肛宴のお龍

24.肉の支度

黒塗りの細長い花台の上で依然として陰核を吊り上げられたまま、しかも両脚を大きく開いて濡れた陰裂を覗かせているばかりか、後門を弄ってもらう為に胸に付くほどに膝を曲げたままの格好でお龍は泣いた。限界まで引き摺り出された陰核を何度も何度も筆で弄られ、ついに射精してしまった不甲斐なさに、そして祝言を間近に控えたお京を助ける為に乗り込んだはずなのに、逆に自らの命を救ってもらうためにそのお京に自らの精液を飲ませることになった悔しさに。

「アァァァ、お嬢様をどこへ連れていくの、アァァァ、お嬢様」

「心配するな、お京は向こうで休憩させてやるだけだ」

親分が言うと、お銀が「泣いている場合じゃないんだよ。命拾いしてもう一度詫びを入れる機会を貰ったんだから」と言って、再びお龍の乳房に手を伸ばした。

「アゥゥゥ、アァ、す、少し、休ませて下さい」

「悪いけど休んでる時間は無いんだよ。みんな腹を空かせてるんだ」

「あぁ、私はいいですから、皆さんで食事をなさって」

「ところが、お前さんに手伝ってもらわないといけないんだよ」

「あぁ、何でも手伝いますから」

「分かってるよ、言われなくても手伝わせてやるよ。だからその為の支度を今からするんだよ」

「支度って、あぁ、また酷いことを」

「酷いことかどうかはお前さん次第だよ。では相模屋さん、まず後ろの準備を」

お銀はそう言うと、再びお龍の乳房を揉み始めた。

「アゥゥゥ」

「任せて下さい。まずはさっきからせがまれていた後門に少しお薬を塗って上げましょう」

相模屋はそう言うとお龍の後ろ側に回ると、チリ紙で後門付近を拭った。そして、細い筆を取ると薬便に浸してからお龍の後門に触れた。

「ハゥゥゥ」

「いい気持ちでしょう。待ち遠しかったんじゃないですか、こうされるのが」

相模屋はそう言いながら筆を小刻みに動かしてお龍の後門に媚薬を塗り込めていった。

「あぁぁ、そんなこと、あぁぁ、いやぁ」

「いい気持ちだからって腰をくねらせてはいけませんぞ」

「あぁぁ、あぁぁ」

お銀に乳房を愛撫されながら、後門には媚薬を塗り込められるお龍の陰核は、依然としてテグスで吊り上げられているのである。

「相模屋さん、そろそろいいと思いますよ」

お銀が言うと相模屋は筆を止めた。

「例の箱は持ってきたかい?」

お銀が若い衆に尋ねると、「へい」と言って差し出したのは弁当箱程の桐の箱である。

「それを相模屋さんに」

お銀はニヤリと笑いながら言った。

相模屋は箱を受け取ると、「一体、何でしょうな?」と笑いながら蓋を開け、「ほほう、これは」と嬉しそうに取り出したのはイチジク浣腸である。

「お龍さん、これが何かご存知かな?」

相模屋がお龍の脚の間から手を伸ばしてそれをお龍の顔に近づけると、お龍は顔を強ばらせながら横を向いた。

「やはりご存知のようですな。それなら説明の手間が省けます。では使ったことは?」

「あ、ありません!」

「じゃあ、初体験ということですな。それなら効果はてきめんでしょうな、フッフッフッ」

相模屋はそう言うと透明の袋からイチジク浣腸を取り出すてキャップを外した。

「ど、どうして、そんなものを。わ、私は便秘なんかしていません」

お龍が取り乱すと、お銀が乳房への愛撫の手を一旦止めてから言った。

「次の詫びを入れてもらう為にはお前さんのお腹の中を綺麗にして、ちゃんと支度しておかないといけないんだよ。でないと恥ずかしい思いをするのはお前さんなんだよ」

「い、一体、何をさせるつもりなのです!」

「それはまだ知らない方がいいと思うよ。さあ、相模屋さん、早いとこやってしまいましょう」

「任せて下さい」

相模屋はキャップを外したイチジク浣腸を右手に持ち替えるとお龍の後門に近づけた。

「アァ、嫌です」

お龍は思わず腰をくねらせてしまい、4個の錘がお龍の胸の上で大きく揺れた。

「アァァ」

そして錘が揺れ戻って来る時に、、陰核がまたもや千切れそうになったのである。

「イィィィィ」

「ほらほら、腰をくねらせてはいけませんって言ったのに、フッフッフッ」

相模屋は笑いながらイチジク浣腸の先をお龍の後門に触れた。

「アァ、嫌です」

「じっとしてないと、また陰核が……」

相模屋がイチジク浣腸の先を後門に挿入した。

「アァ、嫌、嫌」

陰核を吊られているので、腰をくねらせてイチジク浣腸から逃れることの出来ないお龍は、ただ顔を左右に激しく振るしかなかった。

「胸を揉まれながら浣腸されるなんて、天国へ昇る心地よさだろうよ」

お銀が冷やかすと、 「ではお薬を入れますよ」と相模屋がイチジク浣腸の容器をギューッと押し潰した。

「アァ、イヤァァァァァーーーー」

「そんなに嫌がらなくても。ほんの30ccですよ、お龍さん」

相模屋に揶揄されても、50%グリセリン液の効果はてきめんで、お龍の額からは既に汗が滲み始めた。

「アァァァ」

「しっかり我慢するんですよ」と相模屋はイチジク浣腸の先を後門から抜いたが、1分も経たないうちにお銀に愛撫される乳房を始め、お龍の全身が汗ばみ始めたのである。

「普通は10分も我慢すればいいんだけど、お前さんの場合はさっき射精してしまったお仕置きもあるから15分我慢してもらおうかね。相模屋さん、時間を測ってもらえますか」

お銀が乳房への愛撫を止めて言うと、相模屋が懐中時計を取り出した。

「おやもう、こんな時間ですか。15分だとちょうど11時半までですな」

「アァ、そんな、無、無理です」

「つばめ返しのお龍さんなら我慢できるはずだよ。精々頑張りな」

お銀はそう言うとお龍から離れて、花台の横に座っていた親分の隣に腰を降ろすと、徳利を手にとって親分の盃に酒を注ぎ、相模屋もお龍の脚の間から離れて 親分を挟んでお銀の反対側に座った。

花台の上に一人取り残されたお龍は、時折「アァ、アァ」と喘ぎながらも、腰をくねらせるのを我慢して便意に耐えるのであった。


人力を降りた南平五郎が息を切らせて座敷に入ると、西将吉は背筋をピンと伸ばしたまま悠然と酒を飲んでいた。隣にはまだ十代と見えるお供の若い衆が身じろぎもせずに座っている。

「将吉、待たせたな」

「おお、平五郎。折角のお楽しみ中のところ、呼び戻して申し訳なかった」

将吉は顔色一つ変えずに平五郎を見た。

「わざわざお出ましとは余程の急用に違いないと思って急ぎ戻ったのだが、何かあったのか?」

平五郎は自らの後ろめたさを隠そうと少し惚けた。

惚けるのもいい加減にしろと言いかけたが、思いとどまって将吉は酒を一口飲んだ。知らんぷりを装ってる平五郎には腹を立てたが、そのことを気付かれまいとしたのである。

「実はな、平五郎」

「なんだ、将吉」

「どうやら相模屋の本当の目的が分かった」

「どういうことだ」

「お前、相模屋に頼まれたんだろう、俺と東のいざこざに首を突っ込むなって?」

「ま、まあな。東のやり口も汚いが、お龍が一晩言いなりになって東の気が済むなら、それ位は仕方ないだろう。お龍も女侠客だったわけだし、それ位の覚悟は出来てるだろう」

「幾ら積まれたんだ」

「まあそれは勘弁してくれ。ここんとこ商売があまりうまく行ってなくてな」

「では聞くが、どうして相模屋が今夜東組へ行ったと思う」

「えぇっ、相模屋が東組へ行ったのか?」

「そうだ。もしかして修羅場になるかもしれないところへ商人がわざわざ」

「検討もつかん」

「狙いはお龍なんだよ」

「お龍を?お龍を自分の女にしようってぇのかい?」

将吉は黙って頷いた。

「証拠はあるのかい?」

再び将吉は黙って頷くと、ここから先は秘密にしておいてくれと念を押してから、お龍のこと、そして光子から聞いた話を伝えた。

「何だって、お龍は『ふたなり』だったのか!」

平五郎は腰を抜かさんばかりに驚いた。そして、相模屋がふたなりを探しまわっていることを聞くとしばらく黙っていたが、「ふむ」と呻くと「それが本当なら確かに仁義に反するな」と言った。

「将吉。お前の言うことを信じないという訳じゃないが、俺も組長として裏を取らればならない。若い衆を近くの女郎屋に走らせて相模屋のことを尋ねさせたいが 、その間しばらく待ってくれるか」

「もちろんだ、俺だってそうするだろう。だがお龍の事は内密にな」

「分かっている。恩に着るぜ、将吉」

平五郎はすぐに若い衆を三人呼び寄せると、近くの女郎屋に走らせた。


西組の座敷では花台に載せられたお龍が必死に便意を耐えていた。しかも大きく開いた太腿が胸に付くほどに膝を曲げた格好はそのままである。 ゆっくりと膝を閉じて脚を伸ばすことも可能だったかもしれないが、陰核を吊り上げられたままで下手に腰を動かすと、どれだけ酷い目に合うか、身に染みるほど良く知っていたお龍は、如何に恥ずかしい格好と言えども、その姿勢を崩すことは恐ろしくて出来なかったのである。その為にお龍の後方に陣取ったヤクザ達は、便意が逼迫する度にお龍が必死に窄める後門の様子が手に取るように見えたのである。

「後門がヒクヒクしてるぜ、お龍さんよ」と冷やかされても、何とか腰を動かすまいとじっと耐えていたお龍だったが、時折激しくなる便意に耐え切れずに思わず腰をくねらせてしまうと、 陰核に結わえられたテグスの先にぶら下がった4個の錘が大きく揺れるのであった。そして次の瞬間、4個の錘が揺り戻す時には陰核が千切れそうになり、泣いて助けを求めるお龍の姿に、周りで見物しているヤクザ達は歓喜の声を上げるのであった。

10分が経過した事を相模屋が伝えた頃には、お龍の全身には苦悶の汗が滲み、豊満な乳房の間には滴った汗が溜まる程である。

「も、もう、無、無理です」

「あと5分足らずだから頑張るんだよ」とお銀は親分に酒を汲みながら言った。

「ところでお銀さん」

相模屋がお銀の隣にやってきて腰を下ろしながら囁いた。

「もしもの時に備えて、おまるとかは用意してるんですか?」

「ええ、それは、ほら、あそこに」

お銀が視線を投げた先には、大きな風呂敷包みがあった。

「でも、あれはあくまでも非常用。だからお龍には内緒ですよ。15分間きっちりと我慢させて、それから厠へ連れて行きますから」

「何と、15分経ってから、さらに厠へですか。それはまた厳しいですな」

相模屋はお銀の考えに満足したように頷くと、元の席に戻って親分に酒を注いだ。 そして二人が花台の方を見上げると、ちょうどお龍が呻きながら腰をくねらせ、そしてテグスに陰核を吊り上げられて悲鳴を上げた。

「かなり限界に来てるようですな、親分」

「そのようですな、相模屋さん。ここからが面白いところです。お龍のように気位の高い女はとことん頑張りますからな。浣腸責めには持ってこいです」

親分は美味そうに盃を空けると、相模屋の盃に酒を注ぎ、相模屋もぐいと盃を空けた。

「クゥゥゥゥゥ」

再びお龍が呻き、腰が大きくうねるとテグスの先にぶら下がった4個の錘が大きく揺れた。「アァァァ、だ、誰か止めて!」とお龍が哀願するが、もちろんヤクザ達はただニヤニヤと笑いながら4個の錘が揺り戻ってお龍の陰核が吊り上げられるのを待っているのである。そして期待通り、お龍の悲鳴が座敷中に響き渡るとヤクザ達も歓声を上げるのである。

「頑張れよ、お龍さん!」

「あと1分だよ」

「お、お銀さん。も、もう駄目です。お、おまるか何かを当ててっ!」

「お前さんも馬鹿だね。座敷でしようってえのかい?あと1分たったら厠へ行くんだよ」

「あぁ、そ、そんな、無、無理です。ク、ク、クゥゥゥゥ」

お龍は呻きながら再び腰をくねらせてしまい、またもや4個の錘が大きく揺れた。そしてヤクザ達の歓声を受けながら、陰核を吊り上げられて悲鳴を上げたのである。


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