り一文無しになって、しかも男一人で赤子はとても育てられ ないと思い、親分さんの家の前に、当時はまだ先代がお元気でしたが、親分さんの情けにお縋りするしかないと手紙を添えて置いたんです」

「何と!」

「忘れもしません、8月1日のことでした。最近になってまたこの街とも縁が出来て、しかも親分さんと仕事が出来るようになったのも何かの縁かと。そして鉄二さんの姿を時々お見かけする度に、もしかしてと思っておったんです」

親分は目を大きく開いたまま無言で相模屋を見つめた。

「確かに鉄二はあの大火事の直後、8月1日にうちの若いのが玄関で見つけたんです。まさか相模屋さんだったとは。鉄二に、すぐ鉄二に話しましょう」

「いや、こういうことはあまリ急いでは……。鉄二さんも急に言われても驚かれるでしょうし」

「それもそうですな。じゃあ、まず仙吉に話しましょう。あいつが赤子を見つけて、ずっと世話をしてましてな 」

「仙吉さん?」

「真面目な男で、折角の宴会にも出てこないんです。多分あっちで帳簿を付けてるんでしょう。信頼はおける男ですよ」

そこまで言うと親分は鉄矢を呼んで囁いた。

「おい、仙吉を呼んでこい。鉄二の親が見つかったぞ。何と、こちらの相模屋さんだ」

鉄矢は驚いた顔をして親分と相模屋を順に見てから、小さく頭を下げると座敷から出て行った。


「仙吉さん」

鉄矢が帳簿を付けている仙吉の細くて曲がった背中に声を掛けた。

「鉄二の親が見つかったそうです」

「えぇっ?」

仙吉は驚いたように振り返ると、「一体誰です?」と答えた。

「今晩来てる相模屋さんだそうです」

一瞬、仙吉が怪訝そうな顔をしたので、鉄矢が「何か?」と尋ねると、「切りが付いたらそっちへ行くと親分に言ってくれ」と言って仙吉は再び背中を向けた。

「分かりました」


鉄矢が戻ってくると、ちょうどお龍が排泄をするところであった。円卓の周りをヤクザ達がズラリと取り囲み、 お龍が緑色の蛇を産み落とすところを見ようと、便意に耐えて脂汗を浮かべる裸身を見つめている。

「あと10秒!」とお銀が言った。

「ククククゥゥゥ」

「五、四、三、二」

ヤクザ達が一緒になって数えると、「あぁ、あぁ、お、オマルを当てて下さい!」と待ちきれずにお龍が叫んだ。

「イチ、ゼロ!」

ヤクザ達が数え終わり、「あぁ、早く!」とお龍が切羽詰った声を上げた。

「慌てるな、ここからが難しいんだ。俺が円卓をゆっくり回してやるから、それに合わせてひり出すんだ。オマルにじゃなく、円卓の上にだ。少しずつひり出さないと蛇にならないからな。それに途中で切れても駄目だ。綺麗な蛇を一匹産まないとやり直しだ」

既に限界を超えた便意に耐えているというのに、排便という生理現象までも親分に操られるのである。

「そ、そんな。ゥウウ……ククククゥゥゥ」

お龍は首縄で無理矢理に起こされた蒼白な顔をガクガクと振りながら歯を食いしばった。

「それっ、回すぞ!」と言うなり親分が真剣な顔で円卓を回した。

お龍は「ヒィー」と悲鳴を上げたが、「そこにひり出すんだ!」と言われると、「あぁ、いやぁ、いやぁぁああああ……」と泣きながら、緑色の固形物をひり出し始めた。

それはまさに顔に白い模様の入ったニシキヘビであった。お龍の裸身がゆっくりと廻るにつれ後門から次々と排泄される緑色の固形物が円卓に沿って丸く 形を作り、ちょうど一周したところで尾の辺りに茶色の模様を付けた緑色の蛇が一匹誕生した。

「もう出ないか?」と親分がさらに円卓を回すと、「い、いやぁ」と泣きながらお龍はチョロチョロと小便を漏らし、ちょうど親分と相模屋の方に頭を向けて止まったが、 尚もお龍は、「あぁぁ、あぁぁぁぁ」と泣き続けた。

あまりの凄まじい排泄にヤクザ達も静まり返り、お龍の泣き声だけが座敷に響いていた。

「よくやった、流石にお龍だ 。しかしな、見てみろ、尻尾の辺りが茶色いだろう。これはまだ浣腸が不十分だと言うことだ。頭から尻尾まで綺麗な緑色の蛇を産むまで何度も繰り返すからな 。そして綺麗な蛇を産んだらもう一度侘びのやり直し、つまり全員に卵を配るんだ」

信じられない親分の言葉にお龍の泣き声が止まり、縄を掛けられた首を捻って親分の方を向くと、涙に濡れた目を大きく見開いた。

「配り終えたら帰してもらえるという約束じゃ」

「お龍さんよ」とお銀が親分の隣に来てお龍を見ながら言った。

「最初に言っただろ、汚れた卵を産んだりしたら、侘びはまたやり直しだって」

「そ、そんな……」

お龍は何とか口答えしようとしたが、言葉が続かなかった。すると、いつの間にかお龍の下半身の方へ移動して 、蛇を産んだばかりの後門を覗きこんでいた相模屋が顔を上げて言った。

「私も言ったでしょう、最後の二つは長い間お龍さんのお腹の中に入ってた分ですから気をつけないとって。汚れた卵を産んだりしたら、もう一度浣腸をしてからやり直し ですから、先に浣腸を、それもお龍さんの好きな大量浣腸 をおねだりしたらって言ったのに、そのままで産みますって聞かなかったのはお龍さんですよ、フッフッフッ」

「あぁぁ、それでもあなた達は侠客なのですか」

「言いがかりを付けてるのは、お龍、お前の方だぜ。お銀や相模屋さんが言うとおり、汚れた卵を産んだらやり直すってお前は約束したんだ。しかも相模屋さんが親切心で先に浣腸をしたらどうかと言ってくれたのに、それを断ったのはお前だ。それを今になって反故にしようとしてるお龍、お前こそ侠客の風上にも置けないぜ」

「そ、そんな……」

「お前がやらないんならいつでもお京と交替してもいいんだぜ?」

親分がにやりと笑いながら言った。

「卑怯者」

「自分に都合が悪くなると直ぐに人を卑怯者呼ばわりしやがって、お前こそ卑怯者だ。どうなんだ、やるのか、やらないのか!」

親分の偏執的とも思える後門責めへの執着にヤクザ達も静まり返った。

お龍は顔を捻って親分の顔を睨んでいたが、素っ裸で胡座縛りにされ、しかもお京を人質に取られていては言うことを聞くしか無かった」

「や、やります……」

「ほう、何をやるんだ」

「か、浣腸をして下さい」

「どんな浣腸だ」

「み、緑色の……」

「それで?」

「綺麗な緑色の蛇を産んでみせます」

「汚れた蛇を産んだら?」

「もう一度緑色の浣腸をして下さい」

「よし。それで綺麗な蛇を産んだら、次はどうするんだ?」

「もう一度皆さんに卵を配らせて頂きます」

「全員にだぞ」

「ええ、皆さん全員に」

「もし途中で汚れた卵を産んだらどうするんだ?」

「その時は、また緑色の浣腸をして下さい」

「永久に終わらないかもしれないな」

「は、はい、それでも構いません。お詫びですから」

お龍はまるで何かに憑かれたように、親分を見詰めながら自分に科せられるおぞましい責めについて滔々と話した。

「よし、覚悟は出来たみたいだな。では、次は相模屋さん、やってみますか?」

親分が円卓の反対側でお龍を見つめていた相模屋に声を掛けた。

「いいんですか、私が頂いて。他の方が先にしなくても」

「相模屋さんが鉄二の生みの親で私が育ての親ですから、まあ親戚みたいなもんです。その契りという意味で、お龍の後門を楽しみましょうや」

「そうですか。それじゃお言葉に甘えて」

相模屋が頬をだらしなく垂らせて言うと、「おい、この蛇を始末しろ。そしてさっきの大鍋を持って来い」と親分が威勢よく命じ、若い衆達がテキパキと動き始めた。

「凄いもんだ、太さは5センチ、いやもっとあるな」

若い衆の一人が関心しながら緑色の蛇を両手で抱えるようにして持ち上げ、別の一人が座敷の隅から持ってきたオマルの中に放り込んだ。そして二三人が雑巾を手に円卓の上に少し散乱している蛇の欠片や飛び散ったお龍の小便を拭きとった。

「親分さん、お待たせしました!」

仲居が再び大鍋を持って現れると、さっきのように花瓶台の上にドンと置いた。

「今度は熱過ぎないように気を付けてましたから、ちょうど良い加減だと思いますよ」

「どれどれ」と親分が指を突っ込み「うっ」と呻いたが、「まあ、これ位なら火傷することは無いだろう」と言った。

「それでは」と既に巨大な浣腸器を持って待ち構えていた相模屋が鍋の中に浣腸器の嘴管を突っ込んだ。

「お龍、今度は綺麗な蛇を産むんだぞ」

親分がお龍の左耳に口を付けんばかりに顔を近づけて言ったがその時、首縄が食い込んで血が滲んでいるのに気づいた。

「おい、首縄を少し緩めてやれ。折角の綺麗な首筋に傷をつけちゃいけない」

「へぃっ」と若い衆が直ぐに足首から首に掛かった縄を緩めると、「ありがとうございます」と喘ぐように言って、お龍は首を伸ばし仰向けに なり涙で濡れた目で親分を見つめた。

「おい、そんな色っぽい目で見るな。あとがやりにくいだろう」と親分が笑い、「相模屋さん、早いとこたっぷりと飲み込ませてやって下さい」と言ったが、お龍はじっと親分を見つめたままだった。

「もう一度菜種油を塗りますね」

お銀が二本の指にたっぷりと菜種油を取ってお龍の後門に塗り込めると、お龍は依然として仰向けになって親分を見つめたまま「むぅ」と呻いた。

何度もお龍を喘がせてからやっと指を離すと、お銀は「相模屋さん、どうぞ」と横に身体をずらせ、「では」と言って相模屋がお龍の尻の前に立った。

「おい、お前たち、 さっきみたいにお龍をしっかり押さえるんだ」

親分が言うと四五人の若い衆がバラバラとお龍に取り付いたが、「親分さん、お気遣いは無用です」とお龍が落ち着いた声で言った。

「ほう、押さえられなくてもこの浣腸に耐えられるというんだな」

「そうですわ、親分さん」

自信たっぷりなお龍の言葉に、裸身を触っていた若い衆達が手を離した。

「それじゃ、お前一人で頑張るんだな。暴れて浣腸器が外れたら、その時はお京にやらせるからな」

「分かっています」

ついさっきまで泣きじゃくっていたお龍の豹変ぶりにヤクザ達は気勢を削がれたようで、座敷の中がシーンと静まり返った。

しかし、相模屋だけは違った。

両手で抱えていた巨大な浣腸器を一旦円卓の上に置くと、相模屋は両手を伸ばしてお龍の汗ばんだ乳房を鷲掴みにした。

「アゥッ」

「お龍さん、そんなに強がってないで、素直にならないと痛い目に会うのはお龍さんですよ」

そう言うと相模屋は乳首を捻り上げてお龍に「ヒィ」と悲鳴を上げさせた後、腹部から下腹部へと両手を滑らせた。そして胡座縛りの為に大きく開いた太腿の内側を撫でると「ハゥゥゥ」 とお龍が喘いだ。

「そうそう、その調子だ、私たちに全て任せるんですよ、お龍さん」

相模屋が薄気味悪い笑いを浮かべながらさらにお龍の陰裂に指を走らせると、「アゥゥゥゥ」という喘ぎ声を上げながらお龍が首を仰け反らせた。

「いい眺めですな、お龍さん」

胡座に縛られたお龍は首縄こそ少し緩められたとは言え、尻を上に向けて仰向けになっていることには変わりなく、菜種油を塗り込められた後門が眩い照明を浴びて輝いている。よく見ると、ついさっき太い蛇をニュルニュルとひり出した後にはきつく窄んでいた後門が 、お銀に菜種油を塗り込められたことによって再び綻びを見せていて、まるで相模屋を誘っているようである。

「そんなに浣腸が欲しいんですか、お龍さん」

「えぇ、欲しいですわ、相模屋さん」

お龍は一旦顔を起こして相模屋を見つめて言うと、再び首を伸ばして仰向けになり親分をじっと見つめた。

「早く飲み込ませてやって下さい、相模屋さん」

少しかすれた声で親分が言った。

「まかして下さい、親分さん」

相模屋はそう言うと再び浣腸器を抱え、ゆっくりと太い嘴管をお龍の後門に挿入した。

「あぁぁぁぁ」

お龍は仰け反りながら喘いだが、じっと親分の目を見つめたままである。

「入れますよ、お龍さん。これは持ってるのも辛いほど熱いですけど、本当に身体を押さえてもらわなくて大丈夫ですか?」

「大丈夫です!」

お龍が吐き捨てるように言い切ると、相模屋がピストンに力を込めた。

「クゥッ」とお龍が呻き、直ぐに裸身がブルブルと震えだした。

相模屋が尚もピストンを押しこむとお龍は「クゥゥゥウウウウ」と呻きながら、首縄が千切れんばかりに仰け反って裸身をガクガクと揺らしたが、後門はしっかりと太い嘴管を咥えたままだった。

「ほほう、早速気を遣りましたな。それ、もっと入れますよ」

「クゥゥゥァァアアアア」

相模屋がピストンを押し込む度にお龍は呻き、そして胡座に縛られた裸身をガクガクと震わせながら何度も何度も気を遣った。しかし、決して親分の目から視線を逸らそうとはしなかった。


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