肛宴のお龍

20.お銀の条件

「後は、手先の器用なお銀さんにお願いしますよ」

相模屋に言われるとお銀は黒塗りの細長い花台の上に仰向きに載せられているお龍の腰の辺りに近づいた。贅肉のほとんど付いていない良く発達した太腿が花台を挟むように拡げられていて、形の良い小さな膝小僧から引き締まった脹脛がさらに下方へと伸びている。

お龍の両手は例によって後手に縛られており、豊満な乳房には先程から鉄二が濃厚な愛撫を加えていて、お龍は既に「ハァァ、アァァ」と喘いでいる。

「女郎の陰核吊りは何度かやったことがあるけど、それよりは随分大きいから吊り応えがありそうだね 」

そう言うとお銀は目の前にぶら下がっている角材に取り付けられた二つの滑車を眺めた。お銀から見て左側の第二の滑車はちょうどお龍の胸の真上辺りに位置し、そこからぶら下がっているテグスの端には錘を引っ掛ける為の4センチ程の金属の細い輪が結び付けられて いる。テグスは第二の滑車から角材と並行にピンと張られて右側の第一の滑車に掛かっているが、金属の輪の重みで滑り落ちないように、反対側の端はグルグルと角材に巻きつけて留められている。

お銀はグルグル巻になっていたテグスを外すと、その端に2センチ程の輪を作った。

そして、 「ではそろそろ」と言うと右手でテグスの輪を持ったまま、左手をお龍の下腹部に置いた。

「アァァ」とお龍が喘ぎながら裸身をブルっと震わせたが、構わずに「 それにしてもぐっしょりじゃないか 、お龍さん」と言いながら、お銀が左手で陰裂をくつろげ始めると、「アァ、イヤァ」とお龍が腰をくねらせたのでお銀の手が陰裂から離れてしまった。

「じっとしてないとお京と交替させるよ。一体何度言ったら分かるんだい?」

お銀がきつい口調で言ったので、お龍は「ハ、ハィ」と言って腰の動きを止めた。

「次に動かしたら直ぐに交替させるからね」

そう言われると、お龍は「ハィ」と言うしかなかった。

「じゃあ、じっとしてるんだよ」

そう言うとお銀は再び陰裂をくつろげ始めたのである。

左手の親指と人差指を使って濡れた陰裂を大きく拡げると、「アァァァ」という喘ぎと共にお龍の大きな陰核が全貌を現した。すっぽりと包皮を被ったその器官は萎縮しているようで、先程お銀に摘まれて排尿した時よりも少し小さくなっていて、少し脚を閉じれば陰裂の間に隠れてしまうのである。

「まず皮を剥いてやるからね」

お銀は陰裂を拡げている二本の指をずらして陰核の中ほどを摘むと、そのまま根元の方へと動かした。

「アゥゥ」とお龍が喘ぎ、人差し指の爪程の大きさの桃色の陰核亀頭が顔を出した。

「綺麗な色をしてるじゃないか。それに確かに尿道が口を開けているね」

お銀が言うと、どれどれと相模屋や親分が覗きこんで、「ホォ」と感心したような声を上げた。

「それじゃ、この陰核亀頭の根元にテグスを掛けるからね」

お銀が右手で摘んでいたテグス糸の輪を引き寄せ、左手で摘んでいた陰核にその 輪を通していくと、「アァ、イヤァ、アァ」とお龍は顔を左右に振りながら喘いだ。

たまには包皮を剥いてみることはあっても、敏感過ぎて自分でも滅多に触れたことのない陰核亀頭である。他人の手で包皮を剥かれて露出させられただけでも気が遠くなりそうなのに、そこにテグスを掛けられようとしているのである。 「アゥアゥアゥ」と喘ぎながらお龍は必死に我慢していたが、快感を通り越した目も眩むような刺激に思わず腰を少しだけくねらせてしまうと、 途中まで掛かっていたテグスが外れてしまった。

「動かすんじゃないよ、テグスが外れちゃったじゃないか」とお銀が叱咤した。

「もう一度やるからね、今度動かしたら本当にお京にさせるよ」

お銀はそう言うと、左手で再び陰核の包皮を剥いて陰核亀頭を露出させた。

「アゥゥ」とお龍は喘ぎながらも、腰は微動だにさせずに快感を耐えている。

「おや、少し大きくなったじゃないか。それに先をまた濡らしやがって」

お銀の言う通り、陰核亀頭は愛液を吐き出しながら太さも長さも2センチほどにまで勃起していた。

「ちょっと輪っかが小さいかもしれないけど動くんじゃないよ」

お銀はそう言うと、テグスの輪をもう一度引き寄せ、少し勃起した陰核亀頭に通していったが、やはり輪が小さすぎて途中で引っ掛かってしまった。

お龍が「ヒィッ」と悲鳴を上げた。

「そんなに膨らますから輪っかが通らないじゃないか」

そう言うとお銀は陰核亀頭の途中に引っかかったテグスの輪を指で擦るようにして根元の方へと動かしていったのである。

「ククククッ」

お龍は歯を食いしばり、身体を震わせながら想像を絶する快感に耐えている。

「こんなもんで良いだろう。後はギュッと絞って・・・」

そう言いながらお銀がテグスの輪を絞ると、桃色の陰核亀頭の根元はまるで首を締められたように細くなり、お龍が「ウゥゥゥ」と呻いた。

「どうだい見事なもんだろ、お龍さん、見てみなよ」

お銀が左手を退けると、二つ折りにした座布団によって少し頭を起こされたお龍の目に、自らの陰核に施された恐ろしい仕掛けが映った。

「ヒィィ、ヒィィィィィ」

陰裂から少しだけ顔を出している陰核は無情にも包皮を剥かれ、濡れて光っている桃色の陰核亀頭を露わにしている。そして陰核亀頭の根元に食い込んだテグスは真っ直ぐに上に伸びて 第一の滑車に掛かり、角材と並行に走った後、第二の滑車に掛かって下へ降りてきて金属の輪をぶら下げている。

「それじゃ、今から吊り上げ・・・」

お銀が言いかけると相模屋が、「それは」と制止した。

「それはお龍さんに言って頂きたいですな」

「ああ、そうだったね、相模屋さん」

「じゃあ、お銀さん、侘びの方法を説明してあげてくれますか」

「もちろんですよ」

そう言うとお銀は一旦周りを見回してから、お龍に向かって説明を始めた。

「お龍さんよ、さっきはお前さんが皆の精液を絞り出すっていうのだったけど、今度は逆だ。皆でお前さんの精液を絞り出そうってわけだ。もちろん射精しちまったらお前さんの負けだ。しかし、普通にやったんではお前さんには勝ち目は無いだろう。何しろ何年もやってないんだから若い衆に弄られてしゃぶられりゃいちころだ。そこでだ、お前さんに有利なように条件を付けてやろうと思うんだ」

お龍はお銀の言葉など耳に入らない様子で、「ウゥゥゥ、ウゥゥゥ」と呻いているが、お銀はそんなことはお構いなしに再び周りを見渡してニヤリとした。そして、「その丸盆をこっちへ」と若い衆に言った。

若い衆が持ってきた丸盆の上には何本かの筆と小さな薬瓶が載っていた。

「条件というのは」と言いながらお銀は細い筆を取り上げるとお龍の方へ向けた。

「皆にはお前さんのお豆には指一本触れさせない。その代わりテグスで吊り上げる。皆が使えるのは筆だけ。この細いのとか中筆とか、太いのもあるが、それで吊り上げられたお前さんのお豆を弄るわけだ よ」

「アゥゥゥ、アゥゥゥ」とお龍は首を左右に振った。

「どうだい、これなら射精しちまう心配は無いだろうよ。でもそれだけじゃあまり面白くない。お前さんはさっきの前立腺弄りや精嚢弄りで遣ったみたいに、気を遣るんだよ。お前さんが気を遣るまで筆でお豆を弄るというわけだ。早く気を遣れば直ぐに済むし、なかなか気を遣れなければその間ずっと弄られるわけだ。首尾よく全員のお豆弄りで気を遣れば、お京と一緒に家に帰してやる。 ほら、ここにお前さんを気持ち良くしてやる為のお薬も用意しておいたからね」

そう言うとお銀は薬瓶を持ち上げてお龍に見せた。

「アァァ、イヤァァァ」と嫌がるお龍の表情が強張ったがお銀は構わずに続けた。

「しかし、もし射精しちまったら帰れないどころか、お京にお前さんの精液を飲んでもらう。どうだいお龍さん、この条件でやるかい、それともしゃぶられる方が良いかい?しゃぶられたいのならテグスは外してやるよ」

「アァァァァ、イヤァァァァァ」

お銀の指で弄られるだけでも気が狂いそうなのに、ヤクザ達の指で陰核を弄ばれたらどうなることか。間違いなく奴らも包皮を捲って陰核亀頭を晒すであろうし、そこに舌を付けてくるであろう。そんなところをしゃぶられたら、 何年もしてないと言えどもきっと射精してしまうだろうし、本当に気が狂ってしまうかもしれない。

一方、お銀の条件なら確かに射精してしまう心配は少ないかもしれない。しかし、さっきみたいに気を遣れるのだろうか。

お龍は少し迷ったが、とにかく射精してしまうことだけは避けなければならない。

「お、お銀さんの条件で、さ、させて下さい」

「そうかい、あたしもそれがいいと思うよ。じゃあ、最初は誰からだい?親分さん?」

「やっぱりまずはお銀に見本を見せてもらいたいな」

親分がそう言うと、お銀は満足そうに微笑んだ。

「そうですか、それじゃあたしからお豆弄りをさせてもらいますね。じゃあ、お龍さん、準備の方をお願いするよ」

お銀がそう言うと、「あぁ、わ、わたしは、いつでも」とお龍が喘ぎながら弱々しい声で言った。

「お前さんじゃなくて、お豆の方だよ。さっきは顔を出してたけど、あたしが指を放しているあいだにまた皮を被っちゃってるだろう。もう一度はっきりと顔を見せて、しゃんと真っ直ぐにしてもらわないと。どうするか分かってるだろう?」

「あぁ、そんな」

「できないんなら、おしゃぶりしてやろうか。私の口技はそこらの若い衆の比じゃないよ」

そう言いながらお銀はお龍の陰核に顔を近づけ、ふぅっと息を吹きかけた。

「あぁ、いい、言います、言います」

お龍は首を左右に振りながら喘いだ。

「早く言いな」

「あぁ、つ、吊り上げて、く、下さい」

「何を吊り上げるんだい?」

「あぁ、お、お豆を」

「そうかい、お豆を吊り上げて欲しいんだね。じゃあ、今から吊り上げてやるから良く見てるんだよ」

お銀はそう言うと、一番小さい錘を手に取り、お龍の胸の上で揺れている金属の輪にゆっくりと掛けた。

テグスがピンと張り、 「アゥゥ」とお龍が呻き、陰核がピクリと動いた。

「錘が軽すぎるようだね。もっと吊り上げないといけないね」

「あぁぁ、も、もっと吊り上げて下さい」

「分かったよ、お龍さん」

そう言うとお銀は中程度の錘を金属の輪に引っ掛けた。

「イヤァ」とお龍が喘ぎ、一度は包皮を被っていた陰核亀頭が再び顔を出した。

「ふふふ、いい調子だね。でもまだまだ足りないね。もっと大きな錘を掛けて下さいって言うんだよ、お龍さん」

「あぁぁ、も、もっと大きな錘を掛けて下さい」

お龍が必死にそれだけ言うと、お銀は大きな錘を手にしてお龍の顔に近づけた。

「じゃあ、次はこの錘を掛けようと思うんだが」

「そ、それは大きすぎ・・・」

「でも、もっと大きなのが欲しいんだろう。じゃあ、これ位のでないとね」

「あぁ、は、はい、では、それを」

「掛けて欲しいのかい?」

「は、はい、掛けて下さい」

「分かったよ、掛けてやるよ」

ニヤリと笑ったお銀が大きな錘を金属の輪にゆっくりと掛けると、三つの錘がグイと沈み、「ヒィィィ」と悲鳴が上がった。

お龍の陰核は陰裂から垂直に立ち上がり、その先の桃色の陰核亀頭も完全に露わになってフルフルと震えているが、陰核の包皮はまだ完全には伸びきっていない。

「もう少し吊り上げても良さそうだね」

お銀はもう一つの大きな錘を手にするとお龍の顔に近づけた。

「どうだい、これをもう一つ」

「あぁぁ、そ、それは、むり・・・」

「でもちゃんと吊り上げておかないと、お豆弄りがやりにくいんだよね」

「あぁ、は、はい、では、それを」

「やっぱり掛けて欲しいのかい?」

「は、はい、か、か、掛けて下さい」

「分かったよ、大きな錘をもう一つ掛けてやるよ」

ニヤリと笑ったお銀だったが、大きな錘と吊り上げられた陰核を交互に眺めると流石に表情が険しくなった。しかし、ゆっくりと深呼吸を一つすると真剣な顔で大きな錘を金属の輪にゆっくりと掛けた。


西組の将吉親分が屋敷でお待ちですという伝言を受け取った南平五郎は一気に酔いが冷めた気がした。芸者衆を下がらせると人力を呼んでもらい、慌てて身支度を整えた。

人力に乗っている間も気が気ではなかった。確かにお京を人質にしてお龍を一晩慰みものにしようという東のやり口も汚いが、今まで散々お龍に辛酸を嘗めさされた東にとってはそれ位のことをしたくなる気持ちも分かる。もちろんお龍には申し訳ないが、お龍も女侠客として生きてきた女。それ位の覚悟はできているはず。何よりそれで相模屋の顔が立つのなら、ここんとこ財政難の南組としては致し方ない。そう決断した平五郎であったが、やはり長い付き合いの将吉の頼みを断ったことはどう正当化しようとしても出来るものではなく、 家にいても落ち着かないので隣町まで芸者遊びに来ていたのである。その留守に病身の将吉が訪ねてくるとは余程のことに違いない。


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