チャイナタウン編(最終章)

猫の仮面

沢山の仮面に見詰められながらオーガズムの絶頂を極めている間も、私は決してアヌスを締め付けませんでした。

「ゥゥゥァァァアアアアーーー」

二匹の蛇は快感に震えるアヌスをその胴体で擦りながら直腸のもっと奥へと潜り込んで来ます。

ああ、そんなに卵を押しこんじゃだめ。

「ォォォオオオオオオ」

やっと蛇の動きが止まりました。このまま1分間アヌスを締め付けずにじっとしておれば、蛇は卵を飲み込んでくれるはずです。

ああ、今度は取り合いしちゃ駄目よ。卵は二つあるのよ。

私は汗ばんだ体をくねらせながら浅く息を吐いて、アヌスの、そして直腸の快感に耐えています。そして、「いぃち、にぃい、さぁん、しぃい、ごぉお」と喘ぐように時間を数え始めたのです。

直腸の中の二匹の蛇はじっとしています。きっと卵を飲み込もうとしているのです。

しかし、まだアヌスの外に出ている胴体や尻尾がまるで太腿や会陰部そしてお尻を撫でるようにくねるのです。

「じゅう、じゅういち、ァアア、ァアアアア」

先程までは気味悪いと思っていた蛇の感触が、まるで愛撫されるような快感を与えてくれるのです。そして直腸奥がゆっくりと押さえつけられます。

「じゅうに、じゅうさん、じゅう、ォォォオオオーーー」

局部と直腸奥をダブルで刺激され、私は堪らずオーガズムに達してしまいます。しかし、アヌスだけは決して締め付けません。

「ァァオ、ォオオ、ォオオオオーーー」

必死で開き続けるアヌスが震え、その震えがお尻に、そして太腿へと広がり、金属ポールに絡められ固定された足先までが震えます。私は金属手錠を掛けられた両手を握り締め、上半身を仰け反らせて快感に耐えるのです。

「じ、じ、じゅうし、じゅうご、じゅうろく、クゥゥゥウウウウーーー」

蛇の尻尾は相変わらずゆっくりと私の太腿やお尻を愛撫するようにくねり、その度に震えるアヌスが微妙に刺激されるのです。それでも直腸奥に潜り込んだ二匹の蛇はじっと身動き一つしません。

「じゅうしち、じゅうはち、じゅうく、にじゅう、ゥゥァァアアアアーーー」

またしても私はオーガズムに達してしまい、骨盤の奥がドクンドクンと脈打ってペニスの中を熱いものが流れます。でもアヌスだけは必死に我慢して締め付けませんでした。

しかしこれが切っ掛けになったのか、またしても蛇が直腸奥で暴れだしたのです。

「ォォォォオオオオーーーー」

ああ、取り合いしちゃ駄目!

既に熱く煮えたぎっていた骨盤の奥に炎が燃え上がったよう私はオーガズムのさらなる高みに追い立てられ、 狂ったように顔を左右に振り、手錠を掛けられた両手を握り締めてアヌスだけは何とか締め付けずにこの壮絶な快感に耐えようとしましたが、二匹の蛇が絡み合って回転しながらアヌスを擦ると堪らずに少しだけアヌスを締め付けてしまったのです。

「ヒィィィイイイイイーーー」

すると余計に二匹の蛇の感触をアヌスで味わうことになり、私は遂に我慢できなくなって上体を弓なりに仰け反らせながら渾身の力を振り絞ってアヌスを締め付けてしまいます。

「キィィィイイイイーー」

胴体を締め付けれられた二匹の蛇は私の直腸の中でもがき、そして尻尾で私の会陰部やお尻を叩きます。

ああ、御免なさい。

目くるめく絶頂を極めながら、私は歯を食い縛ってアヌスを緩めます。すると、二匹の蛇は回転しながら直腸のさらに奥へ、そして私の体の左の方へと進んで来るのです。

「ォォォオオオ」

「ォォォオオオオオオ」

「ォォォオオオオオオーーーー」

絶頂を極める度に咆哮を上げ、何度も何度もオーガズムに達したことを告げるうちにやっと蛇の動きが止まりました。

「ぁああ」

ああ、今度こそ取り合いしないでね。一つずつ咥えてね。

私は乳房の谷間や腹部、そして太腿にも汗をにじませ、仮面に隠された顔を涙で濡らしています。オーガズムの大波は過ぎ去ったものの、私は汗ばんだ裸身を 時折仰け反らせ、顔をゆっくりと左右に振ってアヌスと直腸の快感に耐えながら、喘ぐように再び時間を数え始めたのです。

「いぃち、にぃい、さぁん、しぃい、ごぉぉぉぉおおおーーー」

直腸奥で蛇がゆっくりと動き、震えるアヌスが蛇の胴体で擦られます。

ああ、まだ卵を見つけてないの?

「ろぉく、しぃち、はぁち、くぅぅぅうううううーーー」

私は大きく上半身を仰け反らせて快感に耐えるのです。

「じゅう、じゅういち、ァアア、ァアアアア」

直腸奥の快感部位がさらに左の方へと拡がってきたような気がします。そして直腸奥とさらにその先のS状結腸が別々にゆっくりと押さえつけられるようです。きっと二匹が別々の卵を飲み込もうとしているのです。

ああ、そうよ、取り合いしないのよ。

「じゅうに、じゅうさん、じゅう、ォォォオオオーーー」

慣れ親しんだ直腸奥に加えて、さらにその奥のS状結腸という未知の部位を刺激された私は堪らずオーガズムに達してしまいます。しかし、アヌスだけは決して締め付けずに耐えたのです。

「ォオオ、ォオオオオ、ォオオオオーーー」

絶対に締め付けないから安心して飲み込んで!

二匹の蛇の尻尾はゆったりと私の太腿や会陰部を撫でるように愛撫し、その度に震えるアヌスが擦られますが、私は顔を左右に激しく振って耐えるのです。

ああ、いくつまで数えたかしら。

「じゅうに、じゅうさん、じゅう、ゥゥゥクゥゥウウウウウーーー」

私は再び上体を仰け反らせ、金属手錠を掛けられた両手を握り締めてオーガズムに達してしまいます。

「二十一、二十二、二十三」

その時、なんとカレンが数を数え始めたのです。

そして次第に他の人たちも口を揃えて、とうとう私を取り囲む人達がまるで合唱するように数を数えて下さるのです。

「三十一、三十二」

「ああ、ありがとうございます」

そして私は自分でも驚くようなことを口走ったのです。

「か、か、からだも触って下さぃ」

言い終わらないうちに、「ドリーさん、私に」、「私にも」、「私も」という声があちらこちらからして、あっという間に乳房にウエストに、そしてまだ根元には蛇が巻きついてる太腿にも手が伸びます。

そして合唱する仮面に見詰められながらまたしても私は裸身を震わせながらオーガズムを極めてしまいます。

「三十五、三十六、三十七」

「ォォォオオオオーーーー」

「三十八、三十九、四十」

「ぺ、ペニスも」

自分でもどうしてそんな事が言えたのか分かりません。

そしてカレンが、「私が触ってあげるわ」というなり、力を失って下腹部に横たわっていたペニスが摘ままれます。

「ああ、ぁあ、ヒィィィイイイイイーーー」

「まだ何もしてないのに。でも皮を剥いて欲しいのでしょう?」

ああ、どうして。どうして私のして欲しいことが分かるの?

私はカレンの方を向くと目を見つめながら首をコクンと縦に振り、カレンが黙って頷くと包皮がゆっくりと剥かれていくのです。

そして先程から何度も愛液を吐き出して濡れそぼったクリトリスがひんやりした空気にふれた途端、骨盤に守られた全ての臓器が震え出し、続けて太腿から拘束された足先までが震え、 同時に乳房までがブルブルと震え出し、私は手錠を掛けられた両手を爪が食い込むほど握り締め、上半身を仰け反らせてまたもオーガズムに達したのです。

「ォォォオオオオオーーー」

一体どうしてアヌスを締め付けずにこの凄まじい快感に耐えられたのか自分でも分かりませんが、私は気が狂ったように顔を左右に振って長い黒髪を翻しながら、オーガズムの絶頂に何度も何度も昇り詰めたのです。

「五十、五十一、五十二」

カレン達の合唱する声が遠くで聞こえます。

「もう直ぐよ、ドリーさん」

体の最奥で二匹の蛇がまるで私にとどめを刺すかのようにグイッと動き、同時に濡れそぼって震えているクリトリスがカレンの指で撫でられ、私は更なる高みに押し上げられます。

「クゥゥゥォォォォオオオオーーー」

「五十八、五十九、六十」

「やったわ、ドリーさん」

「陳夫人、早く抜いてあげて、もう十分でしょ!」

口々に声を上げる仮面達の騒ぎを聞きながら、アヌスを締め付けない技を身に付けた私の体は絶頂を極め続けるのです。

「ォォォオオオオーーー」

「ドリーさん、良く出来たわね」

「ああ、陳夫人。ドリーは、ドリーは・・・」

後は声にならず涙が毀れ、私の体を這っていた沢山の手が離れ、代わって 陳夫人の手が太腿やお尻、会陰部を愛撫するように動いて蛇の尻尾をつかまれたようです。

「まあ、うまく一匹が奥へ潜り込んだようね。もしかして永遠に終わらないのじゃないかと心配したのよ」

「ああ、そんな」

「じゃあ抜いてあげるわね」

ところがこの時、私の心の奥底には不思議な気持ちが沸き起こってきたのです。

「ああ、待って下さい」

「まあ、どうしたの」

「この子達が食べ終わるまでそっとしてあげて」

「まあ、あなたもこのままでいいの?」

「ええ」

「時間がかかるわよ?」

「いいのです、このままで」

先程まであんなに気味悪くて恐ろしかった蛇たちですが、今はまるで我が子のようにいつまでも体の中に留めておきたい気持ちなのです。

「あなたらしいわ、ドリー」

いつのまにか静子夫人がすぐ横に来られ、薄緑と白の大きな羽飾りが付いたアイマスクを付けた目で真上から私をじっと見つめておられます。

「ああ、静子夫人」

「ドリー、でも最後にやり残していることがあるんじゃないの?」

「ええ?」

「とぼけないで、知ってるくせに」

静子夫人は微笑みながらじっと私の目を見つめられます。

ああ、この微笑みは。静子夫人が恐ろしいことを考えておられる時の顔です。でも、もう既にこれ程の恥を晒したというのに、まだこれ以上何をしろと言うのでしょう。

「未だ一つだけ身に付けているものがあるでしょう?」

ええっ?身に付けているもの?Tバックを脱がされてとっくに全裸のはず。それに銀色のハイヒールすら静子夫人に脱がされたのに。

静子夫人は益々笑みを浮かべて私を見つめられます。

ああ、一体何を。

ま、まさか、この猫の仮面を。

「そう、仮面を取って素顔を見てもらいたいのでしょう?それに、最初からあなたはその仮面をあまり気に入らなかったようだったわね。折角陳夫人が用意して下さったのに」

「ああ、そんなことはありません」

私は嫌々と首を左右に振りますが、陳夫人が私の頭の後ろに回って来られます。

「陳夫人、ドリーの仮面を外してあげて」

「ああ、嫌、嫌、それだけは嫌」

「いいんですの、静子夫人」

「もちろんよ。さっきも言いましたけど、ドリーは時々嫌がる振りをするのよ。そうでしょ、ドリー?本当は外して欲しいのでしょう?自分で言いなさい」

陳夫人の両手が耳を撫で、仮面のゴムを外そうとします。

「ああ、嫌です、それだけは駄目」

「ドリー、本当の事を言いなさい!」

私は頭が混乱してきました。こんな恥ずかしい姿で拘束され、しかも二匹の蛇をアヌスに入れてオーガズムに達するなんて、そんなことが出来たのは仮面で顔を隠していたからにちがいありません。でも最後に仮面をとって素顔を晒せばどんな凄まじい羞恥を味わえるのか。

体の最奥で再びあの子達が動き、緩く開いたアヌスが胴体に撫でられます。

「ォォオオオ」

静子夫人が私をじっと見つめておられます。そして仮面がいくつもいくつも私を覗き込んで、私が最後の言葉を口にするのを待っているのです。

ああ、どうすればいいの。

そしてその時もう一度体の最奥であの子達が動くと同時にアヌスが優しく愛撫され、私はまたしてもオーガズムに達してしまったのです。

「ォォォオオオオーーーー」

アヌスは決して締め付けませんが、腰から太腿そして足先までが震え、手錠を掛けられた両手を握り締めながら上体が仰け反ります。

「ォォォオオオオーーーー」

そしてそれでも耐え切れずに顔を激しく左右に振ると長い黒髪がバッサバッサと音を立てて翻り、汗と涙で濡れた頬に絡みつくのです。

やっとオーガズムの大波をやり過ごすと陳夫人の手が再び両方の耳を愛撫するように絡み付き、上目遣いに見上げると陳夫人が優しく見つめておられます。

「ああ、か、か、仮面を外して下さい」

陳夫人がニコリと微笑まれ、夫人の両手の指が私の両耳から器用に仮面のゴムを外し始めます。

ああ、静子夫人。

静子夫人は黙って頷きながら私を見つめておられます。

「取るわよ」

陳夫人がそう仰ると同時に猫の仮面が外され、私は思わず顔をそむけますが、どちらを向いても多くの視線がまともに私の顔に突き刺さります。

「ああ、見ないで、見ないで、嫌、嫌」

そして仮面を外されたことで、乳房を晒していること、また両脚を限界まで開いて晒していることが激しい羞恥となって襲ってきたのです。

「ああ、ああ、ああ」

私は唯一自由になる上半身をもだえさせて羞恥に耐えようとしますが、オーガズムの大波をやり過ごしたばかりの体では、この凄まじい羞恥に耐えられるはずはありません。さらに私の体のもだえを察知したのか、あの子達までがゆっくりと体をくねらせ始め、アヌスに蛇を二匹も挿入していることをあらためて思い知らされた私は、またしてもオーガズムに昇り詰めていくのです。

「ォォォ、オオオ、オオオーーー」

腰が、太腿がそして足先までが震え、私は金属手錠を掛けられた両手を頭上で握り締め、汗ばんだ乳房を震わせながら上体を何度も何度も仰け反らせ、仮面を外されて全てを曝け出した顔を左右に激しく振りながらオーガズムに達したのです。

「ォォォオオオ、ォォォオオオオオオ、ォォォオオオオオオーーーー」

そして何度も襲ってくる絶頂に翻弄される私 に、アイマスクを外して美貌を晒した静子夫人が顔を近づけてこられ、唇を合わせると涙に濡れた私の顔をしっかりと抱きしめて下さったのです。

ああ、静子夫人。愛しています。

夫人の舌がわたしの舌に絡み、私は幸福の絶頂で涙を流しました。

しかしその時、カレンの呟きが聞こえたのです。

「マ、マイクなの?」

 

{チャイナタウン編 完}

これで「さらなる快楽を求めて(2)」はおしまいです。長い間お付き合い下さってありがとうございます。少し羽目を外しすぎたので、これからは大人しくするつもりです。

2008年4月27日    ドリー・ドライ・クイーン


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