肛宴のお龍

36.卵視眈々

夜も更けてピシャリと閉ざした障子を背に 下帯一つの格好になった四人のヤクザ達が、それぞれ会席膳を脚で挟むように座り、虫酸が走るような好奇の目を私に向けています。四人の前に引きずり出された私が身に着けているのは白足袋だけ。しかも両手を後で縛られているので、裸身をくねらす度に揺れる乳房は隠しようもありませんし、如何にきつく太腿を閉じたところで無毛の恥丘も隠せる筈がありません。先程から何度も何度も愛液や白濁液をクリトリスから溢れさせていた為に、私の陰裂の中はドロドロの洪水状態で、少しでも太腿を緩めれば粘液の糸が滴りそうです。そんな局部を何とかヤクザ達の視線から隠そうと、私は裸体を少し屈めるようにして太腿を閉じ、必死に嫌らしい視線に耐えています。

「早くするんだよ!」

お銀さんの厳しい声が背中に突き刺さりました。もう十分過ぎるほど恥ずかしい目に合わされているというのに、今から私はお腹の中に入れられた四個の卵をヤクザ達の目の前に置かれた小鉢の中に産まなければならないのです。

私は目の前の会席膳とその隅に置かれた小鉢を見ながら途方に暮れました。

鉄矢さんの時は両足が短い縄で括られていたので会席膳を跨ぐことができず、その為に会席膳を避けて下さったので、膝を閉じたままで鉄矢さんの直ぐ前まで進むことが出来ました。最後には脚を開いて鉄矢さんの太腿を跨がなければなりませんでしたので、少しは濡れた局部を晒さなければなりませんでしたが、それもほんの一瞬のことで、私は直ぐに鉄矢さんの身体の上にしゃがみこんだのでした。

しかし両足を括った縄が解かれた今は会席膳は斜めになって若い衆の両脚で挟まれているばかりか、背の高い徳利が幾つもその上に並んでいます。それらを跨いで進むためには、 かなり膝を開かなければ、そしてその結果として濡れた局部を晒しながら若い衆の方へ進まなければなりません。先ほどから何度も脚を大きく開かされたと言えども、この若い衆を目の前にして自ら脚を開くというのは……。

私が躊躇していると、「また言わせたいのかい?」とお銀さんが、妙に優しい声で尋ねます。私がしなければ代わりにお嬢さんにさせようというのです。声は優しいですが、有無を言わせない厳しい命令なのです。

私は二三度顔を左右に振ると、「わ、わたしがします」と喘ぐように言葉を吐き出しました。そして膝をきつく閉じたまま少しずつ前に進むと、 会席膳を挟んでだらしなく投げ出した若い衆の足が目に入りました。

この足の外側へ私の足を持って行くには、どうしても少しは膝を開かなければなりません。私は小さく息を吸うと、少しだけ膝を緩め、右足を斜め右に開いて 若い衆の向こう脛の辺りにまで動かしました。

「ハァァ」

ほんの少し太腿を開いただけなのに、先ほどから何度も濡らして熱く火照った局部を冷気に突然撫でられ、私は思わず喘いでしまいました。

目の前の若い衆はもちろん、横に並んだ三人のヤクザの視線が局部に張り付きます。これ以上開けば、しとどに濡らした陰裂から粘液が滴るに違いありません。でもそうするしか……。

私はゆっくりと息を吸うと、下を向いたまま今度は左足を斜め左に動かしました。

「ハゥゥ」

冷気がはっきりと意思を持つように濡れた会陰部をまさぐり、私は腰をくねらせながら喘ぎ声を漏らしました。恐れていたように半透明の粘液の糸が二本三本と垂れ下がって太腿に纏わりつき、目の前に陣取ったヤクザ達の視線がその粘液の糸に絡みつきます。

「もうそんなに濡らしているのかい、お龍さんよ」

卑猥な笑いを浮かべた若い衆に指摘され、私は裸身を一層紅く染めますが、言い返すこともその場から逃げ出すことも出来ない私は、黙って首を左右に振るだけです。しかもこれだけ脚を開いても、私の両足は会席膳を挟んでいる若い衆の向こう脛の辺りを挟んでいるだけなのです。そこからさらに若い衆の膝を越えていくには、さらに大きく脚を開かなければなりません。

ああ、どうすれば。

視線を足元に落として躊躇していると、お銀さんが後ろから近づいて来られました。

「また言わせたいのかい?」

「あ、いいえ。します、私がします!」

私は強い調子で答えると、会席膳の上の食器に触れないように少しずつ太腿を開いていきました。そして会席膳を挟んでいる若い衆の膝の外側にまで足を動かした時、陰裂の中に冷気が忍びこんでくるのを感じ たのです。

「アァァ」

思わず喘ぎ声が漏れ、同時に陰裂からは白濁液がトロリと流れ出しました。

「イヤァ」

脚を閉じることもしゃがむことも出来ずに、 私はその場に立ち尽くします。

すると、 「おっとっと」と言いながら、目の前の若い衆が会席膳の上の猪口を掴んで私の局部に当てたのです。

「ヒィ」と私は小さな悲鳴を上げます。

「こぼしちゃ、勿体ないからな」

若い衆はそう言いながら、私の身体から流れ出す白濁液を猪口で受けたのです。

そんな所に猪口を当てられるなんて。

私は「アァァァ」と喘ぎながら腰をくねらそうとしますが、「じっとしてるんだよ、お龍さん」と若い衆に言われ、さらに後手を括っている縄がグイと引き上げられたので、私は脚を開いて人の字の形になったままで、白濁液が流れ るのをじっと待つことしか出来ません。

「なかなか乙なことをするじゃないか、サトシ」

隣に座っていたヤクザがそう言うと、「どれどれ」と何人もが集まってきて私の陰裂から白濁液が滴るのを覗きこみます。

「アァァァァ」

長い時間がかかってやっと最後の一滴が落ちると、そのサトシと言う若い衆は猪口で陰裂を撫でるようにして陰裂の縁に留まっていた雫を掬い取ります。

「アゥゥゥゥ」

そして納得したように頷くと、左手で徳利を持ち上げて猪口の中に酒を注ぎ、少し揺すってから一気に飲み干したのです。

「あぁぁぁ、美味い!」

周りを取り囲んでいたヤクザ達がどっと笑いました。

「お前さん、若いのにいつからそんな気の利いたことが出来るようになったんだい?」

お銀さんが尋ねます。

「いやぁ、こんなこと始めてですよ。さっきから親分さんや相模屋さんのするのを見ていて、今ふと思いついたんでさぁ」

ヤクザ達が再びどっと笑い、「俺もやろう、俺も、俺も」という声があちこちから聞こえますが、私はそんな声を聞きながらも人の字の形を崩すこともできずに、そのままの姿勢で粘っこい視線を全身に受けるのです。

「次はどうするんだい?」

お銀さんの声がまるで助け舟のように聞こえました。

いつまでも濡れた局部を晒さなくても、早くこのサトシという若い衆の身体に跨って卵を産めば良いのです。たとえ気を遣ることになったとしても。それに早くこの4つの卵を産まなければお嬢様を助けることは出来ないのですから。

でもこの4つを産んだとしても、次にもきっと4つの卵を飲み込まされ、そしてその4つの卵を産み、さらにまた4つの卵を飲み込まされて……ああ、一体いくつの卵を産めば許されるのでしょう。

私はぐるりと回りを見渡しました。

目の前の4人以外にあと7,8人のヤクザ達がいるようです。ということはこの4つを産んだあと、少なくとも二回は4個の卵を飲み込まされ、そして産まなければならないのです。

「アァァ」

これから4個の卵を産まなければならないというのに、それをあと二回は少なくとも繰り返さなければならないのです。全部産み終えるまでに一体何度気を遣らなければならないのでしょうか?私の身体が、そして心が、果たして耐えられるのでしょうか?

「どうしたんだよ!産むのかい?それともここで止めるのかい?」

お銀さんの苛立った声が聞こえます。

「あぁぁ、う、産みます」

私は嫌々をするように顔を左右に振りながらそう言うと、サトシさんが脚で抱え込んだ会席膳を跨ぎながら歩を進めました。陰裂からはさらに粘液が滴り、まるでそれを舌で受け止めるかのようにサトシさんが顔を近づけて来ますが、構わずに局部を 前に突き出しながら裸身を進めると、私の気迫に押されたようにサトシさんは顔を引っ込め、さらに身体を後ろに倒しました。

顔を捻って後ろを見ると、ちょうど会席膳の隅の小鉢がお尻の真下にあります。

ここでしゃがめばいいのです。これで恥ずかしい局部をヤクザ達の視線から隠せます。

しかし、その安堵の気持ちが私を油断させたのです。 一刻も早く濡れた局部を視線から隠そうと、勢い良くしゃがんだ私は、腰を降ろし切った瞬間に悲鳴を上げてしまったのです。

「ヒィィィ」

骨盤の奥深くを不意に誰かに弄られたような感覚です。 お腹の中に入っている4個の卵が前立腺や精嚢に押し付けられたのです。 熱いものがクリトリスに向かって流れてきて、今にもクリトリスの先から漏れてしまいます。

慌てて太腿を閉じようとしましたが、大きく開いた両脚はサトシさんの身体を挟んでいてどうすることもできません。既に しとどに濡らした局部をサトシさんの下腹部に触れさせたまま、私はさらにクリトリスからドクンドクンと白濁液を吐き出し、そして尖った乳首をサトシさんの胸に触れさせたまま、ガクガクと裸身を震わせて呻いたのです。

「クゥゥゥゥ」

「どうしたんだい、お龍さんよ」

驚いたサトシさんが遠慮がちに私の肩に手を掛けます。

「急にしゃがむからですよ、お龍さん、ヒッヒッヒッ」

相模屋さんが薄気味悪く笑いながら言います。

「さっき立ち上がった時の逆ですな。急にしゃがむから直腸の中で卵が動いて前立腺や精嚢を押さえつけたんですよ。それにしてもここまで敏感だとは」

「さっきの前立腺弄り、それに精嚢弄りが効いたんでしょうな、相模屋さん」

親分さんが感心したような声を上げます。

「まあ、それもあるかも知れませんが、お龍さんには間違いなくその素質がありますな。これは予想以上の掘り出し物かも知れませんな、親分さん」

「そうですな、相模屋さん。じゃあその件はあとでゆっくりと、フッフッフッ」

親分さんと相模屋さんの声が聞こえなくなるとお銀さんが若い衆に指図をし、しゃがんで踏ん張っていた私の両足を急に持ち上げたので、私は後ろに倒れそうになりました。

「アッ!」

すかさずサトシさんが私の裸身をギュッと抱きしめて下さいましたが、私の全体重が掛かった局部はサトシさんの下腹部の上でヌルリと滑り、 乳房がサトシさんの胸に押しつけられ、私はサトシさんの肩に顔を埋めるようにして喘ぎました。

「アァァァァ」

さらに持ち上げられた両足はサトシさんの腰に巻きつけられ、足首を重ねて縄で括られたのです。

「アァァ、イヤァァァ」

またしても恥ずかしい対面座位の体位です。再びこんな格好でアヌスから卵を産まなければならないのです。しかもサトシさんの一物は既に固く勃起して私の会陰部を突き上げています。

「位置はいいようだね。じゃあ一分以内に産むんだよ」

お銀さんが冷酷な声で告げます。

「あっ、ま、待って下さい!」

しかしお銀さんは私の声には耳を貸さず、懐中時計を見ると「イチ、ニイ、サン」と数え始めたのです。

「あっ、待って」

「シ、ゴ、ロク」

あぁ、早く息まなければ。私は恥ずかしい格好のままで出来るだけ深く息を吸い込もうとしました。

「スゥゥウウッ……」

しかし、少し息を吸ったところで直腸奥の前立腺と精嚢が泣きだしたのです。

「……ァァアアアア」

ああ、これは先ほど指で前立腺や精嚢弄りをされた時の快感です。大きく息を吸いながら、ゆっくりと官能の器官を押さえられた時の。

今、直腸にギュウギュウに詰まった卵が、私が大きく息を吸うのに合わせて前立腺や精嚢を押さえるのです。

「10,11,12」

でも、早く息まなければ。私はもう一度ゆっくりと息を吸い込みました。

「スゥゥウウゥゥゥァァアアアア」

前立腺や精嚢が泣きだしますが、歯を食い縛って耐えながら更に息を吸い込みます。しかし、前立腺弄りや精嚢弄りの時に何度も何度も味わった通り、息を吸えば吸うほど二つの官能器官を絶頂に追い立てることになるのです。

「スゥゥウウゥゥゥァアアアァァァィィィイイイ」

そしてとうとう前立腺がそして精嚢が叫びだすと、もはやそれ以上息を吸うことも吐くことも出来ず、私は後ろ手に縛られた裸身をガクガクと震わせながら、「クククゥゥゥゥウ」と呻いて気を遣ったのです。

「どうしたんだい、お龍さんよ」

突然気を遣った私に 驚いたサトシさんが裸身を抱いていた腕を緩めます。骨盤の奥から熱いものが流れてきてクリトリスから溢れ、またもやサトシさんの下腹部を濡らしてしまいます。

「アァァ、アァァ」

私は何も言えずに、ただ首を左右に振ります。

「どうしちまったんだい」

お銀さんが苛ついたように私の顔を覗きこみます。

「アァァ、イヤァ」

「嫌じゃ分からないだろう。ほら、もう20秒も経っちまったよ。どうするんだい?」

「アァァ、アァァ」

私は何て言っていいか分からず、ただただ喘ぐばかりです。

その時、相模屋さんが声を掛けて下さいました。

「お銀さん、ちょっと待って上げましょうや」

「一体どうしたんです?また卵ですか?」

「きっとそうでしょうな。さっきの前立腺弄りや精嚢弄りを覚えてるでしょう。お龍さんには深呼吸をしてもらって、それに合わせて、つまり大きく息を吸う時に前立腺や精嚢をゆっくりと押さえつけ、息を吐く時には 放したでしょう。そしてそれだけでお龍さんは気を遣った訳です。同じことが起きたんだと思いますよ 。フッフッフッ」

「ということは卵が」

「その通り。直腸内には4個の卵がギュウギュウに入っているから、そのどれかが前立腺や精嚢を押さえつけてるはずです。さっき立ち上がったりしゃがんだりした時にそれだけで気を遣ったことからもそれは明らかです な。そんな状態でお龍さんは大きく息を吸い込もうとしたんですよ。だから同じことが起きても不思議じゃない」

「しかし息むためにはお龍は思いっきり息を吸い込まないといけないわけだ」

親分さんが身を乗り出すようにして言いました。

「その通り。卵を産むためには思いっきり息まないといけませんが、その前に息を吸い込んだだけで気を遣ってしまうんですな。卵を4個も飲ませるというのは本当に名案でしたな、親分さん」

「いやいや、俺は二つか三つって言っただけだが、お銀が4個も飲み込ませやがったんだ。まさにお龍の天敵だな。アッハッハ」

「お龍さんには非常に辛いことになりましたな。産む瞬間に気を遣るのはともかく、それまでに何度気を遣らないといけないか 。しかも気を遣りながらも思いっきり息を吸わないと、その次に息むことができません。息を吸えなければ永久に卵は産めませんからな。どうします、やっぱりお嬢さんに代わって貰いますか?お嬢さんなら前立腺も精嚢もないから、随分楽だと思いますよ。フッフッフッ」

「どうするんだい、お龍さんよ。お京と交替するかい?」

「そ、そんな。お嬢様にさせる訳には。わ、私がします!」

一糸纏わぬ全裸を後手に縛られ、対面座位という恥ずかしい格好でサトシさんに跨ったまま、私は強い口調で言い切りました。

しかし、そうは言ったものの、大きく息を吸い込むことも出来なかった私に、果たして卵を産むことなどできるのでしょうか?直腸内には依然として4個の大きな卵が、産み落とされるのを待ちながら、隙あらばと前立腺や精嚢を虎視眈々と狙っているのです。 いえ、虎ではなく卵が狙っているのですから、卵視眈々とでもいうのでしょうか。


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