エピソード II〜 ジーナ

10.Tバックビキニ

ほんの一週間前まではビキニ姿でも恥ずかしかったのに、プロのカメラマンに撮って戴いた写真の素晴らしい出来映えを見てしまった私は、もっと大胆な格好をしてみたいと願うようになったのです。ビキニよりも大胆な格好と言えば、Tバック ビキニしかありません。

「ローラ、私この夏の間にTバックビキニを穿いてみたいわ」

いつものようにローラのアパートで日曜日のブランチを食べながら私は思い切って打ち明けました。

「まあ、ジーナったら、あの写真で自信を付けたのね。でもジーナなら絶対似合うわよ」

「もちろんローラも一緒によ」

「私もTバックを?」

「そうよ、去年買ってあげた水着、未だ着てないでしょ」

「ああ、あれね。でもあれはマイクが一緒にいてくれるのならっていう約束だったでしょ?」

「そうだったわね。でもマイクの代わりにジーナでもいいでしょ?あなたと一緒にTバックを穿きたいの」

いつか見た白昼夢、ローラとジーナがTバックビキニでサンタモニカ・ピアを歩いている姿を私は思い出していました。

「いいわよ、ジーナ。今までは私がリードしてあげたけど、今度はあなたがリードしてくれるのね」

「まあ、そうとも言えるわね。でもこうなれたのもあなたのお陰よ、ローラ。ねえ、あなたとお揃いのが欲しいわ。今からあの店に行かない?」

去年ローラのTバックビキニを買い、ひと月前には私の始めてのビキニを買ったブティックは私達のお気に入りになっていました。いつものようにローラに運転してもらってサンタモニカ・プロムナードに着いたのはお昼前。ローラには ピンクのホットパンツとタンクトップの下にあの黒皮のようなTバックビキニを着てもらっています。

ところが水着のコーナーを見渡しても同じような光沢のある素材とデザインのTバックビキニは置いてません。

「やっぱり、一年も経つと無いのかしら?」

「ちょっと聞いてみるわ」

ローラはレジの女の子に近づくと、タンクトップをずらしてブラを見せ、同じのが無いかどうか尋ねてくれています。

「ああ、そのモデルなら倉庫にあったかもしれませんね。何色がいいですか?」

女の子が尋ねるとローラが私を振り返ります。

「あなたのと同じ黒がいいんだけど」

「分かりました、黒ですね。ボトムのデザインは確かレギュラーとブラジリアンとTバックがありますけど?」

「えぇーと」

私がTバックと言いそびれているとローラが代わりに答えてくれました。

「Tバックよ。今も穿いてるんだけど見ます?」

「ああ、見なくても大丈夫です。ちょっとお待ち下さい」

しばらくすると女の子がハンガーに掛けた水着を持って現れました。

まあ、ボトムの何て小さいこと!

「最後の一着でした。サイズは一種類だけです。試着されますよね。さあ、こちらへ」

女の子はそう言うと私を試着室の一つに案内し、ハンガーを中の壁に掛けます。

ローラとお揃いのTバックビキニを着たいと言ったものの、いざそれが目の前に出されると、ボトムの後ろ側が紐だけということに怖気づいてしまいます。 如何に下着のTバックには慣れていると言えども下着は下着、その上にはドレスを着ています。風でドレスが捲れたり、エスカレーターで下から覗かれる事はあっても、お尻のほんの 一部が見えるだけです。でもTバックビキニを穿くということは私のお尻の全てを晒すことになるのです。そんなことはとっくに頭では分かっていたつもりでしたが、いざ 自分が穿こうと思って見つめると、お尻を覆うのが紐だけだということをしみじみと実感するのです。

私は少し後悔しながら試着室へ入るとカーテンを閉め、一つ大きく深呼吸をしてからオレンジ色のホットパンツを下ろします。ホットパンツの下には純白の極小Tバックを穿いています。

壁に掛かったボトムを手に取ると、その小ささ、頼りなさに改めてため息が出ます。 人工皮革のように黒光りしている細長い台形の布地は柔らかな手触りで内側には肌色のインナーが縫い付けてあります。これで局部を覆うのです。伸縮性がほとんど無いので私たちにはピッタリなんですが、それ以外は同じ黒光りする布地の紐がついてるだけなのです。

「ジーナ?どうかしら?」

カーテンの向こうでローラが尋ねます。

「あっ、ちょっと待ってね、もう直ぐだから」

私は細長い台形を局部に当てると紐を後から右に回してサイドで結び、もう一本は左に回して結びました。少しきつい目に紐を結ぶと縦の紐がお尻に食い込み、フロントの台形の布地は 下腹部から会陰部にピッタリ張り付くように下に穿いている極小のTバックを辛うじて隠します。

ああ、こんなにも小さいのね。

前の膨らみは殆ど目立たないのですが、後ろは当然のことながら黒い紐が裸身に絡み付いているだけ。下着を穿いていてもこんなに心細いのに、下着を付けずにこのままの姿で外へ出ることを想像した途端、骨盤の奥から熱いものがペニスを通って流れました。

「ちょ、ちょうどいいわ」

声が少し上ずってしまいました。

「入ってもいい?」

「ええ、いいわよ」

カーテンが少し開いてローラが顔を覗かせます。

「まだ下だけ?」

「ええ」

「手伝ってあげるわ」

そう言いながらローラは身体を滑り込ませ、サッとカーテンを閉じると私のオレンジ色のタンクトップに手をかけてあっという間に頭から抜いてしまいます。

「あっ」

小さく叫んで私は胸を両腕で覆います。今日はブラはしてないのです。

右手をハンガーに伸ばしてトップを取り、二つの三角の布を乳房に当てます。するとローラが背中で、そして首の後ろで紐を結んでくれます。

「こっちを向いて」

ローラの方を向くと、ブラの位置を少し調製してくれます。そしてローラはその場にしゃがむとボトムの具合もチェックしてくれるのです。

「いい感じね。もう一度後を向いて。そう、いいわね。脚を大きく開いて身体を前に倒して。一番肝心なところをチェックするから」

壁に両手を付きながらお尻をローラの方へ突き出すと、ローラの指が会陰部を撫でるように這い回ります。

「あぁん」

「大丈夫よ、ちゃんと隠れてるわ」

「ありがとう、ローラ。でもTバックってまるで裸みたいね。一人では絶対に無理だわ。ねえ、あなたも脱いで見せて」

「ええ、いいわよ」

ローラはにっこり笑うとホットパンツとタンクトップを脱ぎ捨て、同じTバックビキニ姿になります。

「下着は付けてないのね」

「もちろんよ」

「前は平気?」

私は手を伸ばしてビキニの上からローラの局部を触ります。確かに小さなペニスの感触はありますが、見ただけでは分かりません。

「後も見せて」

ローラが後を向くと、下着を穿いてないお尻には光沢のある黒い紐が食い込んでいるだけです。

「綺麗」

私は呟きながら思わず見とれてしまいました。

「さあ、並んで立ってみましょ、ジーナ」

ローラが鏡にお尻を向け、私もその横に並びました。そして互いにウエストに手を回すと首を捻って鏡に写った二つのお尻を眺めます。見事に吊りあがったローラの白いお尻に黒い紐が食い込んでいるのはとても官能的です。私のお尻はローラ程は大きくありませんが、バイクで鍛えている所為か形良く引き締まっていて・・・、あっ、でもビキニの跡がくっきり。

「ぁあ、恥ずかしい!」

「どうしたの、ジーナ?」

「ビキニの跡が」

「あっ、本当」

小麦色の肌が好きな私はSPF値の低い日焼け止めを使っているし、最近はサイクリングの時もビキニですから太腿も背中も小麦色にこんがり焼けていて、その真ん中にビキニの型に白いお尻が浮き上がっているのです。

「どうしよう?」

「肌を焼くしかないわね、そのTバックビキニを穿いて」

「でもどこで?」

「確かジーナのアパートってプールがあったじゃない?」

「えぇっ?アパートのプールで?」

「でもビーチよりはましでしょ?」

「そうだけど。ローラも一緒に来てくれる?」

ローラは少し考えていましたが、「いいわよ、じゃあ今から」と言うと、私の頬に軽く唇を触れさせたのです。

* * * * * *

ローラと一緒に部屋に戻ると私は早速下着のTバックを脱ぎ、今買ったばかりのTバックビキニのボトムを身に着けたのです。試着でじゅくじゅくになったペニスを陰嚢を留めているテープに押し付けるようにして上からボトムを当て、紐をきつく結ぶと人工皮革のような柔らかい布地が恥丘から会陰部にひんやりと張り付き、さらに先程は下着を着けていたので気付かなかったのですが、同じ素材の黒い柔らかな紐がまるで愛撫するようにアヌスに食い込み、私は思わず喘いでしまうのです。

ああ、この素材は気持ちいいわ!

そしてボトムの上から局部を触ると小さなペニスが裏側に潜んでいるのがわかりますが、柔らかいのに伸縮性の無い布地が見た目の不自然さを完全に隠してしまっているのです。しかも水分は一切吸収しないような布地なので、いくらペニスを濡らしても染みになることはなさそうです。

さっさと服を脱いで先にTバックビキニ姿になったローラに手伝ってもらってブラトップを身に付けると私も準備完了です。

「日焼け止めを塗ってあげるからうつ伏せになって」

ゴムで長い髪を留めてうつ伏せになると、途中で買ったSPF50の日焼け止めクリームをローラが塗ってくれます。

「ビキニの痕のところは後でSPF15のを塗ってあげるわ、よく日焼けするように」

「ありがとう、ローラ」

ローラの両手が背中を、腕を、そして太腿から脚を這い回るようにクリームを塗りつけていき、私はあまりの心地良さに喘ぎを漏らします。

「お尻はよく焼けるように、こっちのクリームね」

ローラの指が縦紐の下にまで入り込み、アヌスにも少し悪戯をするのです。

「ぁあん」

「さあ、立って。前も塗ってあげるから」

顔から胸、お腹、太腿、そして足先までタップリとクリームを付けてもらいました。

「ローラにも塗ってあげる」

今度は私がローラの身体にクリームを付ける番。同じようにブロンドをゴムで留めたローラを立たせたままで前から、そして後から身体の隅々までSPF50のクリームを塗りつけていると、ローラも段々と呼吸が荒くなってきます。

「も、もうそれ位で十分よ。じゃあ、ホットパンツだけ穿いて行きましょう」

ローラはピンクの、私はオレンジ色のホットパンツを穿くと、バスルームからバスタオルを2枚、そしてキッチンに寄って冷蔵庫から冷えたペットボトルを持って私たちはプールへと向かいました。

幸いプールでは小さな子供を二人連れた若い女性が見事な身体を黄色のビキニに包んで遊んでいるだけでした。私たちは一番端っこのデッキチェアを二つ使うことにしてバスタオルを敷いて腰を下ろします。見上げるとアパートの窓がいくつもこちらを向いていますが、幸い人影は見えません。

「あまり人が居なくて良かったわね」

流石のローラも少しホッとしたようです。

「そうね。初心者にはちょうどいいわね」

「じゃあ、脱ぎましょう」

ローラはそう言うと、もうホットパンツを脱ぎ始めています。幸い子供連れの女性は反対の方を向いています。

『今のうちに』

私はホットパンツに指を掛け、大きく息を吸ってから一気に足元まで降ろしました。

「ァアア」

いくら誰も見ていないといっても外でお尻を晒すのがこんなにも感じるなんて。喘ぎながら私はペニスの中を熱いものが流れるのを感じました。

ローラは既にデッキチェアの上にうつ伏せになって、黒い革紐を食い込ませた白い官能的なお尻を堂々と晒しています。そしてトップを留めている背中と首の紐を解いて、上半身を完全に晒したのです。

『ああ、私も晒すわ!』

ローラの隣のデッキチェアに膝を付くと、私も身体を伸ばしてうつ伏せになります。クリームをタップリと塗りこめたお尻に、直ぐに太陽の光がじりじりと焼きつき、お尻を何も覆っていないことを身体中で感じます。そして私もトップの紐を解きました。

「ぁああ」

「いい気持ちね、ジーナ」

「ええ、とっても。お日様にお尻を抱かれている気がするわ」

「そうね。分かるわ、その気持ち。ぁあああ」

熱い喘ぎ声を上げてからはローラも私も何もしゃべらずにじっと太陽に抱かれていました。子供たちとその母親らしい女性が遊ぶ音が遠くで聞こえます。

 

カタンという音で私は目を覚ましました。あまりの心地良さに眠ってしまったようです。

「起こしちゃった?でもそろそろ行きましょう?一度に焼きすぎると良くないわ」

デッキチェアに腰を下ろしたローラがバスタオルで身体を拭いています。ひと泳ぎしてきたのでしょう、ブロンドの髪がベットリと顔にまとわりついています。

「居眠りしちゃったのね、私」

慌ててブラを押さえながら身体を起こすと、ローラが紐を後で結んでくれ、再びホットパンツを穿くと私たちは部屋に戻りました。

「どれくらい焼けたかしら?」

「見てあげるから脱いで」

言いながらローラもホットパンツを脱ぎます。

「どお?」

「少し赤くなってるわ。しっかりとローションを付けましょう」

早速ローラはコットンにローションをたっぷりと含ませると、そのコットンで私のお尻をポンポンと叩きます。

「ああ、いい気持ちよ」

そしてお尻の次に太腿やふくらはぎ、そして背中にも十分にローションを付けると、今度は私の前に回って胸やお腹、そして太腿の前側にもたっぷりと付けてくれました。

「ありがとう、ローラ。交代よ」

今度は私がローラにしてあげる番です。

「あなたは赤くなってないわね」

「プールに浸かってたもの」

「私はローラの背中やお尻にコットンでローションを叩き込みながら、自分のお尻のビキニの痕のことを考えていました。

「でも今日一回じゃ私のビキニの痕は取れないわね」

「来週もすればいいじゃない?」

「でも早くピアを歩きたいのよ」

「まあ、さっきは恥ずかしがってたのに」

「そうよ、とっても恥ずかしいのよ。だけどしたいのね。変かしら、私って?」

「まあ、その気持ちも分からなくはないけど。じゃあ、日焼けサロンでも行く?」

「あれは高いでしょ?ポストドクの身分じゃ無理よね」

「そうね」

「じゃあ、今度は前よ。こっちを向いて」

ローラがくるりと私の方を向きます。そして私がローラの太腿にローションを付けようとしゃがんだ途端、「ジーナ、ベランダ!」とローラが叫びました。

「えっ?ベランダがどうしたの?」

私も慌てて振り向きます。

「ほら、ベランダに日が差してる。あそこで肌を焼けばいいのよ」

狭いし屋根もあるから日は差さないと思っていたのに、夏のこの時期、午後のほんの少しの間はベランダの床にまで日が差すのです。

「ホントだ。あそこならどこからも見えないし。午後2時頃ね。毎日帰ってくるわ、遅い目のランチタイムで」


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