肛宴のお龍

45.湯呑み茶碗

果てしなく続くように思われた気も狂わんばかりの排尿が遂に終わった。

「もう終わりですか?」

相模屋に尋ねられてお龍が下腹部に少し力を入れると、チョロチョロと少しだけ流れたが、それ以上は何も出なかった。

「流石お龍さん、一滴も零しませんでしたな」

そう言いながら相模屋が三本目の細首徳利をお龍のクリトリスから離した途端、お龍は「わぁーわぁー」と泣きじゃくった。 眼の前でずっと見守っていたお京も泣き崩れた。

「おやおや、折角無事におしっこを済ませたのにどうしたんですか?」

相模屋がニヤニヤ笑いながら覗きこむとお龍は一層声を上げて泣いた。

「さあさあ、泣いてる場合じゃありませんよ。約束通り、あと三個の卵を飲み込んでもらいますからね」

相模屋が合図をして二人の若い衆がお龍を両側から抱くようにしてレンガから下ろすと、お龍はその場に崩れ落ちた。

「じゃあ、これは片付けますね」

そう言ってお銀が花瓶台の端に載っている徳利を一つ持ち上げた途端、怪訝そうな顔をして相模屋の方を見た。

「あれっ、これは確か最初の徳利。一杯になったはずじゃ?」

そして二番目の徳利を持ち上げると、「おや、これも」と言ってニヤリと笑った。

「相模屋さんは恐ろしい方ですわ」

「おや、そうですか?」

「最初から三個の卵を飲み込ませようと」

「酷い!」とお京が叫んだ。

「いえいえ、お龍さんが三個飲み込みたいと仰ったから」

相模屋はそう言ってニヤリと笑ったが、若い衆に抱き起こされようとしているお龍はそんなことを知る由もなかった。 尚も叫ぼうとするお京の口には手ぬぐいで猿轡が嵌められ、座敷の隅に連れていかれた。


約束通り 直腸に二個の卵を残したままでさらに三個の卵を飲み込まされたお龍の産卵ショーは壮絶なものとなった。先程尿意の為に中断した源太の前におずおずと進み出たお龍は、万座の期待通り、そして自ら想像した通り、源太の下腹部に跨るだけで早くも気を遣り、そしてその後も何度も何度も気を遣りながら息み続けて、最後には絶叫と共に汚れのない卵を産み 落とすと同時に快感の絶頂を極めたのである。

芸者衆も最初のうちは越後獅子を賑やかに奏でていたが、お龍が何度も何度も激しく気を遣る度に思わず歌も手も止まってしまい、遂には諦めてヤクザ達と一緒にお龍の産卵に見入ってしまったのである。

お龍は産卵の後で足縄を解かれて立ち上がる際にも、再び裸身をブルブルと震わせて見事に気を遣るところを間近に見せ、しかも熱く熟して開いた陰裂からは 何度も気を遣った証のように白濁した愛液を滴らせた。

「随分素直じゃないですか?」

相模屋に顔を覗きこまれると、お龍は恥ずかしそうに顔を背けたが、決して反抗的な態度は見せなかった。排尿さえも気が狂いそうな責めの道具にしてしまう相模屋の恐ろしさを嫌という ほど味わったお龍は、ひたすら従順に産卵を続けて、 全ての卵を配り終えるしか無いと思ったのである。もちろんそれまでに竜也が援軍を引き連れて助け出してくれるかもしれないという希望も捨ててはいなかった。

源太に続いてお龍は潤、そして翔に跨り、いずれも汚れのない卵を産んだ後、再び三つの卵を飲み込まされた。そしてさらに三人のヤクザに順に跨って、何度も気を遣りながら三個の卵を産むと、再び三個の卵を飲み込まされた。

座敷のあちこちですき焼き鍋からは良い匂いが立ち昇っていた。そしてお龍の産卵を待っている若い衆から、「早くしてくれよ!」と催促の声が掛かると、五個の卵を直腸に収めたお龍は 、左右から裸身を抱えられるように立ち上がり、「くゥゥ」と呻きながらブルブルっと裸身を震わせ、しばらくは「ハァハァ」と熱い息を吐いていたが、気を取り直すとその声の方へ進んでいった。

一体何人に跨って何個の卵を産んだのかお龍には分からなかった。限界までアヌスを開くことには次第に慣れてきたお龍であったが、同時に身体中の官能器官が益々敏感になって来た のか、しゃがむ時や立ち上がる時はもちろん、息んだだけでも骨盤の奥が弾けるように快感が全身を貫き、最後にアヌスを一杯に開いて産卵 する時には一層激しく声が枯れる程に絶叫しながら気を遣ったのであった。それでも 再び細首徳利に排尿することだけは何としても避けたかったのであろう、水を飲むことは極力控えていた。そして遂に座敷中に快楽の叫びを響かせながら最後の一人の卵を産み終えたのである。

「また綺麗な卵を産みましたよ」

お銀がそう言うと、お龍は唇の端から涎を垂らしながら顔を横に向けて「ハァァァ」と安堵の溜息を吐いた。

これでお嬢様と一緒に帰れる。竜也たちが来る前に侘びを終えることが出来た。お龍はそう確信して、後縄を掴んでいるお銀の方を振り返って言葉を待った。

ところがお銀は座敷に座っているヤクザ達の数を数えると、お龍の方を向いて言ったのである。

「……と言うことは、お前さんのお腹の中にはあと二つ残ってるわけか。お龍さん、そうだろう?」

「そ、そんなこと、知りません。約束通り皆さんに配り終えたのですから、お嬢様と一緒に帰して下さい」

ヤクザに跨ったままのお龍は、気を遣ったばかりの上気した顔で必死に頼んだ。

「そんな色っぽい顔で頼んでも駄目だよ。約束は、ここにある卵を全部産めば、ということだったはずだよ。丁度人数分の16個の卵を持って来たんだ。 それをお前さんは全部飲み込んだんだよ。だけど鉄二さんはどっかへ行ってしまったし、私の分も未だだから、お前さんが産んだのは14個。あと二個余ってるはずなんだよ。それを産むまでは帰さないよ」

「あぁ、そんな……」

お銀に後縄を強く引かれて、お龍は慌てて立ち上がると、「アァ」と喘いだ。

「三つは残ってないみたいですな」

相模屋はそう言うと、「お銀さんもすき焼きを戴いたらどうですか?」と尋ねたが、お銀は「私はお龍の産む卵は遠慮しますよ」と笑った。

「じゃあ、俺がいただこう」と親分が言った。

「それじゃ私が鉄二さんの分を」

相模屋がそう言うとお銀がお龍の後縄を引いて、親分の前へと引き立てた。

「俺も皆に倣って……」

親分はそう言って着物を脱ぐと、銚子やすき焼き鍋の載った会席膳を斜めにして両脚で挟み、下帯で隠した股の辺りに小鉢を置いた。

「分かってると思いますが、お龍さん」と相模屋が言った。

「最後の二つは長い間お龍さんのお腹の中に入ってた分ですからね」

お龍はハッとした表情で相模屋の方を見た。

「気付きましたか。汚れた卵を産んだりしたら、もう一度浣腸をしてからやり直しですからね。それとも先に浣腸をおねだりしますか?お龍さんの好きな大量浣腸ですよ、フッフッフッ」

「あぁ、そ、それは……」

「どうします?」

「こ、このままで産みます」

「もし卵が汚れていたら、また浣腸ですよ」

「大丈夫です」

「ほほう、自信があるみたいですね。では、どんな卵が出てくるか楽しみだ。じゃあ、どうぞ」

相模屋に促されてお龍は前へ進み、空の盃を持って待ち構えている親分のいやらしい視線を避けるように下を向きながら思い切って脚を開くと会席膳を跨いだ。

「はぁ」

熱く火照った陰裂が冷気に撫でられ、透明な中に一部白濁の混じった愛液がトロリと垂れた。白濁した液は先ほど気を遣った名残りであろう。しかし透明な愛液はこれから気を遣ることに身体が既に反応している証である。

「おっとっと」

親分が慌てて愛液を受け、恥ずかしそうに身悶えるお龍の顔を下から見上げた。

「あぁぁ、いやぁぁぁ」

お龍にとっては必死に息んで気を遣りながら産卵することよりも、両脚を開いてじっと立ち、このような卑劣な責めに己の肉体が反応し感じていることを確かめられる方が辛かった。しかも、残り二つということで座敷中のヤクザ達がお龍を取り囲み、一層膨らみを増した豊満な乳房を震わせながら、 陰裂からトロリトロリと愛液を滴らせるお龍に粘っこい視線を浴びせているのである。

あぁ、早く。

流れるものなら早く流れて欲しいとお龍は願ったが、先ほどの名残りの白濁液はともかく、今まさに身体が反応して作り出している透明な愛液は次から次へと溢れてくるようで、親分はいつまで経っても盃を外さなかった。

「ククククゥゥゥウウウ」

突然お龍が呻きながら裸身を震わせ、濡れて開いた陰裂の間から顔を覗かせている大きな陰核の先からドクンドクンと白濁液を溢れさせた。

「おやおや、愛液を受けてもらうだけで気を遣りましたか」

相模屋が満足そうに言ったが、お龍は「あぁ、あぁ」と喘ぐばかりである。

「よし、これでいいだろう」

親分がやっと盃を離すと、横にいた若い衆が酒を足し、親分はゴクンと美味そうに飲み干した。

「さあ、お龍さん、いよいよ産卵ですよ」

相模屋に促され、お龍は上気した顔を上げると親分の顔に局部が触れんばかりのところまで進んだ。そして一度二度と大きく深呼吸をすると、「親分さん、失礼します」と言うなり太腿の上にしゃがんだ。

「あぁ」と喘ぎ声が漏れたが、気を遣るほどではない。

すかさず若い衆がお龍の足を取って親分の腰に巻きつけ、後ろで交差させて足首を縛った。

「もう熟練のお龍さんだ、時間を測る必要も無いでしょう」

相模屋が言うなりお龍は直ぐに息み始めたが、流石に奥の方へ引っ込んでしまっているのか卵が動く気配は無いようで、お龍の「アァァ」とか「ウゥゥ」とかという喘ぎ声だけが座敷に響いた。しかし何度も息んでいるとついに直腸の動きが卵を捉えたようで、お龍の喘ぎ声が一層色を帯びてきた。そしてとうとう絶叫と共に卵を産み落としたのである。

「ほぉぉ、綺麗な卵だ。これは驚きですな」

平然を装った相模屋であったが焦りは隠せなかった。

「次は大丈夫だろうな」と親分が言った。

「もちろんですよ」

相模屋はそう言うなり着物を脱いで下帯一つの裸になった。年齢以上に贅肉が付いて腹のあたりなどは相撲取りのようである。

足縄を解かれて親分から離れたお龍が相模屋の前に突き出された。

「お龍さん、これで首尾よく帰れるか、或いは浣腸されてやり直しになるか」

相模屋は不気味な笑みを浮かべながら会席膳を斜めにすると両脚で挟み込み、下帯に触れんばかりに小鉢を置いた。

お龍は何も言わずに前に進むと、一つ大きく深呼吸をしてから大きく脚を開いて会席膳を跨いだ。

びっしりと周りを取り囲んだヤクザ達の期待通り、熱く開いた陰裂の間から白濁の混じった愛液が滴り、相模屋がすかさず手を伸ばしたが、その手に握られているものを見て一同は唖然とした。

相模屋は盃ではなく、湯呑み茶碗を手にしていたのである。

「じっくりと最後の一滴まで絞ってあげようと思いましてね」

湯呑み茶碗を陰裂に当てられたお龍は取り乱したように裸身をくねらせ、「いやぁ、いやぁぁ」と喘いだ。

「何もそんなに嫌がらなくても。杯が茶碗に変わっただけですよ。さあ、遠慮せずに思いっきり滴らせて下さいよ」

相模屋は平然と言うが、お龍は不安を隠せなかった。またしても相模屋が何か企んでいるのではないかと。そして、そんな不安がいつの間にか期待へとすり替わり、意思に反して肉体が一層高ぶると、骨盤の奥がドクンドクンと脈打つのであった。

「ほほう、茶碗の効果ですかな」

相模屋に揶揄されてもお龍はどうすることもできず、肉体が勝手に反応して愛液を次々に滴らせるのである。

そんなお龍に追い打ちをかけるように相模屋が言った。

「どなたか胸を揉んでやってもらえませんか?」

「あぁ、いやぁ」

しかしお龍の嫌がる声はあまりにも艶っぽく、誰の耳にも早く揉んでと聞こえた。ちょうどお龍の両脇にいた若い衆が二人がかりで熱く火照った乳房に手を這わせると、「あぁ、いやぁぁぁぁ」と一層艶っぽい声で喘ぎながら、ドクンドクンと白濁液を溢れさせたのである。

「ほほう、大分溜まって来ましたな、でもまだまだ。どなたか前立腺を押さえてやってもらえませんか。さっきやった乳搾りですよ」

「それは俺に任せてくれ」

一人の若い衆が手を上げると、相模屋が側へ来るように目配せし、若い衆の耳元に何事か囁いた。若い衆は黙って頷くと直ぐにお龍の尻に取り付いた。

すかさずお銀が菜種油の壺を差し出すと、若い衆は三本の指を根元まで浸し、たっぷりと油を付けてからお龍の後門に触れた。

「そ、そこは、いやぁ」

「おお、これは凄い、吸い込まれるようだ」

若い衆が驚きの声を上げるうちに、あっと言う間に三本の指は根元まで入った。

「卵があるぞ、奥の方に」

「それは良かった。指の届かないところまで入ってしまってたら産むのが大変ですからね」

相模屋が何食わぬ顔で言った。

「いや、いやぁ」

「卵を産みやすくしてあげるんですから大人しくするんですよ。前立腺は分かりますかな」

「これだと思うんですが……」

若い衆が言いながら指を曲げていくと、「ヒィィィイイイイイ」とお龍が叫び、小さな陰核の先から白濁液がポタリと落ちた。

「お見事!」

相模屋が言うとヤクザ達がやんやと喝采し、「じゃあもう一度」と若い衆が再び指を曲げると、またもやお龍は叫びながら白濁液を吐き出した。

前立腺を押される度にお龍は何度も何度も絶叫しながら白濁液を吐き出した。しかし何度目かに前立腺を押された時には、叫ぶことはもはや出来ず、その代わりに裸身がブルブルと震えだした。そして「クゥーッ」という呻き声を上げると、大きく開いていた太腿をきつく閉じ、銚子をひっくり返しながら会席膳の上にしゃがみこんだのである。

「気を遣りましたか?」

相模屋が尋ねるがお龍はハァハァと息を吐くだけである。

「折角の酒が勿体ない」

相模屋が銚子を立てながら言った。

「次、どなたか精嚢を押さえてやってもらえませんか?」


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