肛宴のお龍

33.危険な賭け

10秒以内に飲み込まないとお京と交代させると言われれば、お龍は死に物狂いで息むしかなかった。単なる脅しであるかもしれないとは思ったが、東組の組長やお銀ならお京の後門にだって卵を捩じ込むくらいのことはするに違いないし、 婚儀を目前に控えたお京がもしそんなことをされれば、きっと気が狂ってしまうに違いない。そしてこんな自分の正義感を東組のヤクザ達は逆手に取っているのも百も承知であるが、それでもお龍は必死に息んでこの卵を飲み込まなくてはならなかった。その結果としてヤクザ達に見詰められながら再び気を遣ることになったとしても。

お龍は自分に言い聞かせるように顔を左右に何度か振ると、限界まで両脚を開いたまんぐり返しの格好のまま、「フムゥ、フムゥゥゥウウウ」と全身の力を込めて息み始めた。そして、お銀が「シ、ゴ、ロク」と数えながら卵を押し付けると、徐々に後門が口を開くのか、「アァ、アァ」と喘ぎ始め、さらに お銀が力を込めて卵を捩じ込むと一層大きく後門が開くのであろう、お龍は「ゥゥアァァァァ!」と感極まったように喘いで、思わず少し脚を閉じかけた。

「脚を閉じるんじゃないよ!」

お銀が叫ぶと、お龍は「アァァ」と喘ぎながら再び脚を大きく開き、薄笑いを浮かべたお銀が、「シチ、ハチ、ク」と一層強い力で卵を捩じ込んでいくと、お龍は大きく開いた両脚を閉じることなく、「イヤァァァァ」と叫びながら 見事に卵を飲み込み、お銀が「ジュゥ」と言って数え終わると同時に「くぅぅぅぅ」と呻き、若い衆に両足首を支えてもらった脚を大きく開いたまま、まんぐり返しになった裸身をガクガクと震わせ たのである。

「また漏らしてやがるぜ!」

若い衆がお龍の局部を指さしながら叫ぶと、何人ものヤクザ達がどれどれと覗き込み、両脚を大きく開いた為に綻びを見せた陰裂の端に少し顔を覗かせている陰核から、匂い立つ愛液が一滴二滴と滴るのを目撃すると 、今度は薄笑いを浮かべながらお龍の顔を覗きこんだ。

「あぁぁ、いやぁ」

お龍は紅く染めた顔を左右に振ったが、どちらを向いてもヤクザ達の視線から逃れられないことを知ると、諦めたように真っ直ぐ上に顔を向け、せめて視線を合わせまいと 何度も気を遣って幾分充血した大きな眼を閉じた。

「また皆に見られながら気を遣ったのかい?」

蔑むようにお銀に揶揄されると、お龍は目尻から無念の涙を一筋二筋と零したが、それでもまるでお銀に挑戦するかのように、大きく拡げた脚を閉じようとはしなかった。

「目を開けないか!どうなんだい、また気を遣ったのかい?」

苛ついたようにお銀が言うと、お龍は涙に濡れた長い睫毛を揺らしながら大きな潤んだ眼を開き、じっとお銀を見つめながらかすれるような声で恥ずかしそうに「ハィ」と答えたが、頬を紅く染めたその表情は覗き込んでいるヤクザ達が身震いする程いじらしくもあり、また誰もが息を呑むほど神々しくもあった。

「……た、卵を飲み込むたびに気を遣るなんて、本当にこっちが恥ずかしくなるよ」

一瞬、お龍に見とれてしまったお銀が気を取り直して口を開いたが、声が上ずるのを隠すことはできなかったし、「そうだ、そうだ」と続いた若い衆達の声も、どこか威勢が無かった。

「あ、足を放してやりな。もう一度後門をしっかりと締めさせてから3つ目を飲み込ませてやるから」

お銀に言われて若い衆が足を放すと、お龍はまるで孔雀が羽を閉じるように、真っ直ぐに伸ばした形の良い両脚をゆっくりと閉じて、しとどに濡れた陰裂をヤクザ達の視線から隠した。

真横から眺めると、背中の高い位置で後手に縛られている為に垂直に持ち上がった美尻 から良く発達した太腿が水平に伸び、さらに小さな膝小僧からすらりと伸びた脹脛、そして引き締まった足首からピンと伸ばしたつま先 までが、まるでギリシャ彫刻のような優美さを持って圧倒的な存在感を示していた。

「こ、後門を閉めてまた気を遣りたいんだね」

お銀が精一杯からかったが、お龍はお銀の目をしっかりと見詰めながら、「 そうですわ、お銀さん」としっかりした口調で答え、再びゆっくりと目を閉じた。

忌々しそうにお龍の裸身を見ていたお銀であったが、立ち上がって上からお龍の裸身を見下ろした途端、、剣術で鍛えられた切れ込みの深い美尻の合間に、ほぼ真上を向いた後門 が顔を覗かせているのに気づいてニヤリとした。

「お龍さんよ、気取った格好をしているじゃないか」

お龍は返事もせずに黙ったまま微動だにしない。

「返事もしないつもりかい。まあいいけど、ちょっと面白い遊びを思いついたんだ。お前さんが勝てば3つ目の卵は許してや る。でも負ければ4個目も飲み込まないといけないっていう寸法だ。どうだい、やってみるかい?」

もしかしたら3つ目の卵を許してもらえるかもしれない。

流石にこの言葉にはお龍も返事をしないわけにはいかなかった。

長い睫毛を再び揺らしながらお龍は大きな目を開くと、「お銀さん、どんな遊びですか?」と喘ぐように言った。

「お前さんはそのままの格好でじっとしてるだけでいいんだ。若い衆たちが身体中を弄るけど、2分間我慢してじっとしてればお前さんの勝ちだ。3つ目の卵は許してやる。その代わり、途中で身体をくねらせたり 脚を曲げたりしたら、4個目の卵も飲み込むんだ。どうだい、やってみるかい?」

「に、2分間じっとしてたら3つ目を許してもらえるんですね」

「そうだよ。でも若い衆たちに身体中を弄らせるよ」

「か、構いません、やって下さい」

「よし、それでこそつばめ返しのお龍だ。じゃあ、時間を測るから、お前たち準備はいいかい?」

お銀が相模屋の懐中時計を手にすると、若い衆達がお龍の身体にぐっと近寄った。

「言っておくけど、後門だけは触っちゃ駄目だ」

「どうしてだい、お銀姉さん」

一人の若い衆が不満そうに言った。

「後門はお龍さんの一番の弱みだろう。女の弱みを責めるのは卑怯っていうもんだ。分かったかい」

「分かったよ」

若い衆は渋々と承知した。

「じゃあ、いくよ。始め!」

お銀が言うと、 ヤクザ達が一斉にお龍の裸身に取り付き、乳房や太腿、そして美尻にまで無数の手が伸びたが、お銀の言いつけを守って、誰も後門には指一本触れなかった。

お龍は最初こそ、「ヒィッ」と短い悲鳴を上げたが、その後はピンと伸ばした脚を曲げることも無く、目を瞑り、歯を食いしばってヤクザ達の蹂躙に耐えていた。

そんなお龍の姿を満足そうに見ると、お銀は仲居を呼んで何事か囁き、仲居は慌てて座敷を出ていった。

「よく頑張るね、お龍さん、30秒たったよ。それにしてもお前たち女の可愛がり方を知らないね。もっと優しく触ってやらないと」

お銀に言われると、お龍の片方の乳房を掴んでいた若い衆は一旦手を離して大きく開き、今度はお龍の豊満な乳房をゆっくりと抱くように包みこんだ。

「ハァゥゥゥ」

お龍が仰け反りながら喘ぎ声を漏らした。

そしてもう片方の乳房を掴んでいた若い衆が同じように優しく包み込むように乳房に手を掛けると、お龍は「ホォォォオオオ」と再び仰け反りながら大きく喘いだ。

「その調子だよ、お前達」

お龍の反応を見ていた他の若い衆達も一旦手を離した。そして、まるで大切な宝物に触れるようにお龍の下腹部や太腿の合わせ目、さらには屈曲した美尻から尻たぶの合い間にまで指を這わせると、お龍はきつく目を閉じたまま「クゥゥァアアア」と熱い喘ぎ声を漏らし、一層大きく仰け反りながら快感を耐えるかのように 足首を交差させてしっかりと太腿を閉じ合わせた。

満足そうにお銀が頷いた時、ちょうど先程の仲居が盆に銚子を載せて戻って来ると、お銀の耳元で囁いた。

「熱燗で宜しいんですね?」

お銀はニヤリと頷くと懐中時計に目をやった。

「お龍さんよ、あと30秒だ。もうひと息だよ」

若い衆が一層ねちっこくお龍の裸身を愛撫し、お龍は目を閉じたまま右に左にと顔を振り、「クククッ」と呻きながらもきつく閉じた脚を真っ直ぐに伸ばしたままで耐えている。

「あと15秒」

お銀はそう言うと手で合図して若い衆たちの愛撫を止めされた。

怪訝そうな顔をして若い衆達はお龍の身体から離れたが、お銀が熱そうに銚子を摘んだのを目にすると納得したように下品な笑いを浮かべた。

突然ヤクザ達の手が離れたのでお龍は一瞬不思議そうな表情を浮かべたが、相変わらず目を閉じたまま、両脚をきちんと伸ばした姿勢を保っている。

「あと10秒。でも最後に油断しちゃぁいけないよ」

そう言うと お銀は薄笑いを浮かべながら周りをグルリと見回した。そして、銚子をお龍の後門の上にかざすと、「5,4,3」と数えてからグイっと銚子を傾けた。

「ギャァァァァアアアア」

人間のものとは思えないつんざくような悲鳴が座敷中に響き渡り、お龍は裸身を丸めて転がった。

「な、何をするんです!」

大きな眼をカッと開いてお銀を睨みつけながらお龍は叫んだ。

「悪い、悪い。手が滑っちまったよ」

吹き出しそうになるのを堪えながらお銀が銚子をかかげて言うと、ヤクザ達がどっと湧いた。

「ひ、ひどい!そんな卑怯な手を使うなんて」

「卑怯だって?こっちが謝ってるのに、その言い草は無いだろう。それに脚も曲げたし身体もくねらせたんだからお前さんの負けだよ。だからあと二個、全部で4個飲み込まなくちゃいけなくなったわけだ」

「そ、そんな、4個なんて無理です」

「でも決まりだからね。それとももう一回やるかい?お前さんが勝ったら3個にしてやるよ。でも、もし負けたら5個になるけど。どうする、やるかい?」

お龍はしばらくお銀の顔を見つめながら考えた。3個でも最後の一つを産めるかどうか不安なのに、4個も捩じ込まれれば、最初の卵がどれだけ身体の奥に入ってしまうか。

しかしもう一度この『遊び』をやったところで、お銀はきっとずるい手を使ってくるに違いない。そうなれば次は5個である。そんなことになれば腸が破れるのでは……。

お龍は顔が青ざめるのを感じた。そしてお銀を見上げると、「よ、四個でお願いします」と弱々しく言った。

「おや、そうかい。お前さんならきっと勝てると思うけどね。さっきもあとほんの二三秒だったのに」

「いえ、いいんです。四個飲み込ませて下さい」

「ああ、そうかい、分かったよ。ということは、あと二個だね。じゃあ、さっきみたいに仰向きになって脚を大きく開くんだよ」

してやったりとお銀が笑みを浮かべながら言うと、お龍は俯いて唇を噛んだ。馬鹿な遊びに乗ったばかりに、余計な卵を飲み込まなければならない羽目になった自分の愚かさを悔み、そして恥じた。

「早くやっとくれよ、お龍さん。こっちは腹ぺこなんだぜ」

一人の若い衆が言うと、ヤクザ達が「そうだ、そうだ」と一斉に囃し立てた。お龍はしばらく俯いたままじっとしていたが、すっと顔を上げると厳しい表情のまま大きな眼で周りを取り囲んだヤクザ達をグルリと見回した後、脚を揃えたままゆっくりと仰向けになった。

ヤクザ達が周りを取り囲み、お龍の顔を覗きこんだ。

「さっさとするんだよ!」

お銀が右手に持った卵をお龍の顔の前にかざした。

「ハァァァ」

お龍は溜息とも喘ぎ声とも付かない声を漏らすと、両脚を揃えたまま膝が顔に付くほどに美尻を持ち上げてから、膝を真っ直ぐに伸ばした。

ヤクザ達の視線が再び顔を出した後門に突き刺さったが、お龍はそれ以上は動かずにじっとしている。

「次はどうするんだい?」

お銀がニヤニヤしながら言っても、お龍は唇を噛んだまま動かなかった。

「また言わせるのかい?」

お銀が言うとお龍は顔を左右に振った。そして濡れた睫毛を揺らしながら目を閉じると、形の良い両脚をゆっくりと開いていった。


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