肛宴のお龍

15.後門の簪

「さっきの簪は?」と相模屋が周りを見渡すと、「ここです」と後ろの若い衆が手を上げて簪をかざした。

「鉄二さん、あれを持ってこっちへ」

相模屋に言われた鉄二はお龍の乳房から手を離すと、簪を受け取って相模屋の隣に立った。

「危ない刃物はちゃんと鞘に収めておかないといけませんからな。しかし私では指が滑って大事なお龍さんの後門に傷を付けかねない。そこで鉄二さんにぜひお願いしたいわけです」

「それはいい。鉄二、まずお龍によく見せてやれ」と親分が言って、鉄二が簪をお龍の目の前に差し出すと、お龍は「ああ、そんな、鞘を先に抜いて下さい」と狼狽えた。

「お龍さん、剣の達人がそんなことを言ってはおかしいですぞ。剣は元の鞘に収まるもので、鞘が剣を追っかけてはいけませんな、ハッハッハッ」

相模屋はそう言って笑うと尻たぶから手を放し、「さあ、お龍さん、鉄二さんによく見えるように脚を思いっきり開いて下さい」 と言った。相模屋が手を放したので尻たぶは閉じてしまい、お龍が自ら余程脚を開かない限り鞘は見えなくなってしまったのである。

「ああ、そんな」

しかし、お龍には既に極限近くまで開いている脚をそれ以上開くことなど出来なかった。既に気も狂わんばかりの恥ずかしさに耐えて、濡れた陰裂から小さな陰茎が顔を出すほどに脚を開いているのである。これでも扁平尻の女ならとっくに尻の穴は見えているところであるが、剣術で鍛え上げられた切れ込みの深い吊り上がった美尻は、その最奥に秘められた菊門をそう簡単には露わにしないのである。

「お龍さん、そんな格好でじっとしていても何も物事は進まないですよ」

相模屋が言った。

「親分さんを怒らせると、またお嬢さんが花台の上に載せられてしまいますよ」

「ああ、それは、それだけは」

「じゃあ、お龍さんが恥ずかしさに耐えるしかないでしょう?」

「あぁ、あぁぁ」

相模屋の言葉に載せられるように、お龍は喘ぎながらさらに脚を開こうとした。しかし、すでに極限近くまで開いている上に、両足首を花台に括りつけられていては、菊門を露わにすることは叶わなかった。

「一度両足の縄を緩めてやってもらえますか」

相模屋が言うと若い衆が両足を花台に括りつけている縄を解いた。もちろん縄尻はしっかりと掴んだままである。

「さあ、これで足が自由になったでしょう。どんな格好をすればいいかはお龍さんがよくご存知のはず。さあ、早く」

「ああ、いやぁ」

「じゃあ、お嬢さんに」

「ああ、駄目です、私が、あぁ、あぁぁぁ」

とうとう お龍は大きく喘ぎ ながら、自由になった両足を上げて両膝を乳房に引き寄せるような姿勢を取ったのである。閉じられていた尻たぶが大きく開き、秘められていた菊門が露わになった。そして、そこにしっかりと咥え込んだ鞘 が、さらにその先に付いた直径1センチ足らずの鍔がはっきりと一同の目に晒されたのである。

「よし」と呟きながら鉄二が簪を近づけようとすると、相模屋が手で制止した。

「ちょっと暗くてよく見えませんな。これじゃお龍さんの大切なところを傷つけてしまうかもしれません。親分さん、卓上照明か何かお借りできませんか?」

「もちろんですよ、相模屋さん。おい、俺の机の上の灯りを持って来い」

若い衆が飛び出していくと、すぐに黒い笠の大ぶりの卓上照明を持って来た。そして長い電線を壁のコンセントに差し込んだ。

「これはね、最新式の蛍光灯とか言って、凄く明るいんですよ」と親分が少し自慢げに点灯してお龍の局部に向けると、お龍は一際大きく「あぁぁぁ」と喘ぎ、菊門の皺の一本一本までが露わになった。

「よし、これでよく見えるようになりましたな、しかし、おや、お龍さん、これはちょっと大変だ。鍔が後門の中に潜り込んでしまってる」

相模屋は真面目な顔でそう言ってから、親分や鉄二の方を向いてニヤリとした。

「あぁぁぁ、そ、そんな」

「このままじゃ如何に鉄二さんの腕でも、危ないかもしれませんな。どうします、お龍さん?何とかもう少し外へ出せませんか?」

「あぁぁぁ、そんなこと」

「じゃあ、このままで鉄二さんに簪を差しこんでもらいますか?」

「あぁ、いや、いや」

「どっちも嫌じゃ困りますな。どっちにするか決めて下さいよ、お龍さん」

「あぁぁぁ、あぁぁぁ」

後手に縛られて花台の上で仰向けになり、大きく拡げた両膝が乳房に届く程に腰を曲げて、陰裂の間から秘密の陰茎を覗かせ、さらに菊門まで斜め上に向けて露わにしているお龍は、その恥ずかしい部分をさらに明るく煌々と照らされているのである。そして先程よりもさらに口を開いた陰裂はその内側が十分に濡れていることを示すように、光を受けて輝き、しかも 小さな陰茎を覗かせている側の端から愛液を少しずつ恥丘の方へと垂らしているのである。

「お龍さん、感じてますな。どうやら、こうやって恥ずかしいところを見られるのがお好きと見えましたが?」

「いやぁぁぁ」

「こんなに濡らしていては、もう隠しようがないですな。さあ、思い切ってもっと恥ずかしいところを見せて、鞘を少し押し出して下さいよ」

「いや、いやぁ」

お龍は首を左右に激しく振っていたが、とうとう身体の奥底から沸き上がってくる劣情に負けたのであろう、「あぁ、 あぁぁ」と一段と大きな喘ぎ声を上げたかと思うと、「ふむぅぅぅぅ」と息みだし、煌々と照らされている後門を膨らませて、鞘を2センチ程もひり出したのである。

「そのままだよ、お龍さん、動くんじゃないよ。さあ、鉄二さん、今ですよ」

鉄二はお龍の後門から飛び出している鞘を摘むと、ゆっくりと簪を近づけた。そして息を止めると、小さ鍔の中央に開いた小さな穴に簪の先を刺した。

「ふむぅぅぅぅ」とお龍は息み続け、後門を膨らせ続けている。

鉄二はそのままゆっくりと簪を鞘に差し込んでいき、最後まで押しこむとカチリと音がして玉簪は鞘に収まったのである。

「ふぅー」と鉄ニが息を吐くと同時に、「あぁ、あぁ、あぁぁぁ」とお龍が喘ぎ、後門の膨らみが消えると同時に陰裂から大きな愛液の雫が恥丘へと溢れた。

「もう抜いて頂いて結構ですよ、鉄二さん」

相模屋に言われて鉄二が鞘と共に玉簪を抜く時、お龍は再び「あぁぁぁ」と喘いだ。

鉄二が無言で、抜いたばかりの、粘液でぬらぬらと光っている玉簪を眺めていると、「お龍さんに咥えさせてあげましょう、大事な簪ですからね」と相模屋が言った。

鉄二が「分かりました」と言って簪をお龍の口元に近づけると、お龍は懐かしそうに口を少し開き、鉄二がそのまま押しこむと目と唇を閉じて哀しそうにしゃぶった。 そして未だに後門に咥えた鞘に簪を刺し込まれた興奮が冷めやらないのか、膝を曲げた恥ずかしい姿勢を取り続けている。

「鉄二さん、じゃあ続きをやりましょう。さっきのようにお龍さんの胸を揉んでやって下さい。その簪はお銀さんに差し上げましょうか」

鉄二はお龍の頭の方に戻り、簪をお龍の口から抜いてお銀に渡すと、再び乳房を揉み始めた。相模屋はそれを見て満足そうに頷くと、お龍の足を括った縄を持った二人の若い衆に言った。

「もう縄尻は離して大丈夫ですよ。お龍さんも馬鹿なことはもうやらないでしょう」

そしてお龍の局部をしばらくじっと見ていたが、満足そうに頷くと鉄二に向かって言った。

「さっきは見事だったですよ、鉄二さん」

「ええ、何が?」

鉄二はお龍の乳房を揉む手は止めずに不思議そうな顔で答えた。

「ねえ、親分」

相模屋は親分に向かって微笑むと、「だってそうじゃないですか」と続けた。

「さっきは危うくその簪で命を落とすところだったわけだ。その立場が逆転したわけだから、お龍さんを滅多突きにしたって誰も止められない。だけど鉄二さんは親分の意向を 汲んで冷静に簪を鞘に戻した。立派だったですよ」

「えぇ、そうなのかい、親分?」

鉄二が尋ねると、 「まあ、そういうことだな」と言って少し嬉しそうに鉄二を見た。

そして、「鉄二のことなんかより、早く前立腺弄りを見せて下さいよ、相模屋さん」と元の淫靡な笑みを浮かべたのである。

「そうですな、陰裂の濡れ具合からすると、お龍さんの準備も整っているようだし、そろそろやりますか」

そう言うと相模屋は菜種油の壺を引き寄せ、もう一度人差し指と中指を根元までつけた。

「お龍さん、準備は良いですかな。今度はお龍さんがしっかりと尻たぶまで開いて下さってるから、私はただこの指を入れるだけです。しかも照明も明るいから、穴も良く見えます。用意が出来たら言って下さいよ、お龍さん」

ついに前立腺を弄られる。しかも後門から指を入れて弄られるとは。毎日のように張形で慰めていたのに、その奥にそんな性感帯があるとは想像もしなかったお龍であった。

お龍は再び竜也のことを思い出した。竜也なら私が後門で感じることを理解してくれたかもしれない。そんな性感帯があるのなら竜也に弄って欲しかった。そして竜也によって女のように 気を遣らされたかった。

しかし竜也の誘いを退けたばっかりに、これから大勢に見つめられながらその性感帯を、しかもこの相模屋という怪しげな男に弄られるのかと思うと、如何にお嬢様を助ける為と言えども大声を上げて泣き出したいほど悔しかった。

しかし、その一方で、大勢に見つめられながら、その未知の性感帯を嬲られて女のように気を遣ってみたいという劣情が身体の奥底から沸き上がってきたのも事実であった。

「あぁ、いやぁ」

お嬢様を救うという正義の為に身を投げ出したつもりであったのに、実は熟れきった女の劣情を満たしたいという潜在意識に突き動かされていただけではないのか。自らの淫らな肉体がいつのまにか侠客としての誇り高き精神までを支配していたのではないか。

お龍は自分の肉体が恐ろしくなり身体が戦慄いた。

しかし身体が震えた瞬間、骨盤の奥深くで何かがきつく収縮し、熱いものが小さな陰茎から溢れて、「あぁ」と喘ぎ声が出たのである。

「ほら、また濡らしましたな、お龍さん」

こ、これは、この身体の震えは恐怖の為ではない。

この震えは、淫らな肉体が快楽を享受している歓喜の歌なのだとお龍は思った。

「いや、いや」

お龍はそんな疑念を振り払おうと何度も頭を左右に激しく振った。しかし、何度振り払おうとしても、その度に一層強く熱く淫らに成長した劣情が身体中に満ち溢れてくるのだった。

「あぁ、あぁ、い、いじって下さい!」


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