肛宴のお龍

12.身体検査

爪先立ちで太腿を開いて花瓶を跨ぎ、その中に排尿するという想像を絶する恥知らずな行為を、お龍は衆人の目に晒さなければならなかった。 しかも肌襦袢と湯文字は太腿の付け根まで託し上げられて、辛うじて局部を覆うだけであったし、両手は後手に縛られ、首を吊られているので、恥ずかしさで 紅潮した顔を隠すことも許されなかったのである。

そしてさらに肌襦袢を脱がされ、豊満な乳房と見事に均整の取れた裸身を晒しながらも、はち切れそうになっていた膀胱からの排尿を止めることはできず、ジョロジョロと排尿を続けながら 、最後の一枚である緋色の湯文字を今まさに剥がされようとしているのである。

「あぁぁ、許して、せめて、し終わるまで待って下さい」

お龍が目に涙を浮かべながら哀願したが、お銀は不気味な笑いを浮かべると、 「お前さんも、馬鹿だね。おしっこするところを見るのが面白いんだよ」と言って、ぴんと引っ張っていた湯文字の紐を離したのである。

既に臍の下までずり下がっていた湯文字は支えを失い、しっかりと張り出したお龍の腰 で一旦は躊躇して留まるかのように見えたが、薄物と言えども重力の力には叶わず、既に露出していた太腿を再度愛撫するように滑ると、お龍の身体から離れて舞ったのであった。

「ヒィッ」と悲鳴が上がって再び排尿が止まった。

「パイパンだぜ!」と一人の若い衆が叫ぶと、「本当だ」、「見事なパイパンだ」等とやくざ達は口々にお龍の無毛の恥丘を囃し立てたが、すぐにそこに予期せぬものを見つけて静まり返った。

無毛の恥丘のすぐ下に続く陰裂から親指の先ほどの巨大な陰核が顔を出していたのである。

「これは驚いた、お前さん、大きなお豆をお持ちだね」とお銀が顔を近づけて言った。

親分と相模屋も、もう座っている場合ではないと、傍に寄ってきた。

「クククッ」と排尿を我慢しているお龍が呻いた。

「 さすがに男勝りのつばめ返しのお龍さんだけあって、お豆も人並外れて大きいんだね?これは後で責め甲斐がありそうだよ。それにしてもよく我慢が続くね。そろそろ始めたらどうなんだい。」

「うぅぅぅ」とお龍は呻くだけである。

「あまり我慢すると身体に良くないよ。まあいいさ、どうせ直ぐに我慢できなくなるだろうから。じゃあ、待ってる間にお前さんの身体を調べさせてもらうよ。さっきお前さんに貰ったこの 玉簪を使ってね」

お銀はそう言いながら先程お龍から取り上げて自分の頭に刺していた簪を手に した。それは普通の赤玉の簪のようだったが、お銀が玉を持って引くと簪の中から鋭利な刃物が出てきた。簪は言うならば鞘(さや)の役目をしていたのである。しかも赤玉を受ける位置には 小さなお椀のような鍔まで付いていた。

「見事なもんだね」

お銀はそう言うと、きらりと光る刃物を付けた赤玉を持って、お龍の前にしゃがんだ。

「まずはこの割れ目からだよ」と言うと、お銀は刃物の先をお龍の無毛の割れ目にそろりと差し込んだ。

突然「ヒィー、ヒィー」とお龍は悲鳴を上げ、何とか腰を引こうとしたが、爪先立ちで首を吊られていては、その努力は報われず、「あぁ、止めて、止めて下さい」と涙声えで哀願したのである。

お龍のあまりの狼狽ぶりにお銀は慌てて刃物をお龍の割れ目から抜いた。

「あぅあぅ」とお龍はまだ取り乱している。

「お銀よ、それはお前さんが扱うには危なすぎるぜ。こっちへ貸してみろ」

親分はそう言うとお銀から赤玉簪の刃物を取り上げ、足元に落ちていた一枚の紙切れを空中に投げると、ひらひらと落ちてくる紙切れに向かって慣れた手つきで簪を動か した。すると、紙切れは空中で音もなく二枚に分かれたのである。

「おぉ」と皆がどよめいた。

「怪我をする前に鞘にしまっておけ」

親分はそう言うと刃物をお銀に返し、お銀はまだ呆然とした顔のままで、刃物を鞘に収めた。

「ちょっと驚いたけど、さあ身体検査のやり直しだ。今度は鞘に入ったままだから安心しな、お龍さんよ」

そう言うとお銀は簪をお龍の無毛の割れ目にもう一度差し込んだ。

「あぅぅぅぅ」

「そうかい、良い気持ちかい?」

そして割れ目に沿ってゆっくりと動かした。

「いぃぃぃぃ」

「随分濡らしてるじゃないかい。それにしても・・・」

お銀の表情が少し険しくなった。簪の先を少し深く差し込もうとしても、割れ目には奥が無かったのである。

「お龍さんよ、一体どういうことだい。割れ目は見た目だけなのかい?じゃあ、もしかしてこの大きなお豆は・・・」

お銀はお龍を見上げるが、お龍は何も答えずに「くぅぅぅぅ」と呻くだけである。

「ということは、お前さんは、えーと、何て言ったっけ」

「ふ、ふたなりですな」と相模屋が興奮を抑え切れない声で言った。

「これは驚いた。みんな、お龍はふたなりだよ」

お銀の声にやくざ達は一層近くへ寄ってきた。

「玉は無いぞ!」と誰かが言った。

「どれどれ」と言いながらお銀が簪の先でお龍の会陰部を何度も撫でると、お龍が「うぅぅぅぅ」と呻き、「やはり玉は無いようだね」とお銀が言った。

「それでもふたなりなのか?」と誰かが言った。

お銀は首をかしげたが、相模屋が 「お豆からおしっこをすればそういうことになりますな」と答えた。

お銀は納得したように頷くと、「まだ我慢してるのかい、お龍さん、早くはっきりさせなよ」とお龍の顔を見上げながら言ったが、お龍は「クククッ」と呻きながら我慢を続けた。

「早くしなよ」とお銀が繰り返すと、相模屋が耳元で何事か囁いた。

するとお銀は、 「よく我慢が続くね。じゃあその間にこっちも調べさせてもらうよ」と言ってお龍の後ろに回り、縛られた後手のところで引っ掛かっている肌襦袢を捲り上げてお龍の縛られた腕に引っ掛けると、左手で形よく吊り上がった尻を撫でた。

「あぁぁぁぁ」とお龍が喘いだ。

「ちょっと尻たぶを開くよ」

お銀がそう言いながら左手の親指とそれ以外の四本の指をそれぞれ左右の尻たぶに当て、ぐいっと開くとその間にひっそりと隠れていた後門が露わになった。

「あぁ、いやぁ」

「見られたくらいで嫌がってちゃ後が大変だよ、お龍さん。じゃあ、こうしたらどうだい?」

お銀はそう言うと、簪の先をお龍の後門に当てたのである。

「あぁぁぁ」とお龍が喘ぎ、一瞬おいてジョロジョロと排尿が始まると相模屋は満足したように頷いた。

「チ、チンポだ、チンポから小便してやがる」と若い衆が口走った。

「やっぱりお豆じゃなくて、おチンチンだったんだね、お龍さん。それにしても後門が感じるとは、親分さんが喜ぶよ」

「あぁぁぁ」

「それじゃもう少し」

そう言ってお銀は相模屋と親分の方を見てニヤリと笑った。そして簪を口に含み、たっぷりと唾液を付けてからお龍の後門に当て、さらにゆっくりと差し込んだのである。

「あぁ、いやぁ、あぁ、あぁぁぁぁ」

お龍は感極まったように喘ぐと、一層激しい勢いで排尿を始めたのである。

「しっかり咥えてるんだよ」

お銀はさらに赤玉のところまで簪を押し込むと、手を離して前に回り、勢い良く尿を排泄している小さな陰茎を指先で摘んだ。

「あぁ、そんな」とお龍は喘ぐが排尿は止まらない。

「噂には聞いたことあったけど、ふたなりって本当にあるんだね。しかも、つばめ返しのお龍さんがふたなりだったとは驚きだよ」

「俺も驚いたよ。なあ、相模屋さん」と親分が相模屋と顔を見合わせると、相模屋も「私も実物を見るのは生まれて始めてです。しかしそれにしても見事な・・・」と一旦言葉を止めると、親分の耳元で「これはもう是が非でも手に入れたいものです」と言って、ニヤリと笑った。

お銀に摘まれながらの排尿は次第に勢いが弱くなり、そして止まった。

「終わったのかい?」

「あ、いえ、まだ」

お龍がそう言うと、再び排尿が始まり、ジョッ、ジョッ、ジョッっと最後に三度勢いよく出すと長かった排尿はついに止まった。

「お、終わりました」

「よし、じゃあチリ紙で拭いてやるよ」

お銀は袂から紙を出して、一層小さくなって陰裂に隠れそうになった陰茎の先を拭った。

「あ、ありがとうございます」と消え入りそうな声でお龍が言った。

その時である。

今まで後ろの方で見物していた鉄二が人ごみを掻き分けてお龍の正面にまで出てきた。

「お前、もしかして、将人(まさと)なのか?」

お龍の顔を見ながら鉄二が言った。

お龍は一瞬顔を強ばらせたが、直ぐに目を逸らした。

「将人って西のところのか。お前と同じ小学校だった」と親分が驚いたように言った。

「そうです。それで中学になったら転校しちまってそれ以来消息不明だったんですが、俺が中学を卒業して組で働きだした頃、このお龍っていうのがどこからか現われたんです。それで何度か手合わせした時に、こいつの剣さばきが将人に似てると思ったんです。もちろんこいつは短剣しか使いませんが、間合いの取り方や身のこなしがそっくりなんです」

「それでいつもやられたわけだ、ハッハッハッ」と親分は笑った。

「将人にはお前は全然敵わなかったからな。転校してほっとしてたら、お龍になって戻ってきてたというわけか。お龍、そうなのか?」

親分がお龍の顎を掴んで尋ねると、お龍は黙って頷いた。

「そうか、これは面白くなってきたなあ、お銀よ。お龍が鉄二の小学校以来の天敵だったとは。鉄二が無茶しないように見張ってるのが大変だぞ」

「そうですね、親分。しかもお龍は、さっきご覧になったように後門が感じるようですから、親分さんのお好きな責めをたっぷりと楽しめますよ」

「そうだな、フッフッフッ」と親分がほくそ笑むと、相模屋も寄ってきた。

「私も仲間に入れさせてもらえますか?」

「もちろんですよ、相模屋さん」

「実は私は稚児遊びを結構やってまして」

「ほほう、それはまた何と風流な」

「お龍さんはもう稚児ではありませんが、稚児遊びの技が色々と使えるんではないかと」

「例えば?」

「例えば、こんなことが」

相模屋はそう言うと、親分の耳元に顔を近づけた。するとお銀も耳を寄せて来たので、二人の耳元で相模屋は何事か囁いた。

「へぇー、そんなことが」と親分は驚いたような顔をした。

お銀も、「私も色々と見聞きしてきましたが、それは知りませんでした。ぜひご指導を」と相模屋に向かって深く頭を下げたので、三人は大笑いをした。

「では早速座敷へ戻りましょう。さっきの花台でいいですか?」

お銀が言うと、相模屋は大きく頷いた。

「さあ、お龍さん、厠の休憩は終わりだよ。侘びの続きをさせてやるから頑張りな」

お銀はそう言ったあと若い衆達の方を向くと、「お龍を降ろしてやりな、そして牢で一休みさせて水でも飲ませてやってから座敷に連れて来るんだ」と言った。

「肌襦袢はどうしましょう。切り裂いて脱がせましょうか」と一人の若い衆が尋ねた。

「一旦、着せてやりな。座敷でもう一度脱がす方が面白いだろう。でも湯文字はもう要らないよ」

そう言ってお銀は親分や相模屋と一緒に出ていった。

「分かりました、お銀姉さん」

若い衆がそう言うと何人かがお龍に取り付 き、まずは首吊り縄を天井の滑車から外した。そしてお龍の身体を支えながらレンガから降ろした途端、お龍がよろめいてしゃがみこんだ。

「ああ、済みません。脚がふらついて」

申し訳なさそうにお龍は謝ったが、その瞬間、素早く右手の指を伸ばして後門に挿入されたままの簪の玉を摘むと、後門にぐいと力を入れて鞘を喰い締め、中に秘められた鋭利な刃物を抜くと手首を返して肌襦袢の袖に隠したのである。

「あれだけ長い間爪先立ちしてたんだから、仕方ないな、お龍さんよ」と隣にしゃがんだ若い衆が裸の肩を抱きながら言った。

「あ、有難うございます、も、もう大丈夫です」

そう言って若い衆に支えられながら立ち上がろうとしたが、またもふらつき、しかもふらつきながら身体を捻ったので豊満な乳房を若い衆に押し付けるような格好になり、そのまま抱きかかえられたのである。

「ああ、済みません」とお龍は恥ずかしそうに紅潮した顔を伏せたが、若い衆は「大丈夫かい、お龍さん」と言いながら、しばらくはお龍の裸身を抱いた手を離さなかった。

「も、もう大丈夫です」とお龍が抱きしめられた裸身をゆっくりともがくと、若い衆は名残惜しそうに手を離した。そして縛られた後手の所に絡まっていた肌襦袢を引き上げて肩に掛け、左右の身頃をピンピンと引っ張って前で重ねて紐を結び、お龍の裸身を覆ったのである。

「有難うございます」とお龍が伏し目がちにその若い衆を見ながら消え入りそうな声で言うと、「お龍さんも大変だな」と若い衆が答え、後ろに回って後手を縛った縄を握った。そして別の若い衆に首縄を引かれながらお龍は倉庫から連れだされたのである。


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