肛宴のお龍

29.相模屋の卵 

東組の座敷の入り口付近ではお龍が再び卵を挿入されているところであった。一度は脱がされた肌襦袢をもう一度羽織らせてもらい、仰向けにされているとはいえ脚を閉じることは許されていたが、卵を後門にねじ込まれることには変わりは無く、お龍は必死に歯を食いしばって息みながら少しでも後門を開いて大きな卵を直腸に納めようとしているのである。そして最後にお銀が一層強く卵を後門に押し付けると、「イヤァァァァァ」と大きく叫びながらお龍は見事に卵を飲み込み、「クゥゥゥゥ」と呻きながら身体を横に倒すと全身をブルブルと震わせたのである。

「また気を遣ったのかい?」

お銀が尋ねるとお龍は黙ってガクガクと頷いた。

「でも余韻に耽ってる暇は無いんだ。ほら立つんだよ」

お銀に後ろ縄を強く引かれ、若い衆に抱えられるようにしてお龍は立ち上がらされた。そしてお銀の手が前に回って細紐が解かれるや否や背中をドンと押され、よろめくように座敷の中央に押し出されたお龍は既に一糸まとわぬ全裸であった。

「アァァァ」

眩いばかりの照明に、気を遣ったばかりの紅潮した全裸を再び晒すこととなったお龍は、太腿をきつく閉じて立ち止まると身体をくねらせたが、「ほら、今度は相模屋さんだよ」とお銀に背中を押されると、よろけながら歩を進めて相模屋の目の前に後手に縛られた裸身を晒した。

「何度見ても見事な身体ですな」

相模屋はそう言うと、小鉢を一旦取りあげて会席膳の一番手前に置き直した。そしてさらに両手で膳を掴むと、自分の方にズルズルと寄せたのである。

「さすがは相模屋さん、遊び方をよくご存知ですね」

お銀が感心したように相模屋の顔を見て微笑むと、隣に座っている親分も頬を緩ませて二度三度と頷いたが、対照的にお龍は顔を強ばらせた。

「お龍さん、分かってるだろうけど、あの小鉢の中に産むんだよ。その為にはどんな格好をしないといけないか、ちゃんと自分で考えるんだよ!」

お銀は何とかそこまで言ってから、笑いを堪え切れずに「ハッハッハ」と大きな声を上げたが、お龍は相変わらず太腿をきつく閉じたまま、身じろぎもせずに突っ立っている。

「お前さん、いつまでじっとしてるつもりなんだい。それともお京と交替するかい?」

お京という言葉に我に返ったお龍は、「あぁ、いいえ、わ、私が」と喘ぐように言った。そして短い縄で括られた足を少しずつ動かして会席膳のすぐ手前まで来ると、「相模屋さん、お膳を少し持ち上げて下さいませんか?」と恥ずかしそうに囁いた。

「お安い御用だよ、お龍さん」

相模屋が両手で会席膳を掴んで持ち上げると、お龍はピタリと膝を閉じたままで両足を縄の長さ一杯にまで開き、すり足で相模屋の方へと寄って来たが中程で立ち止まった。

「あぁ、ここで許して下さい」

きつく閉じた太腿の合わせ目を相模屋の顔の目と鼻の先で震わせながらお龍は喘ぐように言った。

「残念だが、そこでは小鉢には産めませんぞ。私は小鉢の中に産んで欲しいんですよ、お龍さん」

相模屋は真面目な顔でそう言うと隣の親分の方を見てニヤッと笑った。

「ほら、お前さん、もっと前だよ」

お銀に背中を突かれたお龍は一度天井を仰ぐと、膝をきつく閉じたまま再び少しずつ足を動かした。そして両足を括った縄が完全に会席膳の下をくぐり抜けたところで立ち止まった。いや、実際にはそれ以上は相模屋の脚にぶつかって進めなかったのである。

「ほほう、これは、これは」

ゆっくりと会席膳を下ろしながらも、お龍の無毛の恥丘を目の前10センチ程のところに魅せつけられて、さすがの相模屋も声が上ずるのを隠せなかった。

「さあ、しゃがむんだよ」

お銀に言われてお龍はゆっくりと腰を降ろして中腰になったが、閉じたままの膝が相模屋の胸の辺りに当たってしまい、それ以上にはしゃがめないのである。

「あぁ、こ、これ以上は、む、無理です」

「無理ですか、それは困りましたね。それじゃ詫びは無しということですか?」

「あぁ、た、卵は産みますから、こ、小鉢をもう少し後ろへ」

「うーん、お龍さんの気持ちも分かるが、私はここへ産んで欲しいんですよ」

「あぁ、相模屋さん、お願いです、少しだけ後ろへ」

「お龍さんよ、後がつかえてるんだ。さっさと産んで次のを飲み込まないと夜が明けちまうよ。その小鉢に産めないんならお京にさせるだけだ。さっさとどいておくれ」

苛立ったお銀が後手を縛った縄を少し引いた。

「あぁ、いえ、わ、私がしますから、お嬢様にはそんな酷いことを」

「じゃあ、さっさとしゃがむんだよ」

「あぁぁ」

お龍は天井を仰いだ。

どうすればこの位置でしゃがめるか、膝を相模屋の身体に当てずに腰を下まで降ろせるかは百も承知である。しかし、結果として自分がどんな格好になるかを想像しただけで、虫唾が走り、身震いが起きた。 しかも先程から何度も熱いものを陰核から溢れさせてしまっているので、そんな格好をすれば、しとどに濡れた局部を相模屋に見られるかもしれない。

しかし自分がやらなければお京がさせられるのである。

「早くしないか!」

お銀の言葉が厳しくなった。

「あっ、は、はいっ」

お龍はいやいやをするように顔を左右に何度か振ると、今まできつく閉じていた太腿を少しずつ開きながら 、しかし少しでも局部を相模屋の視界から遮ろうとしてか、後手に縛られた上体を相模屋の身体に触れんばかりに倒しながらゆっくりと腰を降ろしていった。そしてまるで相模屋の身体を挟むように太腿を大きく開いて腰を降ろし切った時には 、目の前に相模屋の顔があり、堪らずにお龍が顔を少し捻って相模屋の肩に埋めると、相模屋は満足そうに頷いた。

お龍の裸身と相模屋の身体の間には、ほんの僅かの隙間しか空いていないので、当然のことながらお龍の豊満な乳房は相模屋の胸の辺りに 軽く押し付けられることになった。

「これは、これは、お龍さんも大胆ですなぁ、ハッハッハッ」

どうやら濡れた局部は見られずに済んだようである。

しかし、お銀は未だ納得しなかった。

「もっと相模屋さんの方へ身体を預けないと小鉢の中には産めないよ!」

「あぁ、そんな」

しかし、抵抗したからと言って許されるものでは無い。お龍は観念したように目を瞑ると、相模屋の肩に顔を埋めたまま裸身をさらに寄せた 。お龍の豊満な乳房は相模屋の胸の辺りに当たって押しつぶされ、無毛の恥丘は相模屋の下腹部辺りにピタリと密着した。

「ほぉ」とお龍が喘いだ。相模屋の着物が濡れた局部に触れたのであろう。

「良かったら、しっかりと抱いてやって下さいよ。そうすれば狙いを外すことも無いでしょうからね」

お銀に言われると相模屋は照れくさそうに両手をお龍の背中に回した。

「素っ裸のお龍さんを抱けるとは、これは堪りませんな。それにしても抱き心地の良い、素晴らしい身体ですな」

「あぁぁぁ」とお龍が喘いだ。


相模屋さんに抱かれた時に、またしても熱いものがクリトリスに流れ、私は思わずお尻をもぞもぞと動かしました。このままでは相模屋さんの着物を汚してしまいます。

「じゃあ、お龍さん、そこで産むんだよ」

お銀さんの声が遠くで聞こえたような気がしました。

あぁ、ここで再び産まなければならないのです。卵のウンチを。

いつの間にか私の後ろにはヤクザ達がすぐ傍まで寄って私をじっと見詰めています。しかもさっきとは違って、今度は裸身を相模屋さんに抱かれているのです。排便に伴うあらゆる生理現象を大勢に見られ 、或いは聞かれるだけではなく、相模屋さんの身体でも感じて戴かなくてはならないのです。大きな卵を産むために必死になって息む声を間近に聞かれるだけでなく、息むことに伴う身体中の動きを全て感じて頂くのです。

とてもそんな行為に耐えられる筈がありません。

「あぁ」

私はどうしていいか分からず小さく喘ぎました。

「聞こえないのかい!」

お銀さんが大きな声で言うと同時に、私のお尻をピシリと打ちました。

「あぁ、ハイッ!」

「1分以内に産まないとお京と交替させるからね。相模屋さん、懐中時計をお借りしますよ」

「ええ、どうぞ、どうぞ」

お銀さんは相模屋さんの横に置いてあった懐中時計を手に取ると、すぐに数え始めます。

「イチ、ニイ、サン、シ」

「あぁ、ま、待って、待って下さい」

「ゴ、ロク、シチ、ハチ……」

お銀さんは構わずに数え続けます。

「あぁ、待って。フゥゥゥゥ、フゥゥゥゥ」

私は慌てて相模屋さんの耳元で息もうとしますが、身体には力が入りませんし卵が動く気配は全くありません。大勢に見られているだけでも先ほどあれほど難儀だったのに、脚を大きく開いた裸身を抱かれたままではとても息むなんていうことは出来ません。

しかも私を抱いているのは、ふたなりに異常な執着心を持つ相模屋さんです。私の特異な身体の特徴を、自分の性欲のはけ口にする変質者です。そんな男に抱かれてどうしてそんなことが。

これがもし竜也さんなら、私の全てを理解してくれる人なら、耳元で息むことも、どんなに恥ずかしいことでも出来るかもしれません。

ああ、竜也さん。

「15,16,17……。お龍さん、もう諦めたのかい」

「あぁ、いぇ、あぁ、フゥゥゥゥ、フゥゥゥゥ」

私は必死に息もうとしますが、相変わらず卵が動く気配はありません。私の肉体が排便という生理現象を拒否しているのです。

「25,26,……。どうやら無理みたいだね」

「あぁ、いぇ、あぁ、フゥゥゥゥ」

駄目です、必死で息んでも肝心のところには力が入らないのです。

ああ、こうなったら、相模屋さんを、この変質者を、愛する人と思い込むしかありません。そうすれば、きっと私の身体も反応してくれるはず。

でも、そんなことができるのでしょうか?

「35,36,……」

あぁ、もう迷ってる暇はありません。そう思い込むしか。この変質者を愛する人と思うしか。

私はきつく目を瞑って祈るように言いました。

「あぁ、さ、相模屋さん、も、もっと強く、わ、私を抱いて!」

「ほほう、これは、嬉しいことを。もちろんですよ、ほれ、こんな感じかな」

相模屋さんはぐいと両手に力を入れると、私を一層強く抱きしめて下さいました。

「あぁ、相模屋さん。あ、あい……」

愛しています、とは流石に声には出せませんでしたが、しっかりと息むことが出来たのです。

「フムゥゥゥゥウウウ」

裸身を抱かれたままで、ウンチをする為に耳元で息むという恥知らずな行為をしてしまったことで、全身がみるみるうちに紅潮します。しかし、骨盤を取り囲むいくつもの筋肉はしっかりと反応してくれ、卵が動き始めたのです。

「あぁ、相模屋さん、フムゥゥゥゥウウウ、フムゥゥゥゥウウウ、フムゥゥゥゥウウウ」

卵がアヌスまで降りてきました。このまま息み続ければ。

相模屋さん、もっときつく抱いて。私は我を忘れて息み続けます。

「フムムゥゥゥゥゥウウウ、フムゥゥゥゥウウウ」

ああ、アヌスが開きます。そして先程親分さんの卵を産んだ時と同じ、凄まじい快感が沸き起こってきて、骨盤の奥から熱いものがクリトリスに流れます。しかもこんなに太腿を大きく開いた格好では、愛液がもし溢れれば、それを食い止めるすべはありません。

でも、ここで息むのをやめる訳には。

「あぁ、相模屋さん、もっときつく抱いて下さい!フムムゥゥゥゥゥウウ……イヤァァァァアアアア」

ああ、アヌスがさらに開きます。もう、きっと卵が顔を覗かせているでしょう。

「あと5秒だよ」

ああ、もう少し。このまま息み続ければ。相模屋さんに抱かれながら気を遣るかもしれませんが、愛液で相模屋さんの着物を汚してしまうかもしれませんが、それでも産まなければ。

「ヨン、サン、ニイ、イチ……」

「もっと、もっときつく抱いて、フムムゥゥゥ……イヤァァァァアアアアーーーーーー」

相模屋さんの両手がギュッと私を抱きしめ、私は相模屋さんの肩に顔を埋めたまま叫びました。

骨盤の奥が何度も収縮し、熱いものがドクンドクンとクリトリスに流れ、 遠くの方でコトンという音がしました。

「ギリギリ間に合ったようだね」

「あぁぁぁ」

何とか間に合いました。でも、卵を産みながら、またしても気を遣ってしまったのです。しかも相模屋さんに抱きしめられて愛液を滴らせながら。

「あぁぁぁ、あぁぁぁ」

身体がまだ時折ブルッブルッと震え、その度に熱いものがクリトリスから溢れ出し、私は相模屋さんの肩に顔を埋めたまま泣きました。

「そんなに良かったのかい?お龍さんよ」

お銀さんに尋ねられても私は返事も出来ずに泣き続けます。 如何に卵を産むためとはいえ、相模屋さんを愛してると口走ったこと、きつく抱いてとお願いしたことが悔やまれます。そしてその結果として相模屋さんに強く抱きしめながら気を遣ったのですから。

「あぁぁぁ、いやぁぁ」

正気に返ると相模屋さんに抱かれていることが耐えられず、裸身を離そうとしますが、大きく開いた脚に力が入りませんし、相模屋さんは相変わらず私を抱きしめています。

「卵も汚れてないし、何とか時間も間に合ったから合格としようか。さあ、いつまでも抱かれてないで立つんだよ」

相模屋さんの手が離れるとお銀さんがぐいっと後手を縛った縄を引き、左右から若い衆が私の二の腕を掴みます。

「あっ、待って!」

このまま立ち上がれば、しとどに濡れた局部を相模屋さんに見られてしまいます。

しかしお銀さんはさらに強く縄を引き、左右の若い衆も私の言葉など気に掛けずに、力任せに私を引きずり上げます。

「あっ、いやっ」

私は何とか膝を閉じようとしましたが、大きく開いた膝は相模屋さんの身体に妨げられてすぐには閉じることができず、 中腰になった時にはまだ太腿は少し開いたままで、濡れた局部を相模屋さんの顔の前に晒したのです。

透明な粘液の糸が数本垂れているのがはっきりと見えます。

「いやぁ」

必死に身体をくねらせると同時に慌てて太腿を閉じましたが、粘液の糸に気づいたのは私だけではありませんでした。

「おやおや、そんなに感じましたか、お龍さん。おお、私の着物のにもべっとりと、ホッホッホ」

相模屋さんが自分の下腹部を見下ろしながら笑います。

「まぁ、はしたないね。卵を配るのにお客様の着物を汚してどうするんだよ」

「あぁ、御免なさい。後で綺麗にしますから」

「いやいや、これは今晩の記念においておきましょう、フッフッフッ」

「さあ、次は鉄矢さんだよ。早くこっちへ来な。次の卵を仕込んでやるから」


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