エピソード II〜 ジーナ

6.ビキニ

歩き疲れた私たちはランチの後はブティックを順に回りました。すっかりドレス姿に自信を持った私は一人でブティック内を見て周り、気に入ったドレスがあると試着したのは当然ですが、試着ルームから堂々と出てきてローラはもちろん店内の他の人々にまで試着姿を見せられるようになったのです。

「ドレスを買うのがこんなに楽しいなんて知らなかったわ」

「これからお金が掛かるわね、ジーナ。それにしても良く似合うわよ、そのドレス」

ローラのと似たデザインですが黒レザーのタイトドレスを着た私を見てローラが囁きました。

「ちょっと短すぎないかしら?」

膝上35センチはありそうなミニドレスは前から見ても辛うじてTバックが隠れるだけの丈しかありません。後ろもぎりぎりお尻を隠しているだけ。普通の下着では直ぐに見えてしまいそうです。

「そんなことはないと思うわ。シェイプアップした脚がとても綺麗に見えるわよ」

「そう?じゃあ、買っちゃおうかな?」

3割引のバーゲン品ということで私は思い切ってそのドレスを買ってしまいました。

結局私たちは夕方まであちこちのブティックで試着を楽しみ、ローラも私も一着ずつ掘出し物を買 ってしまいました。ランチの後でお手洗いに行ってヌルヌルになっていたペニスをティッシュで拭いましたが、試着を繰り返している間にも何度も濡らしてしまったので帰る頃にはTバックは会陰部にべったり張り付くほどでした。風がドレスの中に入り込むと下着が濡れていることを一層思い知らされ、私は早く帰ってローラに愛してもらいたくてうずうずして いたのです。

でもローラはもしかして外で食事をしてから帰りたいのかなと思って尋ねると、ローラも歩き疲れたから早く帰りたいと言うので、途中で中華をテイクアウトして私のアパートへ帰 りました。

冷蔵庫から冷えたビールを2本取り出して栓をあけてから1本をローラに渡します。女装していてもビールの栓を開けるのは相変わらず私の役目なのです。

「ジーナ。ミニドレスでの初めての外出おめでとう!」

「ありがとう、ローラ!」

私たちはビール瓶の首を合わせると一口ゴクンと飲んでから、唇を合わせました。

「さあ、たべましょう。私お腹空いちゃった」

「私もよ、ローラ」

私は中華を食べながら今日一日のことを順に思い出すように、ミニドレスを着て思ったことや感じたことを夢中で話しました。ローラはもちろんずっと私と一緒にいたのでその全てを目撃していて知っていたのですが、まるで初めて聞くことのように目を輝かせながら聞いてくれたのです。

私たちはソファーに並んで座っていたのですが、食事の間はお互いの膝に手を置く程度で、不思議なことにそれ以上、つまり抱き合ったり太腿に手を伸ばしたりキッスをしたりはしなかったのです。そういうことをぐっと我慢しながら今日の出来事を話していると、より一層自分が高ぶってい くような気がしたのです。

「あそこのお店を出たところで強い風が吹いてドレスが捲れた時、前にハンサムな黒人男性の二人連れがいたわよね」

「覚えてるわ」

「私、わざと前を押さえるのが遅れた振りをしたの。だからドレスが大きく捲れてきっとTバックが見えたと思うわ」

「ニッコリ笑いながらじっと見てたわね」

「そう、私は彼らの目をじっと見てたから分かったの。彼らの視線は私の目じゃなくて下半身に向かってたわ」

「そしてジーナは感じたのでしょ?」

「ええ。ペニスが濡れたわ」

そこまで話したとき、その時の快感が再び身体を貫き骨盤の奥が収縮したような気がしたと思ったら熱いものがペニスを流れたのです。

「ぁあ」

思わず喘いでしまった私は脚を組んで太腿でギュッとペニスを抱きしめました。

「思い出して感じたのね?」

ローラが顔を間近に近づけて囁きます。

「ええ、そうよ」

ローラと私の唇はほんの二三センチしか離れておらず、互いの息が唇にかかります。

「もっと話して、ジーナ。あなたの話を聞くと私も濡れるの」

「いいわ。次はね、そうだ、黒のレザーのドレスを買ったお店に入ろうとした時よ」

「それで?」

唇をほとんど触れんばかりにローラは顔を近づけてきます。

「サッと風が舞って私のドレスが捲れ上がりかけたでしょ。それで私は前を押さえたのだけど、後が完全に捲れたわ。私は後ろは見てなかったのだけど、あなたがご婦人が二人 うしろに居られたのを教えてくれたのよ」

「そうだったわね」

「じっと私のお尻を見つめてたって」

「そうだったかしら?」

「私たちが店に入るとそのお二人も続いて入ってこられたので私も少し振り返って見たのだけど、凄い美人だったわね。そして黒のレザーのドレスを試着してカーテンを開けた途端に、真正面にお二人が立って私の方を見ておられたの」

「感じたのね」

「そう。ペニスを濡らしたわ」

「今も」

「ええ、今もまた濡れたわ」

「ぁあ、私もよ、ジーナ。もう我慢できないわ」

ローラはそう言うとこちらを向いて両脚を開き、私の身体を挟むようソファーに両膝を載せて私の太腿の上に身体をゆっくりと下ろしてきたのです。ローラの熱い 内太腿が私の太腿に密着し、さらにローラが身体を沈めると生暖かく湿った布地が太腿に触れました。

「ぁあ、ローラ、あなたも濡らしてるのね」

「そうよ、今朝からずっとよ。何度も何度も」

そしてローラは私の首に抱きつくように両腕を回すと、「愛してるわ、ジーナ」と喘ぎながら唇を重ねてきました。

ああ、ローラ。

私は夢中でローラの舌を吸い、身体を抱きしめながら『私も愛してるわ』と心の中で叫びました。

長いキッスを終えたローラは唇を離すと上体を少し伸び上がらせるように胸を反らしながら私の目を見つめます。私の目の前でローラのドレスの前ジッパーが早く下ろしてと 言っています。

「ローラ!」

ジッパーを指で摘まんでお臍の辺りまで引き下ろすと、ドレスを弾くように豊満な乳房がブルンと飛び出します。

まあ、ローラはブラジャーを着けていなかったのです。

熱い息を吐きながらローラは膝立ちになり、私がジッパーを裾まで下ろすとレザーのドレスは前が完全に開いて、ローラの素晴らしい肢体が露わになります。 そしてローラが両腕を抜くと白のレザーのドレスは床に落ち、見事な肢体を覆うのは真っ白のレースのTバックだけなのです。

「ぁあ」

私も溜まらずに両手を首の後ろに回して紐を解くと、薄いブルーのドレスがはらりと前に落ちて真っ白のストラップレスブラが現れます。

ローラはソファーから降りると「さあ、立って」と私を立たせ、腰に引っかかっているドレスをずり下げてくれます。

「はぁ」

私も真っ白のブラとお揃いのTバックだけの姿です。

「ベッドへ」

私が喘ぐように言うとローラは首を縦に振り、私達は互いの腰を抱くようにしてベッドルームに向かったのです。

* * * * * *

ミニドレスでの外出ですっかり自信をつけた私は、週末毎にローラを誘って新しいドレスを試しました。中でも一番のお気に入りになったのは、ローラに試着を見てもらった黒のレザーのミニドレスです。タイトフィットのレザー生地は捲れることはまずありませんが、股下ゼロの超ミニ丈はまるでスカートを穿いていないような気持ちにさせてくれるのです。椅子に座れば裾は一層ずり上がり、お尻が直接椅子に触れるのはもちろん、脚を組まなければ通りがかる人達からでもTバックが丸見えです。

薄い生地が風で捲れ上がるのも快感ですが、どうやら私はタイトフィットの超ミニの方が好きなようです。そしてそんなドレスを着たときは、サンタモニカ・プロムナードよりはビバリーセンターのようなショッピングモールへ行きます。

何故かって?

エスカレータが沢山あるからです!

{クリックで拡大}

昇りのエスカレータに乗って後に人がいると、トントントンと何段か上がって後ろの方に素晴らしい光景を見せてあげるのです。それが気の弱そうな若い男性だと、身体を曲げてサンダルを直す振りまでしてあげるのです。ローラは流石にそこまではしませんが、そんなことをする私を見てローラも感じているようでした。

デートを終えてアパートに帰る頃には二人ともTバックの中はヌルヌルです。互いのドレスを脱がし合ってベッドに入り、最後にTバックを脱がしあうともう二人は夢中で太腿を相手の股間に捻じ込みます。愛液を吐き出し続けて小さくなっていたペニスも太腿や下腹部で繰り返し刺激されると徐々に勃起し始め、最後 には私たちは 絶頂の叫びを上げながらお互いの下腹部に射精するのです。

 

待ちに待った夏が来る頃にはホルモン療法を始めて1年が経ち、乳房はAカップでは少し窮屈になってきましたし、身体の線も大分女性らしくなってきました。

「そろそろビキニを着てみない?」

「ええっ?いきなりビキニ?最初はワンピースの方が良くない?」

いくらミニドレスで自信が付いたとはいえ、ビキニ姿を晒す自信はありません。

「大柄な人はビキニの方が似合うの。私もワンピースも持ってるけど結局一度も着たことはないわ」

ローラに説得されて私たちは以前ローラにTバックを買った店へ行きました。 私たちのように未だペニスが付いているTGの場合、割としっかりしたビキニの生地を選ぶことがまず大切です。薄くて伸縮性が良すぎると、如何に陰嚢やペニスをタックしても不自然な膨らみが出来てしまうのです。ボトムのデザインも残念ながらあまり小さなマイクロビキニやフロントが鋭角に切れ上がったものは無理なのでベーシックなものを選ばなければなりません。

いくつか試着しているうちに、オレンジ色のボトムが身体にピッタリ合いました。サイドは2センチ程の幅しか無く、白いリングで前後の布を留めているのですが、布地はしっかりとしていて不自然な膨らみは出来ません。試着ですからもちろん下着のTバックの上から着ているのですが、これなら直接着ても大丈夫そうです。ブラは小さな三角形を同じ白いリングで繋いであって、私のAカップの胸に良くフィットしています。肩紐は首の後ろで留めるようになっています。

「これにするわ。ねぇ、ローラも色違いのを買わない?一緒に歩きたいわ」

「いいわよ。何色がいいかしら?」

「やっぱり黒かしら?」

「そうね、私もそう思うわ。すぐ取ってくるからそのままで待っててね」

試着室の中でビキニを着たまま待っていると、「入ってもいい?」とローラの声がします。「いいわよ」と言うとカーテンを少しだけ開けて黒のビキニを持ったローラが入ってきました。そして恥ずかしそうに微笑むと 、私に背中を向けて真っ白のホットパンツを脱ぎ始めます。

お尻に張り付くようにフィットしていたホットパンツを脱ぐと、その下から極小の真っ白のレースのTバックが現れました。ホットパンツを壁のフックに掛けるとローラは黒のビキニのボトムに脚を通してお尻にピタリとフィットさせます。次に、やはり身体に 張り付いていたピンクのタンクトップを頭から一気に脱ぐと、ブラはしておらず、裸の背中が現れます。右手で乳房を隠しながらローラが左手でビキニのブラトップを胸にあてる と、私は後ろのフックを留めてあげました。そしてローラが首の後ろに回した肩紐も結んであげたのです。

「さあ、こっちを向いて。 まあ!」

Cカップは優にあるローラの白い胸が真っ黒のブラからこぼれそうでとっても素敵です。もちろん股間の膨らみは全く気になりません。

「良く似合うわ、ローラ。鏡を見てみて」

二人並んで鏡に全身を映してみます。前も後も。

「ありがとう。じゃあ私もこれにするわね」

しばらくの間、私たちは鏡の前で色んなポーズを取って入念にチェックしましたが、その内に高ぶってきた二人は狭い試着室の中で鏡を見ながら抱き合ってキッスをしたり、互いの身体を愛撫しあったりしたのです。

「ジーナ、そろそろお仕舞い。カーテンの下から脚が見えてるのよ」

そうでした。ここの試着室のカーテンは結構短いのです。二人が抱き合ってるのがカーテン越しに分かったかもしれません。

私たちは慌てて身体を離すとビキニを脱ぎ、元の服を着てレジに行きました。

「ローラ。付き合ってくれたお礼に私が買ってあげるわ」

「まあ、本当?ジーナ、嬉しいわ、ありがとう」

支払いを済まして可愛いお店のバッグにそれぞれのビキニを入れてもらった私たちは腕を組んで店を出ました。ローラは白のホットパンツにピンクのタンクトップ、私は反対に白のタンクトップに黄色のホットパンツ姿です。

「ねえ、ジーナ。今から海へ行かない?折角買ったビキニを着てみましょうよ」

「ええっ!今から?」

そう言いながらも私の身体は早くビキニを着たくて骨盤の奥がズキンズキンと脈打っています。

「都合悪いの?」

「ううん、そんなことはないけど」

「じゃあ、決まり!」

ビーチまでは歩いてもほんの数分ですが、さすがに店が立ち並ぶプロムナードをビキニで歩く勇気は二人とも無く、車でビーチ沿いの駐車場まで行くことにしました。


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