エピソード III〜 静子

6.レズの洗礼

「もう我慢できないわ」

喘ぐように言うとケイトは静子の両手を掴んだまま、首筋から肩へ、そして胸へと唇を這わせます。

「ああ、ケイト」

ケイトが次にどこにキッスをしようとしているのかを知った静子は、一層激しく身体をくねらせ、まるで誘うように豊満な乳房を揺らすのです。そしてケイトの唇が静子の乳房の麓から 少しずつ登ってくると、もう静子は居ても立ってもいられなくなり、早く吸ってとばかりに身体を仰け反らして固く尖った乳首を誇示するのです。

しかしケイトもそう簡単に静子の願いを叶えてはいけないことは百も承知で、ゆっくりと唇を乳暈の手前まで進めると、その内側には決して入らずに周囲をゆっくりと這い回るのです。

二度三度と右の乳暈の周りを回ると、ケイトの唇は左の乳房に移動します。そして麓からゆっくりと乳暈の手前まで登ると、やはりゆっくりと乳暈の周りを這い回り、二度三度と回ると再び右の乳房に移動するのです。

「ああ、ケイト」

「いい気持ちなの、静子?」

「ええ、ああ、いいわ、ああ」

乳首は益々大きく固く勃起してくるのに、ケイトの唇は一向に乳暈の内側には入ろうとせず、右の乳房と左の乳房を行ったり来たりするだけです。

「ああ、早く」

「早く、何を?」

「ああ、知ってるくせに、ケイト」

「何のこと?」

「ああ、ケイト」

遂に静子はこの延々と続く乳房への愛撫に耐え切れず、恥ずかしい言葉を口走ったのです。

「ち、乳首を吸って!」

「まあ、静子は乳首を吸って欲しいのね。じゃあ、今から吸ってあげる」

ケイトはそう言うと、軽く開いた唇を静子の左の乳房の頂に近づけます。そして、『ああ、吸われる』と静子が目を瞑った瞬間、静子の乳首はすっぽりとケイトの唇の中に消えました。唇が乳暈にピタリと吸い付きます。

「ァアア」

静子が喘ぎます。

しかし乳首はケイトの口の中に納まっただけで、未だ唇には触れられていないのです。

やっと吸ってもらえると期待していたのに肩透かしを食わされたような静子の乳首は、唇の内側の湿った生暖かい雰囲気さえをも快感に感じてますます固く勃起してしまいます。

「ァアア、吸って、早く吸って」

我を忘れて静子が喘ぐと、ケイトの呻き声と共に乳暈がそして乳首までもが内側から膨らむようで、静子は一層取り乱してしまいます。ケイトが乳暈に唇を密着させたまま 強い力で吸い始めたのです。

乳首は依然として誰にも触れられることなく、ただ陰圧に晒された為にさらに膨らみ、一層敏感になるのです。

「ァアア、イヤァ、ァア」

ケイトは呻きながらもさらに強く乳房の頂を吸い、静子は大きく首を左右に振りながらその微妙な快感に翻弄されます。

そしてとうとう我慢できなくなった静子は、さらに恥ずかしい告白をしたのです。

「ァアア、舌で、舌で、乳首を、な、舐めて!」

静子の乳房に吸い付いたまま鼻で大きく息をしていたケイトは、この告白を聞くと大きく瞼を開いて上目遣いに静子をチラッと見てから、ゆっくりと舌を伸ばしていきます。

そしてケイトの唇の中で限界まで膨らんで誰かに触れられるのを今か今かと待ち望んでいた乳首が、ついにケイトの熱い舌でそろりと舐められたのです。

「ヒィッ」

短い悲鳴を上げて身体がブルブルっと震え、熱い愛液が迸ったような気がした瞬間、今度はケイトの唇が狭まって恥ずかしい程に勃起させた乳首を咥え、さらに唾液をたっぷりと乗せた舌が乳首の先にべたりと押し付けられたのです。

「クゥゥォォオオオオオーーー」

乳首が破裂するのではないかと思うほどの凄まじい快感が乳首から背骨を通って骨盤を突きぬけ、静子は両脚を固く閉じたまま身体を仰け反らせてしまいます。

『ああ、乳首を吸われただけでイクなんて』

ケイトが少し吸う力を緩め、舌を乳首から離して束の間の安堵を静子に与えると、それが逆に刺激になって静子はまたしても「クゥゥゥウウウ」と呻きながら身体を仰け反らせます。

そしてもう一度ケイトが乳首を強く吸いながら舌を押し付けると、静子はさらなる絶頂の高みに昇りつめるのです。

四度、五度とオーガズムを味わわされて息も絶え絶えになった静子の乳首からやっとケイトが唇を離しました。

「次は反対側の乳首を吸ってあげる」

* * *

左の乳首だけを責められて何度もオーガズムに味わわされた後、休む間もなく今度は右側の乳首を吸われる静子は、再び何度もオーガズムの高みに追いやられ、最後には泣きながらケイトに許しを請うのでした。

両方の乳首を思う存分味わいつくしたケイトは、ハーハーと荒い息を吐きながら一層妖しさを増した目で静子を見上げます。

一方、 静子は弱々しく息をしながら僅かに首を縦に振ります。

『分かったわ、ケイト。これがレズビアンの快感なのね』

しかし、ケイトの愛撫はまだ始まったばかりなのです。

ケイトは目を下に向けると、静子の鳩尾辺りに口付けをし、さらに裸身を滑らせながらその唇をゆっくりと下へ、さらに下へと動かしていきます。そして絨毯の上に横座りになりながら、唇をお臍へ、下腹部へ、そしてとうとう黒のTバックに押し付けたのです。

「静子の匂いがするわ」

鼻からスーと大きく息を吸い込んだケイトが囁き、静子はゆらゆらと顔を左右に振ります。ずっと静子の 両手を握っていたケイトの手がとうとう離れ、静子のウエストを愛撫しながら降りてきます。

そして白くて細長いケイトの指が、黒のTバックに掛かります。

静子は嫌々と首を振ります。

「嫌なの?」

「違うの」

「いいのね?」

「恥ずかしい」

「下着を濡らしてしまったのが恥ずかしいんでしょう?」

「ああ」

核心を付かれて静子はうろたえ、思わず天を仰いだ瞬間、Tバックがサッと引きずりおろされます。

「ァアアアア」

喘ぎ声を上げながらも静子は抵抗しません。

脱がせたばかりのTバックをベッドに投げたケイトは静子の両膝を掴むと、一旦グイと 持ち上げて胸に付くほどに曲げてから、今度は大きく左右に拡げます。

「イヤァァアアア」

熱く濡れた局部がいきなり外気に晒され、静子は嫌々と首を左右に振ります。

ケイトはしばらくの間、静子の身体の中心の、しとどに濡れている 部分をじっと見詰めていましたが、一度大きく息を吸うとゆっくりと顔を近づけていったのです。

「クゥー」

濡れて勃起したクリトリスをいきなり舌で触られて、静子は背中に電気が流れたのを感じ、呻きながら身体を仰け反らせます。しかしそれは結果的に局部をケイトの唇に一層押し付けることになり、今度は固くなったクリトリスがケイトの唇で咥えられ、さらに優しく吸われるのです。

「ヒィ」と悲鳴を上げると、ケイトは少し吸う力を緩めてくれますが、静子が「ァア」と喘ぐと再び強い力でクリトリスが吸われ、静子はその度に骨盤の奥が収縮して愛液が溢れ出るのを感じるのです。そして何度目かにクリトリスを吸われた時、静子は またしてもオーガズムに達してしまいました。

「クゥゥゥゥゥ」と歯を食い縛り、ケイトの頭を両手で自らの局部に押さえつけながら、思いっきり身体を仰け反らせて静子は絶頂に達したのです。

しかしクリトリスへの刺激で一度くらい絶頂に達したからといってケイトが愛撫を止めてくれるわけはありません。

ケイトは局部から顔を上げると、静子の脚を押さえていた右手を離します。そして右手の親指と人差し指でクリトリス の包皮を剥こうとするのです。既に勃起して少しは露出している静子の陰核亀頭を付根まで晒そうというのです。

「ァア、イヤァ」

ケイトの魂胆を知った静子は取り乱してしまいますが、出来ることは両手でソファーの背を掴んで耐えることだけ。全身の神経をクリトリスに集め、先ほどオーガズム を極めたばかりでより一層敏感になっているクリトリスの、その包皮が剥かれて、さらに敏感な陰核亀頭が完全に晒されるのをじっと待つだけなのです。

「ヒィィ」

ピンク色の陰核亀頭が外気に晒されピクンピクンと脈打ちます。包皮が完全に剥かれたのです。

ケイトが唇を半開きにして顔を近づけます。そして女体の中で最も鋭敏な性感帯、男性の亀頭の何十倍も敏感と言われる陰核亀頭にケイトの舌が触れました。

「クゥ」

静子の身体が仰け反り、舌が動くにつれて裸身がくねります。

「ウゥ、ウゥ、ウゥ」

そして遂にケイトの唇が陰核亀頭に吸い付いた時、静子は一段と高いオーガズムに追いやられたのです。

「キィィィーーー」

堪らずに静子は太腿を閉じてケイトの頭を挟んでしまいますが、ケイトは右手で包皮を引っ張りながら自由な唇で静子の陰核亀頭を弄び、そして一層強く吸うのです。

「ヒィィィイイイイ」

静子の陰核亀頭はまるで何倍も大きく、そして何十倍も敏感になったような気がし て、ケイトに強く吸われる度に、静子の身体は恥ずかしいほど正直に反応し、その度に激しく仰け反ってしまうのです。

一体 何度オーガズムに達したことでしょう。静子はもはや悲鳴すら上げられ ません。目は虚ろに開き、半開きの口からは涎が垂れ、それでも快感に敏感に反応する身体は仰け反ろうとするのですが、さすがに全身の筋肉が疲れきってしまっていて、弱々しい反応しか示すことが出来ません。

「フゥゥ」

ケイトが大きく息を吐きながら静子から離れました。

「ァアア」

開かれていた両脚がやっと自由になった静子は、ピタリと膝をそろえて曲げ、両腕で胸を抱いて横向きになります。

「少し休憩しましょう。お水が飲みたいわ。静子も飲む?」

ケイトは立ち上がると真っ白のTバックを食い込ませた形の良いお尻を見せ付けるように冷蔵庫の方へ歩いて行き、ペリエのボトルを取り出してキャップを開け、ゴクゴクと飲みながら戻ってくると、笑いながら静子の方に差し出します。

「わ、わたしも少し戴くわ」

まだぼんやりしている静子は右手を胸から離すとボトルを受け取り、少し口に含むと、「ああ、美味しい」と喘ぐように言います。

「あんなに叫んだら喉も渇くわよね」

「あぁ、ケイトの意地悪」

そう言いながらケイトを睨む静子の目は、数え切れない程のオーガズムを味わった名残りなのか、女であるケイトでさえ振るいつきたくなるような欲情を湛えています。

ケイトの顔からサッと笑みが消え、真剣な顔になって静子の頬に口付けをします。

「第二ラウンドよ、静子」

「あぁ、まだするの?」

「当たり前よ。休憩って言ったでしょ?それに私は未だ下着も穿いたままなのよ」

「ああ、ケイト。じゃあ、次は私が」

「いいの、静子は。今日は私が愛してあげるって言ったでしょ。さあ、次はベッドでよ」

ケイトはそう言うと静子の手を握ってソファーから立ち上がらせ、ベッドカバーを勢いよく跳ね除けました。

「さあ、そこに仰向けに寝るのよ」


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