エピソード I 〜 ローラ

3.初夜

ローラはコクンと首を縦に振ると、囁くように呟いたのです。

「私は生物学的には女じゃないの」

まさか!

僕はあまりの衝撃の為に何も言えませんでした。 トランスジェンダーという言葉は知っていましたが、この半年余り悶々としてきて、今やっとお互いに愛を告白しあったローラがそうだとは。でもだからと言ってローラへの想いが 僅かでも冷めることはありませんでした。 逆に、こんなに愛しくて魅力的なローラがトランスジェンダーだということで、ローラへの想いが一層強くなったと言ってもいいでしょう。

僕を見詰めるローラの目から涙が毀れそうです。

「それに手術もしていないからあなたを愛する事もできないの・・・」

「そんなこと」

僕は慌ててビール瓶をテーブルに置くと、泣き出してしまったローラをギュッと抱きしめました。

「そんな事はどうでもいいよ。手術なんかしなくたって僕はローラを愛してるし、ちゃんと愛せるよ。だから気にしないで。泣かないで」

そして僕はローラの唇に自分の唇を重ねたのです。

蕩けるように柔らかい唇はとても甘く、僕は夢中でローラの唇を貪るように吸い、そして喘ぎながらローラが僅かに唇を開くと熱い舌が顔を覗かせ、僕は堪らずに自分の舌をローラの舌に絡ませたのでした。

「ムゥ、フゥ」と喘ぎながらローラは僕の背中をTシャツの上から両手で撫で回します。僕も既に捲くれ上がっているタンクトップの中に手を差し入れて引き締まったウエストを撫で回し、そして次第に手は上のほうへ動いて行って乳房のふもとに触れたところで 突然ローラの体がピクンと震えたかと思うと、ローラの手が僕の手を掴み、唇が離れました。

「御免なさい、マイク」

「あっ、御免。痛かった?」

「いえ、そうじゃなくて」

「どうしたの?」

「怖いの」

「ああ、御免、ちょっと急ぎすぎたね」

「いえ、そうじゃなくて。実は私、初めてなの」

「初めてって、一度も?」

「一度も」

僕は感激に言葉が詰まり、黙ってローラを見つめていました。僕がローラの最初の男になるのか。

しかし次の一言はもっと僕を驚かせたのです。

「男の人とも、女の人とも」

これだけの美貌です。きっと少年の頃は女子の人気を独り占めする美少年だったに違いありません。それなのに 一度も経験がなかったなんて。きっと辛い過去だったのでしょう。

「ああ、ローラ」

僕は思わずローラをもう一度抱きしめ、「心配ないよ、僕が優しくしてあげるから、大丈夫、心配しないで、僕に任せて」と言って髪を撫で、頬に何度もキッスをしました。

でも僕も女性はたった一人しか知りません。ましてトランスジェンダーの女性をどうやって愛したらいいのか見当も付きません。ただ僕は必死でローラを抱きしめ、「愛してる、愛してると」繰り返し祈るように囁いていたのです。

ようやくローラも落ち着いてきたようで、「私を愛してる?本当に愛してる?」と何度も尋ね、その度に僕が「愛してるよ、愛してるよ」と言うと少しずつ体の力が抜けてきました。

「ここじゃ恥ずかしいから寝室で」

「そうだね」

ローラはゆっくりと立ち上がると大きく息を吸ってから「フー」と吐き出し、僕の手を握ると「こっちへ来て」と僕を寝室へ案内してくれたのです。

リビングと同じクリーム色の壁の寝室は広くはないですが、女性一人には十分です。クイーンサイズのベッドには壁の色より少し濃い同系色のベッドカバーが掛けられ、モダンな北欧風デザインのベッドサイドテーブルの上にはこれまた現代的なランプが置かれています。小さな窓は濃いグリーンのカーテンで覆われ、反対側の壁にはどこかの海岸の風景を描いた絵が掛けられています。

後ろ手でドアを閉めてさらにローラはカチャリとドアロックを掛けます。

「誰も居ないのに?」

「何となく落ち着かないの」

ローラは次はどうするのといった表情で僕を見つめています。

僕はローラをリラックスさせようとまず自分がTシャツを脱ぐことにします。 そしてジーンズも脱いで僕は黒のビキニブリーフだけの姿を晒します。

吸い込まれるように僕の両腕の中に抱かれたローラは、恐る恐る僕の裸の背中を撫で回します。

「ああ、良い気持ちだよ、ローラ」

僕もローラの背中を愛撫します。もちろん未だタンクトップの上からですが、ゆっくり撫でていると次第にローラの口からも喘ぎ声が漏れ始めます。

「胸も触って」

少し身体を離してローラは僕を見つめながら今度は僕の胸に両手を置きます。そして僕が頷くとゆっくりと両手を動かし始め、僕はあまりの心地良さに天を仰いで喘いでしまいます。

「良い気持ちなの?」

「ああ。凄く良い気持ちだよ。ああ、もっと下の方も」

ローラの手が胸から腹部へと下りて来ます。僕はタンクトップから露出したローラの肩から二の腕の辺りを撫でています。

「後ろに手を回して」

ローラの手がウエストから腰の後ろ側へ動きます。

「もっと下へ」

既に息の荒くなっているローラは僕を見つめ ながら両手をゆっくりと下ろしてきます。そして長い指先が裸のお尻に触れると、「アッ」と小さな叫び声を上げて本当に良いのという顔で僕を見つめます。そう、僕のブリーフはTバックなのです。

僕が頷くとローラの両手が少しずつ下がり、とうとう手のひら全体がTバックから露出した僕のお尻に達すると、「ああ、マイク」と喘ぎながら激しく僕のお尻を撫で回すのです。

「ああ、ローラ」

そしてもう立っていられなくなったのか、ローラは崩れるように跪くと僕の腹部に頬をピタリと付け、さらに激しく両手でお尻を、そして太腿の裏側を撫で回すのです。

僕は堪らずにローラの頭を押さえてしまいます。このままローラの顔がもっと下へ降りて来て、カチカチになっているペニスにブリーフの上からでも触れられたら、あっと言う間に射精してしまうでしょう。

「つ、つぎは僕の番だよ」

やっとそれだけ言うと僕はローラを抱き起こします。少し緊張した表情でローラはタンクトップを脱ごうとしますが、それを目で制止して僕はローラの肩を抱くようにベッドにうつ伏せに寝 かせます。

僕はローラの左側に腰を降ろすと、右手でゆっくりとローラの背中を撫でます。タンクトップが少し捲れて腰の辺りが露わになっていますが、そこには未だ手を触れません。ローラは首を左に捻って安心しきった表情で僕を見つめています。そう、決して急いではいけません。ゆっくりと少しずつ。

ローラが目を閉じ、代わりに口を半開きにして小さな喘ぎ声を漏らし始めたので、僕は露わになっている腰の辺りに手をずらします。

「アァ」

喘ぎ声が少し大きくなりましたが、目は瞑ったままローラは僕の愛撫に身を任せています。

右手で愛撫を続けながら僕はゆっくりと身体を移動させローラのお尻の横辺りに両膝を付くと、右手を少しずつウエストの右側に移動させ、左手をウエストの左側にゆっくりと触れたのです。

「ホォォ」

うっすらと目を開いたローラが僕を探そうと首を捻り、やっと僕を見つけると左手を伸ばして僕の膝に手を載せます。

そしてそれを合図にするかのように僕は両手をタンクトップの中に滑り込ませ、脇腹から胸の横辺りにまで愛撫を進めます。両手の小指と薬指が乳房の膨らみに触れますが、ローラの身体が強張ることはありません。

少しずつ僕の両手は大胆になり、遂には親指を除く4本の指が全てローラの乳房の膨らみを愛撫し始めますが、ローラも抵抗するどころか少し上体を浮かせるようにして僕の愛撫を手助けするのです。

このまま乳房をギュッと鷲摑みにしたいという欲望をどうやって堪えたのか分かりませんが、僕はローラの耳元に顔を近づけると、「下を脱がすよ」と囁いたのです。

「アアァ」と 一声大きくローラが喘ぎます。

僕は乳房から両手を離すと息を整えてからピタリと揃えられたローラの両脚を跨ぐように跪き、ウエストの下の辺りに張り付いているピンクのロングパンツの上端に両手の中指を軽く掛けます。ローラがゴクンと唾を飲み込む音が聞こえます。

始めてローラに会った日にタイトスカートに包まれた見事な腰の線に息を呑んでしまったことを思い出します。その神秘が間もなく僕の目の前に露わになるのです。僕はまるで宝物の包みを開けるようにゆっくりと両手を下ろしていきました。

「アアァ」と再び大きくローラが喘ぎます。

数ミリも動かすと先ほど少し見てしまった純白のTバックが顔を出し、思わず見とれてしまいます。大きく深呼吸をしてからさらに両手を動かすと、あっと言う間にTバックの細い紐を通り過ぎ、ピンク色に染まったお尻が少し顔を出します。

僕はもう我慢ができず、一気に太腿の上までロングパンツをずり下ろすと、見事に盛り上がったローラのお尻が震えながらその全てを曝け出したのです。

「ォオオオ」

ローラは喘ぎながらじっと耐えているようです。

「全部脱がすよ」

ローラは声は出せないようですが首をコクンと振ったので、僕は膝立ちのままで後ずさりしながらそのままロングパンツを一気に引きずりおろし、足先からも抜き去ってしまったのです。

「ァアアア」

ローラが大きく喘ぎながら両脚を固く閉じ、お尻をくねらせます。

ああ、何と素晴らしい光景でしょう。引き締まった足首、そこから長く伸びるシェイプアップされたふくらはぎ、そしてその上の太腿からお尻に続くラインの官能的なこと。

僕は思わず太腿に抱きつき、そしてお尻に何度も何度も口付けをしたのです。

「アァ、アァ、マイク。イヤァ」

「ローラ、素晴らしいよ。君のお尻は。食べちゃいたい位だよ」

本当に僕は何度か大きく口を開けて、お尻に軽くかぶり付いたのです。そしてその度にローラは「アーン」と嬌声を上げたのでした。

さんざん僕にキッスをされたりかぶり付かれたりしてローラのお尻は唾液でヌルヌルです。そしてローラ自身も十分リラックスして僕の愛撫に答えてくれています。さあ、そろそろTバックを脱がすことにしましょう。

「次はこれだね」

そう言いながら早くも中指がTバックの腰紐に掛かっています。

「アアァ」と喘ぐローラの声は誘っているようです。

迷いが出る前に一気に太腿の付根まで下ろすと、「ヒィー」と悲鳴が上がります。きっとペニスが身体の下で露わになったのでしょう。

「脚を少し開いて」

ローラにとっては きっとこれが最も過酷なことに違いありません。でもローラは「ホォー」と息を吐きながらほんの少しだけ太腿を開き、僕は太腿の付根に絡まっていたTバックをずるずると下ろして一気に足先から抜き去ったのです。

「ァアアア」

ローラは再び両脚をピタリと揃えます。 僕はローラのお尻の横に移動すると右手でお尻を愛撫します。僕の行為は先程と同じですが、Tバックを脱がされてしまったローラの受ける快感は桁違いでしょう。僕は時折お尻の割れ目に指をほんの少しだけ差し入れますが、その度にローラが「ヒィー」と悲鳴を上げるので無理はしないことにします。

「さあ、上を向いて」

一瞬ローラの身体がピクンと震えましたが、シーツで下半身を隠しながら仰向きになったローラは「マイク、優しくしてね」と喘ぐように言って、青い目で僕を見つめています。

「両手を上げて」

ローラが何も言わずにシーツを押さえていた両手をゆっくりと上げると、僕はタンクトップの裾を掴んでゆっくりと捲り上げます。ウエストが露わになり乳房の膨らみが見え始めます。息が荒くなるのを感じながらさらにタンクトップを捲り上げ、一瞬ピンクの乳首が見えたと思ったら突然ローラが両手を降ろして両肘でタンクトップを押さえたのです。

「アァ、イヤァ」

「良い娘だから、恥ずかしがらないで」

僕はローラの両手を掴むとゆっくりと頭上に引き上げ、観念したローラがバンザイするように両手を上げると、タンクトップの裾から豊満な乳房がブルンと飛び出しました。

「ァアアア」

ローラが喘ぐとピンクの乳首が震え、熱く火照った乳房が僕を誘うように揺れます。僕は左手でローラの両手首を掴んだまま、右手でタンクトップを捲り上げて手首から抜き取ると、もう一度両手でローラの両手を押さえ、焦る気持ちを必死で抑えながらゆっくりと右の乳首に唇を近づけ、そして震える乳首を口に含んだのです。

「クゥゥゥウウウ」

ローラが喘ぎながら上体を反らせ身体をくねらせ、僕は決して痛みを与えないように軽く歯で挟みながら舌で乳首を転がすように愛撫します。

「ァア、マイク、ァア」

ローラの悶えは激しくなり、上体を激しく揺らせる度に乳首が唇から逃げてしまいますが、追いかけて再び口に含むと新たな快感を感じるようで、より一層ローラは悶えるのです。右、左、右、左と何度も乳首を咥えると、その度にローラの喘ぎ声は益々大きくなるのです。

もうそろそろ最後の秘密を襲ってもいいでしょうか。僕が狙うのはもちろんローラのペニス。でもローラが最も恥ずかしがっていることも良く分かります。

僕は乳首への愛撫を止めるとローラの両手をそれぞれ掴んで体の横まで下ろしながら身体を起こし、少し離れたところからローラの乳房を眺めます。ローラは恥ずかしそうに腕で隠そうとしますが、僕はそれを許さずに両手を身体の横に固定したまま、顔を近づけて腹部に口付けをします。そしてゆっくりと下腹部へと唇を移動させるのです。

僕が何をしようとしているか気付いたローラは抵抗しようとしますが、先程からの愛撫で力が入らないのか、それとも形だけの抵抗だけなのか、両手を身体の横で固定されたまま シーツで辛うじて覆われた腰だけを揺さぶるのですが、それが余計に僕を誘惑する動きになってしまいます。

少し身体を起こしてローラの官能的なダンスを眺めていた僕は、もう一度顔を下腹部に近づけるとシーツの端を歯で掴み、ズルズルとシーツを剥がし始めます。

「ああ、駄目、マイク、嫌ぁ」

ローラが叫びながら身体をくねらせますが僕は構わずに口を動かし、一気にシーツを剥ぎとったのです。

危ういところでローラは両脚を交差させてうまく隠したようです。しかし良く発達した太腿の合わせ目では綺麗に整えられたブロンドの恥毛が震えています。

僕は恥毛の真ん中に口付けをすると思いっきり息を吸い込みます。ローラの匂いが体中に充満し、僕は歓喜の喘ぎ声を漏らしてしまいます。

「ォオオオオ」

そしてローラの両手を離すと、今度は交差させた両脚の間に両手を捻じ込んだのです。

「ああ、それだけは。駄目なの、マイク」

「ローラのクリトリスにキッスさせて」

「ああ、駄目、そんなグロテスクな物にキッスなんか」

ローラは力を振り絞って太腿を閉じていますが、内側から抉じ開けられる力には適わず、「ァアアア、イヤァァァアアア」と叫びながらとうとう太腿を大きく開いてしまいます。

ああ、なんて可愛らしい。

震えるブロンドの恥毛の下にひっそりと佇むちいさなペニスを僕はしばらく呆然と見詰めていました。

なんて愛しいの。

ローラは必死で抵抗し何とか僕の視線からペニスを隠そうとしますが、両腕を太腿の内側にこじ入れられてがっしりと両太腿を抱え込まれていてはどうすることもできず、「ァアア、イヤァアアア」と喘ぎながらペニスを震わせることしかできません。

そして僕はとうとう我慢できずに唇を開き、ローラのペニスを口の中に含んだのです。

「駄目、マイク。駄目、駄目、ダメョォォォォ」

甘い蜜をたっぷりと含んだローラのペニスは僕の舌に愛撫されるとむくむくと大きくなります。僕が太腿を抱えていた両腕を抜くとすぐにローラは両太腿で僕の頭を締め付けてきますが、それも僕には快感です。代わりに僕は両手を伸ばして、もう一度ローラの両手を握ります。

舌で亀頭部を舐めるとローラのペニスはさらに大きくなり、僕の喉の奥に当たりそうになるので、僕は少し顔を後ろに引いて唇でしっかりと咥え直してからピストン運動を始めます。

「ああ、そんな。駄目、マイク、駄目。そんなことをしたら」

僕の狙いを知ったローラは取り乱し、必死で逃れようとしますが、僕に両手を押さえられていてはせいぜい身体をくねらせるだけ。僕の頭を太腿で挟んでいては腰を振ることすらできません。

「ァア、ァア」という 喘ぎ声は一段と熱を帯びてきて、その合間に「馬鹿なことはしないで、マイク」と言葉を発しますがそれも続かず、「ァア、イヤァ、ゥウウ、ァアア、ォオオオ」と喘ぐばかりです。

僕はローラのペニスを咥えたまま、愛してるよ、大好きだよ、このまま出して、と心の中で叫びます。

そしてとうとうローラは「ァア、イヤァ、ダメ、ダメ、マイク、止めて、ァアア、イヤァ、ダメ、あなたなんか嫌いよ、イヤァア、もう大嫌い、イヤァア、アアアアア、ァアアアア」と泣きながらドクドクと射精を始めてしまったのです。

ローラの精液の何て甘いことでしょう。僕はうっとりとしながらゴクンゴクンとローラの愛液を飲み込み、亀頭部の割れ目から何度も何度も噴出する迸りを舌で感じそして味わいました。やっと射精が終わっても僕は亀頭部を舐めまわし、その度にローラは「オゥオゥ」と泣き声を上げるのです。次第にローラのペニスは元の小さな愛らしい形に戻り、十分に蜜を吸い尽くした僕はようやく口を離しました。

「ァアア、あなたなんか大嫌い、イヤァ、ァアア」

再びピタリと太腿を閉じて泣き崩れるローラの腰をゆっくりと撫でながら、「御免ね、御免ね」と囁く僕も次第に涙声になってしまったのです。


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