肛宴のお龍

23.精盃

東組の座敷の中央に置かれた黒塗りの細長い花台の上に、両手を後手に縛られたまま、私は仰向きに載せられていました。唯一身に着けていた肌襦袢は前を大きく拡げられているので、熱く火照った乳房はもとより、下半身を隠すものはなにもありません。脚を閉じていても恥ずかしい格好なのに、私はアヌスを弄っていただく為に、脚を大きく開いて膝が乳房に付くほどに曲げて、下腹部からアヌスまでを露わにしているのです。

そして先程から何度も濡らした為に、ぬらぬらと光っている陰裂から顔を覗かせていた大きなクリトリスにはテグスが結わえられ、限界まで引き摺り出されて震えています。テグスで吊り上げられた上に、何度も何度も繰り返し塗り込められた媚薬によって、ただでさえ敏感な私のクリトリスは放っておいても爆ぜそうな程にまで熱く鋭敏になっています。そしてそれまでに何度も気を遣った所為か一層膨らみをました乳房は、女の急所を知り尽くしたお銀さんの愛撫と称した乳房責めによって益々熱く火照り、 時折触れられる度に固さを増しながら勃起する乳首は今にも叫びだしそうです。それでも私は腰をくねるのを必死に我慢し、歯を食いしばって壮絶な快感に耐えていました。

「それではいきますよ。まずは一番敏感な陰核亀頭から」

そう言うと相模屋さんはたっぷりと媚薬を漬けた細い筆を私のクリトリスに、それも熱く火照って紅みを帯びている陰核亀頭に触れたのです。

「ムムムムムッ」

後手に縛られた両手を握りしめ歯を食いしばって必死に何秒間かは耐えましたが、陰核亀頭の上で筆が跳ねると我慢が限界を超えました。

「ヒィィィィ」と悲鳴を上げながら腰をくねらせてしまうと、胸の上にぶら下がっていた4つの錘が大きく揺れます。

いやぁ、誰か止めて。

しかし救いの手はどこからも伸びず、次の瞬間私のクリトリスは千切れんばかりに吊り上げられたのです。

「キィィィィィ」

堪らずに腰を突き出すと、4つの錘がさらに大きく揺れます。

あぁ、嫌、嫌、あぁ、誰か。

そして大きく揺れた4つの錘が揺れ戻ることによって一層強い力でクリトリスが吊り上げられるのです。

「イィクァァァアアアアアア」

私は首を左右に振りながら、腰を突き出したままの恥ずかしい格好で、必死にこの凄まじい快感に耐えました。

ところが何と、そんな千切れそうなクリトリスを、それも陰核亀頭を相模屋さんの筆が再び襲ったのです。

「グァァァァァググググ」

それは快感なのか何なのか分からないくらいの凄まじい感覚でした。そして歯を食いしばってこの壮絶な快感を耐えていると、骨盤の奥がドクンと収縮して熱いものがクリトリスの中を流れたのです。

「ウゥ、ウゥ」

「おや、もう先走り汁が出ましたな。それじゃここからは陰核胴部を弄るとしましょう。それも太い筆で」

嫌、ま、待って、錘が止まるまで待って!

しかし、そんな私の祈りは相模屋さんには届かず、薬瓶にどっぷりと漬けた太い筆が、千切れそうな程にテグスで引き摺り出されたクリトリスの根元をゾロゾロと撫でたのです。

「アゥアゥアゥ」

だ、駄目、あぁ、駄目です。

相模屋さんが言った通り、陰核亀頭が鋭い快感を産みだすのに対し、胴部は骨盤の奥深く、それも間違いなく射精中枢に直接響くようなのです。

「じっとしてないと辛いのはお龍さんだよ、フッフッフ」

相模屋さんがそう言っても、とても耐えられるものではなく、堪らずに腰をくねらせてしまうと4つの錘がさらに大きく揺れ、そして揺れ戻って来るときには再びクリトリスが千切れそうになるのです。

「イィィィィィーーー」

「あまりすぐに止めを刺しても面白くないですからな」

相模屋さんはそう言うと筆を離してくれました。

「アァァァ、アァァァ」と喘ぎながら私は少し息を付くことができます。

しばらくじっとしていると4つの錘も次第に静かになってきます。しかし、限界までクリトリスを引きずり出せていることには変わりはないのです。

「そろそろ再開しましょうかな」

相模屋さんは再び太い筆を薬瓶に付けました。そしてたっぷりと媚薬の付いた筆で再びクリトリスの根元をゾロリと撫でたのです。

「アゥゥゥゥ」

必死に歯を食いしばって何とか腰をくねらすのは凌ぎましたが、はっきりと骨盤の奥深くが疼きます。

ああ、駄目です、これでは射精してしまいます。

「ああ、誰か、こ、こうもんを」

「誰かでは分かりませんな、ちゃんと名前を言わないと」

相模屋さんはそう言いながらも筆を動かす手は止めず、再びクリトリスの根元がゾロリと撫でられます。

「アゥゥゥゥ、あぁ、あぁ、お、親分さん」

「俺は遠慮するよ」

「アァァァァ、そ、それじゃ」と言った時に再び相模屋さんの筆がクリトリスの根元を撫でます。

「ウゥゥゥゥゥ、あぁ、あぁ、て、鉄矢さん」

「親分がやらないなら、俺も遠慮するよ」

「あぁ、そんな、あぁ、あぁ、て、鉄二さんは」

「鉄二はどっかへ行っちまったよ」

「アァァァァ、アァァァ」

他の若い衆達の名前は知らず、途方に暮れている私のクリトリスにさらに相模屋さんの筆が襲います。

「クゥゥゥゥゥ」

骨盤の奥がドクンドクンと収縮し、熱いものがクリトリスを流れます。

「また先走り汁、いや、これはもう少し粘り気がありますな」

「あぁ、あぁ、そ、そこのあなた、こ、こうもんを」

もう恥も外聞もありません。私は射精を避けるために必死なのです。

しかしその若い衆は、「ちゃんと名前を言ってもらわないとな。まあ。名前を言われても遠慮しますがね」とニヤニヤ笑うのです。

「アァァァァ、アァァァァ」

「お龍さん、他人に頼ってばかりじゃ駄目ですよ。さっき気を遣ったコツを思い出すんですよ、フッフッフッ」

そ、そうなのです、さっきから何度も後門で気を遣ったように。私はアヌスにそしてその奥の前立腺に感覚を集中させます。

「アァァァ、アァァァ」

「そうそう、後門がヒクヒクしてますな。それじゃもう一度」

しかし相模屋さんが再びクリトリスの根元を筆で撫でると、一気に射精中枢が反応するのです。

「アァァァァ、だ、駄目、で、出てしまいます」

「盃をこっちへ」と相模屋さんが言うと、親分さんが大きな朱塗りの盃を渡します。

そして「我慢しないと、お嬢さんが飲まないといけないんですよ」と言いながらも相模屋さんは再びクリトリスの根本をゾロリと撫でます。

「ククグググググッ」

お、お嬢様、私は、も、もう駄目。

「結構頑張りますな、ほれもう一度」

相模屋さんはそう言うと、太い筆を薬瓶に浸してから、もう一度クリトリスの根元をゾロリと撫でたのです。

「ンムムムムゥゥゥゥ」

歯を食いしばり、全身の筋肉を硬直させて耐えますが、骨盤の奥の官能器官がギューッ、ギューッと収縮します。

「あぁ、許して、許して」

お銀さんの手がスーッと伸びて錘を持ち上げると、吊り上げられていたクリトリスが力なく恥丘の方へ倒れます。そして相模屋さんがその下に盃を差し入れると、私は何年か振りの射精を始めてしまったのです。

「あぁ、いや、いや、あぁ、イヤァ、イヤァ」

泣きながら必死に首を左右に振りますが、そんなことでは射精が止まるはずもなく、まるで泉が湧き出るように、白濁液がドクドクと脈打ちながら朱塗りの盃に流れ込みます。

「イヤァァァァァアアアアァァァァァ」

そして次第に脈動が弱くなるころには、盃にしなだれかかっていたクリトリスも元の大きさに戻り、盃から逸れて陰裂の中に隠れそうになったのです。

「おぉ、溢れてしまう」と相模屋さんが慌てると、お銀さんが錘を支えていた手を離しました。

「ヒィィィィィ」

射精を続けているクリトリスが再び吊られて引き摺り出され、その衝撃の為か、ドクンドクンと勢いのある脈動が二度起こり、相模屋さんがすかさず盃で受けました。

「アゥゥゥ、アゥゥゥ」

そして遂に射精は終わりました。私は何も言えずに、恥ずかしい格好をしたまま喘ぐしかありません。

「結構出ましたなぁ。匂いもしっかりしていますな、フッフッフッ」

相模屋さんが満足そうに盃を覗きこみます。

「お龍、残念だったな。約束だからお京に飲んでもらうぞ」と親分さんも盃を覗きこみます。

「ああ、それだけは」と私が言うのと、お嬢様が「いやぁ」と叫んだのとは同時でした。

「お前の我慢が足りなかったんだ。お京に謝るんだな。さあお京をこっちへ連れて来い」

若い衆が二人がかりで後手に縛られたお嬢様を親分さんの隣に連れて来ます。「いやっ、いやっ」とお嬢様は首を左右に振ってもがきます。

「お京、よく聞け。見ての通りお龍は詫びを入れ損なった。約束通りお龍はもう帰さない。ここでこのままなぶり殺しにしてやる。しかしだ、お前がこのお龍の精液を飲めば、もう一度詫びを入れる機会を与えてやろうと思う。どうだ、お龍の為に飲んでやるか」

相模屋さんが私の白濁の入った盃をお嬢様の顔に近づけます。

「あぁぁ、いや、いや」

「嫌か。それなら仕方ないな。お龍、残念だが手始めに、さっきから引き摺り出されている陰核だか陰茎だかわけのわからんものをちょん切ってやる。ふたなりなんてややこしいからな。ちゃんと女にしてからあの世に送ってやろうという仏心だ。おい、誰かハサミを持って来い」

若い衆が駆け出すと、すぐに大きなハサミを持って戻ってきました。そして親分さんはその大きなハサミをテグスで高々と吊り上げられている私のクリトリスに近づけたのです。

「止めて」

「止めて」

私とお嬢様が同時に叫びました。

「飲みますから、そんな恐ろしいことをしないで」とお嬢様が泣きながら言います。

「よし、それでこそ西の娘だ。まあ、結婚すれば何度も味わうことになると思うがな、ハッハッハッ」

「さあ、お嬢さん、まだ温かいですよ」

相模屋さんが朱塗りの盃をお嬢様の顔に近づけます。

「ああ、止めて、そんな恐ろしいことを。ああ、もう、私のを切って下さい!」

自分の失態の結果である精液をお嬢様の口に入れるのなら死んだほうがましだと思いました。

「うるさい!折角お京が飲む気になってるんだから黙って見てろ」

親分さんは怒鳴りながら、4つの錘を手で払いました。

「キィィィィィ」

またもクリトリスが千切れそうになり、私は歯を食いしばってじっと耐えるしかありません。

「逆らうと何度でもやってやるからな、お龍。さあ、お京、飲むんだ」

相模屋さんが盃をお嬢様の唇に着けました。

「あぁ、お嬢様」

臭いが我慢出来ないのか、お嬢様が顔をしかめます。

「口を開けるんだ、お京」

親分が言うと、お嬢様は少しだけ唇を開き、すかさず相模屋さんが盃を傾けます。

「むぅ」とお嬢様が呻き、閉じた目からはポロポロと涙が溢れます。

「お嬢様、許して」

「溢すんじゃないぞ」

相模屋さんが次第に大きく盃を傾け、とうとう最後の一滴がお嬢様の唇の中に入りましたが、お嬢様は唇も目も閉じたままでじっとしています。

「ああ、お嬢様」

「飲み込むんだ、お京」

親分が言うと、お嬢様はゆっくりと頷いてから、ゴクリと私の精液を飲んだのです。

「おお、飲み込みましたな」

相模屋さんが言うと、「やるじゃないか、お京。これでお龍も命拾いだな」と親分さんもニヤリと笑います。

「アァァァ、許して、お嬢様、許してぇぇぇぇ」

私は依然としてクリトリスを吊り上げられたまま、お嬢様の方を向いて泣きました。しかしお嬢様は何も言わずに俯いたまま、若い衆達に引き立てられるようにどこかへ連れていかれたのでした。


 

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