エピソード III〜 静子

19.告白

壁と床に大理石を張り巡らせた広々としたマスター・バスルームの窓際に置かれた純白のバスタブは大人二人がゆったりと入れる大きさで、窓の外にはロサンゼルスの夜景がキラキラと広がっています。

「先に入ってて」と言われてドリーが一人でお湯に浸かりながら、あの辺りがサンセット通りかしらと夜景を眺めていると、ドアが開いてバスタオルを身体に巻きつけた静子が入ってきました。ドリーが振り向くと、まるで見せ付けるようにバスタオルをハラリと落とし、そのまま魅惑的な全裸を隠しもせずに近づくとトントンとステップを上がってバスタブの中へ入ってきます。そして唇をしっかりと閉じたまま少し微笑むと仰向けになっているドリーに身体を重ねてきたのです。

「アァ、静子夫人、また私に何かを飲ませようと・・・」

言い終わらないうちにドリーの唇に静子の唇が重なります。

「ムゥ」と呻きながらドリーが唇を開くと、泡立つシャンパンが流れ込んできて、ドリーがゴクンと飲み込むと、静子も唇を離してから残りのシャンパンをゴクンと飲み込みました。

「ちょっとお口直しよ、ドリー」

「アァ、静子夫人。美味しいです」

「そお、嬉しいわ、気に入ってくれて」

静子は身体をずらすと左隣に仰向けになり話し始めました。

「それにしてもあなたと一緒にいると不思議なの。私が私じゃなくなるような、というか普段は隠している本当の私に成れるような気がするの。さっきみたいなことも、今までもちろんしたことも無かったし、想像したこともなかったのよ。だけどあなたになら自然にしてあげたくなったし、その後もとっても幸せな気分になったわ」

静子の右手が伸びてドリーの恥丘に触れると、閉じていた太腿をわずかに開いて、ドリーはまだ萎えたままのペニスを静子に弄らせます。

「アアァ、私も静子夫人の前だと全てを曝け出したくなるんです。何もかも、私の全てを。他の人には決して言えないことも」

ドリーが静子の方に顔を捻ると静子は軽く口付けをします。

「じゃあ、もっと教えて、あなたの秘密を」

静子は身体を横に向けると熱い息をドリーの耳元に吐きかけながら、右手を背後から伸ばして乳房を触り、左手でペニスの下の陰嚢をもてあそ ぼうとして「アッ」と声を上げました。

「これは・・・」

「アァ、そこは」

「手術はしてなかったわよね?」

「タックと言って、身体の中に押し込んで、テープで留めてるんです」

「まぁ、そんなことが出来るの?まるでヴァギナの入り口に蓋をしてるみたい」

静子がテープを軽く擦るとドリーは喘ぎ声を上げて身体を仰け反らせてしまいます。

「そんなに感じるの?」

「えぇ、タックすると一層感じるんです」

「いつもタックしてるの?」

「いいえ、小さな下着を着けるときだけ」

「いつも小さな下着を着けてるのじゃないの?」

「アァ、そうです」

「じゃあ、いつもタックしてるのね?」

「は、はい」

「テープを剥がしてもいい?」

「アァ、そんな、恥ずかしいです」

「どうして?」

「隠してる袋が出てきてしまいます」

「今、私になら全てを曝け出すって言ったとこでしょ?」

「アァ、そうですけど、そんなに急には」

「じゃあ、止める?」

「いえ、アァ、やっぱり剥がして下さい」

ドリーはそう言うと太腿をさらに開き、静子の左手が会陰部にピタリと張り付いたテープの端を探ります。

「ここからね。じゃあ剥がすわよ」

「お願いします」

「ワン、ツー、スリーッ」

「アン」

「うまく剥がれたわ」

静子は肌色の短冊のようなテープをお湯から引き上げるとじっと眺めます。

「もう一枚あるんです」

「あら、そうなの。一枚では留めきれないのね」

静子はもう一度ドリーの会陰部を探ると、「剥がすわよ」と直ぐに二枚目のテープを剥がしました。

「アン」

「まあ、テープを剥がしても直ぐには出てこないわ」

静子の左手がドリーの会陰部を弄っていると、体腔に収まっていた睾丸がゆっくりと出てきます。

「まあ、出てきたわ、ドリーの睾丸。あなたの秘密ね」

静子はドリーの秘密の袋を玩ぶように愛撫します。

「アァ、静子夫人。優しくして下さい」

「分かったわ。優しく愛してあげるから他の秘密も教えて」

静子は陰嚢を弄りながらドリーの耳元で囁きます。

「アァ、他の秘密もですか。すぐには、恥ずかしくて・・・」

「まあ、睾丸をタックするよりもっと恥ずかしいことなの。ぜひ聞きたいわ、ドリー、聞かせて頂戴」

静子は左手で陰嚢を弄りながら右手で再び乳房への愛撫を始めます。弱みを知り尽くしたような静子の愛撫にかかってはドリーはなすすべも無く、「 ァア、言うのは嫌です、恥ずかしい。嫌です、恥ずかしいです」と熱い喘ぎ声を吐きながら暫くは耐えていましたが、ついに観念し たように言いました。

「アァ、静子夫人、話しますわ、話しますからもう一度キッスをして下さい」

「いいわよ、何度でもしてあげる」

静子は左手を陰嚢から離すとドリーに覆いかぶさるように脚の間に太腿を滑り込ませ、左手でドリーの乳房を、右手でウエストの辺りを愛撫しながら半開きにした唇を重ね、さらに熱い舌を差し込んできます。そしてドリーに熱い舌を吸わせ、甘い唾液をひとしきり飲ませると唇を離しました。

「さあ、これで話せるわね」

唇は離されたものの、ドリーの局部には左手に代わって今度は静子の柔らかな太腿がペニスと睾丸を押しつぶさんばかりに押し付けられていますし、乳房にもウエストにも静子の手が這い回っていますので、ドリーは しばらくの間は「ハァー、ハァー」と荒い息を吐 きながら静子の愛撫に身を任せるしかありませんでしたが、大きく息を吸うと静子の目をしっかりと見据えながら話し始めました。

「静子夫人、私は、お、お尻が一番感じるみたいなんです」

「そうなの。じゃあ、こうしてあげる」

静子の右手がウエストから降りてきてドリーのお尻を愛撫しはじめます。

「そ、そう、そうされると、もう」

ドリーが身体をくねらせます。

「お尻のどの辺りが一番感じるの?」

「アァ、それは」

「言えないの?」

「恥ずかしいです」

「聞かせて、ドリー」

静子が再び唇を重ねてきてドリーの舌を強く吸います。

「ァアア、静子夫人」

「言えるわね」

「ァア、い、言います。わ、私が一番感じるのは、ア、ア・・・ヌ・・・」

「えっ?何?何て言ったの?」

「ア、アヌスです」

そう言うとドリーは顔を横に向けてしまいました。

「ドリー、よく言えたわね。ここが感じるのね」

静子の右手がさらに降りてきてお尻の割れ目を辿りながらアヌスに軽く触れました。

「アァァン、そ、そこ、そこが」

向こうを向いたままドリーが喘ぎます。

「いつもアヌスをどうやって愛してるの、ドリー?」

「ゆ、指とか」

「指とか?」

「バイブとか」

「バイブとか?」

「ビーズとか」

「ビーズって?」

「アナル・ビーズと言って、小さなビーズが幾つか紐に繋がってるのです」

「小さなビーズってどの位小さいの?」

「ァア、小さいのは1.5センチ位ですけど・・・」

「ふーん、1.5センチね」

静子が乳房を愛撫していた左手をお湯から出し、親指と人差し指で1.5センチ位の輪を作ってしげしげと眺めていると、こちらを向いたドリーが静子の指を見つめて頷きます。

「それで、大きいのだと?」

「ァア、大きいのは2.5センチ」

「まあ、そんなに大きいの!」

静子は指で作った輪を大きく広げて驚きます。

「ァア、そんなに大きくありません、静子夫人。2.5センチはこれ位です」

ドリーは静子の指に自分の指を添えて輪を少し小さくします。

「それでもかなり大きいわね。それで、そのビーズをどうするの?」

「全部アヌスに入れるのです」

「全部って幾つ繋がってるの?」

「五つ」

「まあ、こんな大きいのが五つも繋がってるのを全部入れちゃうの!」

「アァ、そうです」

「それから?」

「それから、一つずつ引きずり出すんです」

「引きずり出すのね」

「そう、その時に凄く感じるのです」

「私もしてあげたいわ、ドリー」

「アァ、ありがとうございます、静子夫人」

「でも、そんなに大きなビーズを五つも入れるとウンチが付いちゃわない?」

静子は息が荒くなるのを感じました。こんな大胆なことを平然と尋ねている自分が信じられません。

「アァ、それは」

「それは?」

「ビーズを入れる前にはエネマをしないと」

「まぁ、エネマを?自分でするの?」

「えぇ、いつも自分で」

「誰かにされたことは?」

「あ、ありません」

「したことは?」

「あ、あります。ローラに」

答えながらドリーはどこか遠くを見つめているようです。

「まあ、ローラにエネマを!ドリーもされてみたい?」

静子の唇が迫ってきて、ドリーは我に返ったように答えます。

「アァ、え、えぇ、静子夫人になら」

「じゃあ、今度してあげるわ。でもどの位の量を入れるの?」

「そ、それは色々」

「大体?」

「1リットルくらい」

「まあ、そんなに!」

「でも微温湯だけ」

「それで綺麗にするのね」

「ええ、何度か繰り返すと綺麗になるんです」

「今日もしてきたの?」

「きょ、今日は・・・」

「してこなかったの?」

「アァ、いいえ、ちゃんとしてきました」

「まあ!じゃあ、もしかしてビーズも持ってきてるの?」

「アァ、いえ、それは」

「じゃあ、どうしてエネマを?」

「もしかして・・・」

「もしかして私がビーズを持ってると思った?」

「そうじゃないんです。ただ、身だしなみと言うか」

「デートの前のエチケットなのね?」

「そ、そうです」

「じゃあ、ローラと会う前にはいつもエネマをしてたのね?」

「ええ、いつも」

「ローラとはどうやって愛し合ったの?」

「アァ、ローラとは」

「ローラとは?」

「ビーズでも愛し合ったし、ペニスでも」

「まあ、ローラのペニスをアヌスに?」

「えぇ、ほんの二三回だけですけど」

「感じたのね?」

「ええ、とっても」

「ちょっと妬けるわね、私はあなたをペニスで愛することはできないから」

「アァ、いいんです、静子夫人、そんなことは。それより・・・」

静子夫人に問いただされ、恥ずかしい秘密を打ち明けているうちに、ドリーは初めて気がつきました。自分がどんな快楽を求めているのか。

「それより?」

静子が唇を寄せて囁きます。

「アァ、静子夫人。私は・・・」

「私は?」

「私はアヌスを愛されてイキたいのです」

静子は暫く不思議そうにドリーを見つめていました。

「どういう意味?」

「つまり、その、アヌスを愛されるだけで、ペニスには触れないで、射精したいのです。ペニスを弄って射精するのは、やはりオトコのオーガズムみたいだから、そうじゃなくて、アヌスを愛されてそれだけでオーガズムに達したいのです!」

一気に言い切ったドリーは心臓がドキドキしているのを感じました。

「よく言えたわね、ドリー。そんなあなたが好きよ。大好き。愛してるわ。今から寝室へ行きましょう」

言い終わるなり静子が唇を重ねてきます。そしてギューっと抱きしめられると、今度は涙が溢れてきて、ドリーは負けずに静子の裸身を抱きしめながら、『私を愛して!私のアヌスを愛して、静子夫人!』と、胸の奥で祈ったのです。


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