エピソード III〜 静子

7.第二ラウンド

「さあ、そこに仰向けに寝るのよ」

少しはケイトとの逢瀬を期待していた静子でしたが、ここまでケイトに翻弄されるとは夢にも思いませんでした。アパートの同室に住んでいた時には妹みたいに思っていたのに、そんなケイトに一度ならず、二度三度、いえ数え切れないほどのオーガズムを味わわ されるなんて。しかも愛撫は まだ始まったばかり。乳首とクリトリスを愛されただけなのです。これからベッドでどんなことをされるのか、静子は不安と期待の入り混じった気持ちのまま、まだ先ほどのオーガズムの興奮も冷めやらない裸身を 両手で隠すようにベッドに横たわったのです。

「静子、あなた本当に綺麗よ。それに身体も素晴らしいわ。夢中になりそうよ」

ケイトはそう言うと静子の頬に唇を付け、それから脚の方へ移動するときちんと揃えた静子の足首を跨ぐようにベッドの上に膝立ちになります。

「次はどこを愛されるか分かるわね?」

「ああ、ケイト」

静子は右腕で乳房を、そして左手で下腹部を覆ったまま、じっとケイトを見詰めています。

「安心して。私に任せてね」

ケイトはそう言うと両手を静子の膝の辺りに乗せ、そしてゆっくりと太腿を上の方へ撫でていきます。

「ァアア」

そしてケイトの両手が何度か太腿を行ったり来たりするうちに、静子の身体は再び燃えあがるのです。

「ォオオオ、ァアアア」

「あなたの準備は良いようね。じゃあ第二ラウンドよ」

ケイトは両手を静子の膝の裏側に差し入れ、クイっと引き上げて膝をほぼ直角に曲げておいてから、今度は膝頭を掴んで胸のほうへ向かって押し付けます。揃えたままの静子の両膝が乳房に付くほどに腰が曲がり、如何に太腿を閉じているとはいえ、静子の 恥ずかしい部分が全てケイトの目の前に晒されます。

「ァアア」

乳房は未だ何とか右腕で隠しているものの、下腹部を覆っているはずの左手は、こんなポーズを取らされれば何の役にも立ちません。でも、かといって今更太腿を開いて左手を会陰部まで伸ばすことなど出来るはずもなく、静子はなすすべも無くじっとケイトの視線を浴び続けるのです。

「まだ十分濡れてるわね」

静子にはっきりと聞かせるように言ってから、ケイトが静子の両膝を掴んだ手に力を入れると、静子はなすすべも無く両脚を大きく拡げられてしまいます。

「イヤァ」

「手で隠してもいいのよ?」

そう言われると却って静子は左手を動かすことができません。

「ァアア」

「今度はここよ」

ケイトはそう言うと、両手で静子の太腿の裏側を押さえつけながら、クリトリスの直ぐ下で濡れて大きく開いているラビアに唇を付けたのです。

「ゥウウ」

ケイトの唇がラビアを念入りに這い回り、次には舌がラビアを舐めまわすのです。

「ァァァァアアアア」

静子の両手はもう裸身を隠している余裕は無く、必死でシーツを掴んでいます。

クリトリスの鋭角的な快感とは異なり、ラビアを愛撫されるともっと身体の奥からの快感が沸き起こるようです。

そしてケイトの舌が少しずつラビアの内側へと侵入を始め、そろりと舐められるたびに愛液が迸り、ケイトの舌はペチャ、ペチャと妖しい音を立てるのです。

「ァア、もう、ァア、駄目」

静子の身体がブルッ、ブルッと震えます。

静子の絶頂が近いことを感じたケイトはラビアの内側に這わせていた舌を一旦引っ込めると、大きく口を開いてまるでラビア全体を 頬張るように唇を押し付けます。そして静子の太腿の裏側を押さえていた両手を離すと、シーツを掴んでいた静子の両手をしっかりと握ります。

ケイトに押さえられていた 両脚が自由になった静子は、しかし、今まで宙に浮いていた足をケイトの背中に乗せただけで、太腿を大きく開いた恥ずかしいポーズを変えようとはしません。

『このままイカせて、ケイト!』

そしてそんな静子の決心が聞こえたのか、ケイトは小さく頷くと、大きく頬張ったラビア全体を強い力で吸い始めたのです。

「ヒィィィイイイイイイ」

先ほどからの執拗な愛撫で静子のラビアはもちろんヴァギナの奥までが愛液でしとどに濡れています。その愛液をズルズルとケイトの口で吸い出されるのです。

「イヤァァァアアアアア」

まるで骨盤の中の内臓を吸いだされるような 、異常な快感が静子を一気に絶頂へと追いやります。ケイトは鼻で息継ぎをしながら何度も愛液を吸い出してはゴクンゴクンと飲み干していきますが、それに負けまいとするかのように静子も咆哮を上げながら次から次へと愛液を溢れさすのです。

「ォォォオオオ、ゥォォォオオオ」

そしていよいよ最後の留めと、ずっと引っ込めていた舌をケイトがゆっくりと突き出し、既に大きな綻びを見せているヴァギナの内側にそろりと挿入したのです。

「クゥゥゥゥオオオオオオ」

静子の背中が反り返ります。

そしてケイトが大きく開いた唇を静子の局部に強く押し付けながら、舌をヴァギナの奥まで届けとばかりに精一杯に伸ばすと、遂に静子はケイトの頭を太腿できつく挟みながら、 特大のオーガズムに達したのです。

「クゥ・・・・・・・・・・ゥゥォォオオオオオ」

仰け反った裸身がブルブルと震え、一旦波が去ってもまた直ぐに絶頂へと追いやられ、静子は 食い縛った歯の隙間から快楽の呻きを漏らしながら何度も何度もオーガズムに達したのでした。

「フゥーーーー」

必死に締め付けている静子の太腿を両手で拡げ、 大きく息を吐きながらケイトがやっと顔を上げると、静子は身体を丸めるように横になり、ピタリと脚を閉じます。オーガズムの名残りか、まだ時折身体がブルブルッと震えます。

「アァ、ケイト」

静子が呟きます。

「静子、愛してるわ。静子」

ケイトが静子の背中を撫でながら何度も囁きます。

静子は右手を後に伸ばしてケイトの身体に触れながら、しばらくの間じっとしてオーガズムの余韻に浸っていましたが、ようやく気持ちが落ち着いてくると、ケイトの方へ向き直ります。

「ああ、ケイト。私にも愛させて」

するとケイトはにっこり笑いながら「いいわよ、静子、私を愛して」と言いながら、もう一度静子を仰向けにすると、自分は逆向きになって下半身を静子の顔の方へ向けます。そして静子の太腿の外側に両手を付くと、大きく脚を開いて静子の顔を跨ぐように四つん這いになったのです。

静子の目の前で真っ白のレースのTバックが震えています。 それは静子が穿いていたものよりも一段と幅が狭く、しかもレースの模様が詰まっているのは中央部だけなので、ケイトの恥丘はほとんど透けていて、辛うじてその下に続く局部が隠されているだけです。それでも恥毛が少しも見えないのは、余程気をつけて剃毛しているのでしょう。

静子が震える指でTバックに手を掛けると、ケイトは身体をくねらせながら「脱がせて」と喘ぎます。そして、静子は大きく息を吸い込むと、その白いレースの布切れを一気に 太腿の中ほどまで降ろしたのです。

「まぁ」

そこにはブロンドの小さな三角形はありませんでした。それどころか剃刀の後も見えないくらい、ツルツルに輝いていたのです。そしてその奥の割れ目からは透明な粘液が太い糸となって、太腿の途中に絡みついているTバックへと垂れ下がってい たのです。

「全部脱がせて!」

ケイトが喘ぎながら脚を交互に浮かし、静子がその布切れをケイトの脚から抜き取ってしまうと、ケイトは太腿を一段と大きく開いて粘液を垂らしている局部を近づけてきます。

「ああ、ケイト!」

静子は大きく唇を開き舌を長く突き出して、ケイトの局部から垂れてくる透明な太い糸を受け止めます。

「ああ、なんて甘いの、ケイトのジュース」

静子は両手でケイトのお尻を掴んで自分の顔の方に引き寄せながら、自らも首を持ち上げて大きく口を開いたまま、太い粘液の糸を次々に飲み込んでいきます。そしてとうとう、粘液を次から次へと吐き出している源泉にピタリと唇を付けたのです。

「ぁああ、静子!」

遠くでケイトの声がしたと思ったら、静子の太腿がぐいと開かれ、局部に熱い舌が、そして唇が押し当てられます。

『ああ、ケイト、吸って、私も吸ってあげるから』

「ムゥ」と呻いて静子がケイトのラビアに吸い付くと、ラビアを吸われたケイトが呻き、そして今度は静子のラビアが吸われます。

「ンム、ンム、ンム」

静子が無我夢中でケイトのクリトリスを三回吸うと、すぐに同じリズムで静子のクリトリスが三回吸われ 、静子は耐え切れずに吸うのを止めて、「ムゥ、ムゥ、ムゥ」と呻いてしまいます。

静子が吸うと、静子が吸われ、あまりの快感に堪らずに吸うのを止めると、吸われる強さも少しだけ弱くなって静子は一息つくことができますが、また気を取り直して吸 い始めると、呼応するかのように静子も強く吸われるのです。 まるでケイトとデュエットを、それもジャズのコール&レスポンス(掛け合い)を奏でているように。

しかし 自分がリードしているつもりなのに、静子の繰り出すコールの強弱に、そしてテンポに自由自在に合わせて繰り出してくるケイトのレスポンスの巧みさの為に、いつしか静子は我を忘れ、再び絶頂へと追い やられていきます。 もう静子には そこがケイトのクリトリスなのか、ラビアなのかを考える余裕もありません。ただ、ひたすら顔を左右上下に振り、『ケイト、愛してるわ』と心の奥で叫びながら、次々と湧き出してくるケイトの愛液を吸い、 自らもまた愛液を迸らせ、そして吸われるのです。

『ああ、またイクわ!ケイトも一緒に、一緒にイッて』

絶頂の間近まで追い詰められた静子が、最後のコールとばかりに気力を振り絞って舌を精一杯伸ばすと、ケイトのヴァギナはまるでさざ波が起きたようにフルフルと震え出します。そしてあたかも静子のコールを予測していたかのように、絶妙のタイミングでケイトがレスポンスを返したのです。

太くて長い、そして熱い舌にヴァギナの奥の襞を舐められては、今まで耐えに耐えてきた静子もどうすることもできません。ヴァギナが勝手に震えだし、震えることで余計に舌の感触を感じてしまって次には骨盤全体が 震えます。

『ぁあ、イクわ!ケイトも来て!』

必死に念じながらとどめのコールを繰り出そうにも、静子はもう唇も舌も動かすことは出来ず、ケイトに組み敷かれた身体をガクガクと震わせるだけなのです。

『もう駄目』

目の前が真っ暗になり、ケイトの呻き声も聞こえません。

しかしその時、まるで静子が裸身を震わせたことへのレスポンスのように、肌をピッタリと重ねあっているケイトの裸身がブルブルと震えだしたのです。

『ぁあ、ケイトもイクのね!』

二人の裸身はまるで共鳴し合うかのようにガクガクと大きく震えます。

そして静子とケイトは互いに太腿で相手の頭をギューッと挟みつけ、「ムゥゥゥゥウウウウ」と呻きながら揃ってフィナーレを迎えたのです。

静子が必死に伸ばしていた舌がケイトのヴァギナに抱かれ、自らのヴァギナがケイトの舌に絡みつき、ケイトにとっては今夜初めての、そして静子にとってはその夜で最高のオーガズム を二人一緒に迎えたのです。

ケイトと一緒にオーガズムを味わったことで静子はとても幸せな気分になりました。そしてオーガズムの波が少し収まると、静子は再び舌を動かしてケイトのヴァギナを探ります。もちろんそうすることでケイトもまた静子のヴァギナに舌を這わしてくれることを知ってのコールなのです。

そして期待に答えてケイトの舌が静子のヴァギナに挿入されると、未だ高ぶったままの静子は直ぐにまた次のオーガズムに向けて舞い上がるのです。

「ムゥゥゥゥウウウウ」と呻きながら静子が、そしてケイトが再び揃ってフィナーレを迎えます。そして少し波が引くとまたしても、静子がコールを仕掛け、ケイトの返すレスポンスによって再び二人はオーガズムを迎えるのです。

* * *

一体、どれ位の時間が経ったのでしょう。静子とケイトは、まるで二人の身体が共鳴しあうように、何度も何度も揃ってオーガズムに達しました。

最初に音をあげたのは静子でした。

「フゥー、もう駄目、ケイト、許して、フゥーーーー」

自分の頭を挟みつけている太腿を両手で拡げながらケイトの局部から顔をずらした静子が大きく息を吐きます。すると静子の股間に顔を埋めていたケイトも顔を上げます。

「フゥウウウーーー」

そして身体を起こして静子の方へ向き直ると、唇を近づけて静子の唇に軽く触れました。

「私も何度もイッタわよ、静子」

「私は気が狂うかと思ったわ。だって終わりが無いんだもの」

「そうね、それがレズビアンのセックスの凄いところね。少し休憩しましょう」

「休憩って、まだ続けるつもり?私はもうクタクタ」

「静子はじっとしてればいいのよ」

ケイトは全裸のままベッドを降りると冷蔵庫からペリエのボトルを取り出し、一口飲むと残りを静子に渡します。それからスーツケースの中をごそごそ探していたかと思うと、 白い包みを持ってバスルームへ入って行きました。

「すぐだから待っててね!」

静子はシーツで裸身を覆うと、少し身体を起こして ペリエを一口含みます。もうクタクタと言いながら、じっとしていると下腹部が再び疼いてきて、そっと手を伸ばして触れると局部はぐっしょりと濡れたままです。

トイレの水が流れる音がしましたがケイトは出てきません。ただ、バスルームの中で身体を動かす物音だけが微かに聞こえてきます。

『何をしてるのかしら?気分でも悪くなったのじゃなければいいんだけど』

ケイトのことが少し心配になると、自分の欲情する身体が恥ずかしくなります。

「ケイト、大丈夫?」

堪らずに静子は声をかけます。

「もうすぐよ」

『何がもうすぐなのかしら?』

でも声が元気そうなので、静子はホッとしてペリエをもう一口含み、ゴクンと飲んだところでカチャリと音がしてバスルームの扉が開き、純白のバスローブを纏ったケイトがニッコリ微笑みながら出てきました。前身頃もきちんと合わせてベルトで留めています。

「大丈夫、ケイト?」

「ええ、もちろん」

『でもどうしてバスローブを着てるのかしら。もうしばらく休憩なの?』

不思議そうに見詰める静子に微笑みながらケイトはベッドを回って静子の顔のすぐ横に立ちます。

「お待たせ、静子」

少し恥ずかしそうにベルトを緩めてケイトがバスローブの胸元をはだけると、見事な乳房がブルンと揺れながら飛び出します。

さらにケイトはベルトを完全にほどいて身体の左右に垂らすと、乳房のすぐ下あたりの前身頃を両手で掴み、じっと静子を見詰めます。

『見て、私の身体を!』

ケイトがそう言っているように感じた静子は、コクンと頷くとじっとケイトの手を見詰めます。

『もう一度早く見せて、あなたのツルツルの局部を!』

ケイトは軽く頷づくと「ハァー」と息を吐きながら前身頃をゆっくりと開いていきます。ケイトの鳩尾が、さらにお臍が静子の前に現れます。

そしてケイトがさらに前身頃を開いていった時、輝くような無毛の恥丘のすぐ下に、思いがけないものを見た静子は息を呑みました。


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